内山力のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本棚の片隅に眠っていた本を引っ張り出してきた。
収益予測、適正在庫管理、マーケティング、品質管理、コスト管理について、「直感」ではなく「数学的手法による一般化」を用いるための概論について書かれた本。
微積というと、物理や化学に用いる数学というイメージが強いが、「連続した量の単位時間あたりの変化率」について論じた数学である以上は、日々の数字が変化する「経営」にも応用できるのは、納得のいく話。
文系と理系に変な線を引いてしまっているから、「文系っぽいものには数学は使わない」という風潮?慣習?があるが、そんな考えに囚われる必要はないんだなと、改めて考えさせられた。
「数学」という「事象を一般化す -
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頑張っても出世できない人を残念キャリアと表現し、
残念キャリアの行動パターンを紹介している。
必ずしも、本の内容すべてが評価5つ星とは思わないが、
仕事編の記述については、チーム全員で読んで行動したいと思う内容。その章に関して星5つ。
[残念キャリアの行動パターン]
・「忙しい」が口ぐせ
⇒ 「計画力」がありませんと主張しているようなもの
⇒ 忙しい人には、上のステップの仕事は回ってこない
・まわりの人が帰るまで仕事をしている
⇒ 残業はマネジメントミス
・つまらない仕事を頼まれるとイヤな顔を剃る
⇒ 断ったところでいいことはない。上司はやるように
仕向けてくるのだから
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Posted by ブクログ
ネタバレ現代の会社は強いリーダーシップよりも優しいチームワーク、「話す力」よりも「聞く力」を求めているのです。
出世するというのは、管理職になって「次のおもしろい仕事」=「マネジメント」を求めていくことです。いまがいっぱいいっぱいで、がんばらないと今の仕事をできないようでは、次の仕事は入れられません。
組織の上位に向かうと、実行よりも難しく大切な仕事である計画のウエイトが高くなっていきます。それがマネジメントという仕事の特徴です。「マネジメントは計画が全て、実行は部下に任せる」がマネジメントのセオリーです。
残業していたら課長にはなれません。
スピードははっきりと目に見えます。「仕事が速く終わる」とい -
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●内容
・“100人以上の経営者にインタビューした”ビジネスコンサルによる出世のポイント集。
・時代の変化に応じ、経営者がマネジャー層に求めるものが変わってきている、という指摘。
・なぜ「厳しい上司」はいけないのか、なぜ「楽しさを感じさせるマネジャー」が求められるのか等、理論立って説明されており、納得感が強い。
●感想
・「出世」についての世界観が変わった。
"今のあなたの上司は、昔のルールで出世したのです"
・過去と未来、求められるものの違い。20代サラリーマンとして、自分がなんとなく持ってる感覚とは近いんだけど、それがすっきりと言語化されていて気分がいい。「いま -
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ビジネスマンに有用な本なのだが、高校の数学の先生にもぜひ読んでもらいたい一冊。
「こんなもの勉強して何の役にたつの?」とだいたいの数学が苦手な高校生は言う。しかし、納得させる答えを持ち合わせている教師は少ない(ここで物理とか理科系の学問での利用シーンを出しても逆効果だ)。自分の担任もそうだった。
本書のような具体的なケースで説明してくれると、「社会に出たら必要かも」と何人かは思ってくれるかもしれない(教師がビジネスの勉強をする必要があるけど……)
そういえば、ウォルマートの「エブリーデイ・ロー・プライス」で在庫が減るというのは、今まで気づいていなかった視点。他に、いろいろと小ネタもあり、 -
購入済み
数字に強くなりたいなら!
ビジネスにおいて各々の数字がどのような意味を持ってくるのかがわからないでいたコンプレックス解消のために、購入。読後感として得られたものは、微分積分的思考はビジネスを深く理解するための一つの側面であるということだ。つまり、数字が「動く」こと、また他の数字との関連性があってこそ数字が意味を持つということ等、現場の動きに即した数字の意味合いを、具体的に把握できた印象だ。数字データがもつ意味合いの理解に悶々としている若手社員に読んでもらいたい。