海原零のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今回はタズサと因縁深い「至藤響子」と「ドミニク・ミラー」の話。
完全にこの二人の視点の巻でタズサからの視点が一切無いのでいままでとはちょっと異なった雰囲気。
二人のスケートを始めた頃からの話を交互に織りなしていき、結果的に二人とも世界選手権でメダルを取ることは叶わなかったが、終わり方はドミニクと響子とで陰と陽にはっきり分かれた感じ。
前巻で登場したキャンディも一応世界選手権に出ては来ていたが、前巻最後のタズサとの対決が影響して惨敗。早々に物語から退場ぽい。
そして今回のメインだったこの二人は・・・次の舞台のバンクーバー五輪編でタズサを苦しめるような予感がするね。 -
Posted by ブクログ
下巻です。
上巻より面白かった!やさぐれタズサたんが異国の
自然な風にふれて素直な振る舞いを見せるあたりも絶妙。
おおまかな展開は王道中の王道ですが、その素直ともいえる
王道がたまらない。
フィギュアスケートという舞台が小説としては斬新ですしね。
SLAMDUNKなど、当初はコケジャンルと言われていても、
作者様の技量、いや競技への愛、知識があれば面白い作品に
なりうるということですね。
それにしても、あとがきにはニヤリとさせられます。
「14歳で4回転サルコウを成功させた選手」
「小学生にして3回転+3回転+3回転を成功させた選手」
誰かというのはこの小説より有名!という。
てかこの小説内 -
ウェイトレスナンバーかわいい。
この頃リアルの世界では安藤美姫の四回転が話題になっていたことを考えると、作中の技のレベルや身体能力が劣っているように感じる。
幽霊という設定はラノベっぽいが、結末は感動的で良い。