内山力のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
税務面では課税所得を少なく見せたくなり、株主に対しては利益が出ているように見せたくなるというのは非常に分かりやすい話。実際に税務会計と財務会計は異なるし、一部言われている二重帳簿というのも経営者心理ではありうる話なのだろう。それをルールと規制で抑えているということ。
貸付時には、与信と担保が重要。担保にはモノ・ヒト・カネの3種類というところは分かりやすい。質・抵当、保証につながる。
特別損益を現時点の経営者の力量とせず、営業利益を重視するのはアグリー。ただ、歴代の経営者を含めて、その会社自体の力量を図るには、純利益は必要ということだろう。
最後の方の繰延税金資産のくだりも非常に分かりやすかった -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
在庫管理、価格決定、マーケティングなど、私たちはあらゆるビジネスシーンで「昨日の結果から明日を読む」ことが求められる。
カンや経験で予想を行ってきた多くの企業を尻目に、セブン‐イレブン・ジャパン、トヨタ、花王は微分・積分を活用することで大成功をおさめた。
“ビセキ”こそは、世界中の天才たちの努力によって生み出された、最も確実に明日を読む方法なのだ。
しかもその概念は極めて単純、誰にでも理解できる。
数学に強い「できる人」、堅実な経営者となるためには、本書の内容を理解しておきたい。
[ 目次 ]
第1章 微分・積分を30分で理解する
第2章 微分がわかれば利益が上がる
第3章 積 -
Posted by ブクログ
第1章で、微分を「伸び」、積分を「面積」をあらわす物とざっくり説明する。
そして、
第2章でCVP分析
第3章で正規分布
第4章でプロダクト・ライフサイクル仮説と最小二乗法、ABC分析
第5章で価値工学(Value Engineering)
第6章で経済的発注量(EOQ)
という手法に対して「ビセキ」という横串を通して行く。
一通り上記の手法を知っている人間だと、「なるほどビセキの考え方はこんなところにも!」という発見があるので楽しく読める。
が、個人的にはオペレーションズ・リサーチや経営工学、統計学の書籍を買ってそれぞれの手法を個別に学ぶほうが理解が進むのではないかな、とも思う。
ま