前間孝則のレビュー一覧
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ホンダジェットに関する本は、これで2冊目であるが、実際に同業経験のある方の本だけになかなか読み応えがあった。技術的な面白さだけでなく、組織論としても興味深く読めた。Posted by ブクログ
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親父が貸してくれた。
鉄道や新幹線につよい興味を持っているわけでもないので、「まぁ時間があるときにでも」という感覚だったが、読みはじめるとおもしろくて、一気に読んでしまった。
「戦前には弾丸列車計画があった」・・・巨大事業の新幹線工事が予定どおり完成してうまくいったのは、戦前に『弾丸列車』の計画が...続きを読むPosted by ブクログ -
戦中に主任設計者として数々の軍用機を開発してきた技術者たちから、終戦間際に日本初(世界で3番目)のジェットエンジンを開発した技術者、その後敗戦による航空禁止令により生じた航空空白7年の間の苦闘、さらには航空解禁後のYS-11の開発と事業化失敗、ボーイング767・777・787の共同開発という名の下請...続きを読むPosted by ブクログ
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久しぶりに「読んでおいて良かった」と思えた良著。
「風立ちぬ」や「はやぶさ」で一般にも浸透した堀越二郎氏、糸川英夫博士の人となりまで見えるエピソードやインタビューも面白い。三菱重工の西岡元会長が「日航の入社試験を受けに行くついでに三菱に挨拶に寄ったら、堀越二郎氏に一喝されてその場で三菱入社」という逸...続きを読むPosted by ブクログ -
HondaJetかっこいいですよねぇ。飛行機を買える身分では無いですが、もし、帰るのであれば、買ってみたいかっこいい飛行機です。
驚くところは、この名機を開発したのは自動車メーカーのHONDAであって、しかも、独力で開発したというところ。“独力”というところはHONDAっぽくて好きです。その“独力...続きを読むPosted by ブクログ -
技術系経営者を応援する本。
ホンダジェットの歴史を知れて本当によかった。
すごく難癖つけて申し訳ないけれど、構成をもっとシンプルにできたら良いのになと思った。私なら、割り切って藤野さんに焦点を当てて書く。川本さんと藁谷さんが部分部分になっていて、もったいない。Posted by ブクログ -
第二次大戦における名機である十二試艦上戦闘機(零戦)などの紹介から始まり、戦後をけん引した支援戦闘機F-1,F-2、防衛省機のP-X,F-Xの開発、さらには次世代航空機としてのSSTや、民間のホンダジェット,MRJなどなど、盛り沢山の内容。
開発者の本音や時代背景を盛り込みながら、それぞれのエピソー...続きを読むPosted by ブクログ -
ジェットエンジンに興味がある訳じゃないけど、製造業の末端で働く者としては興味深い話ばかり。
今で言うとブラック企業的な内容。
ただそこには、働く者の意地とプライドを垣間見る!現在私たちが安穏として生きていけるのは、先人の汗と涙の結晶の賜物である技術を残してくれたから。それにあぐらをかいている身が恥ず...続きを読むPosted by ブクログ -
自動車メーカーであるホンダが作った、ジェット機の開発の話である。
そのため、技術や発明の話が多い。しかし、開発から販売までの会社の組織・政治の話も多々出てくる。
自分がサラリーマンだからか、組織内の話になると身をつままれる思いになる。
組織をまとめるためのリーダーシップ、仕事を達成するためのチーム...続きを読むPosted by ブクログ -
新幹線の開発に航空機設計者が如何に貢献したか、航空機設計に新幹線が如何に近づいてるかが主題ではあるけど、気がついたら中盤はほぼ『トンネル微気圧問題』の解説書。新幹線のデザインが如何にトンネル微気圧問題に対応すべくデザインされたかの話しがかなり長い。
それだけトンネルの多い日本の高速鉄道でトンネル微気...続きを読むPosted by ブクログ -
元技術者のノンフィクション作家だけあって、技術に関する突っ込みが深い。終盤のリニアに関する記述は、いろいろ考えさせられる。でも、商業運転するのも見てみたいなあ。中央新幹線という形がいいかどうかは別として。Posted by ブクログ
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「新幹線を航空機に変えた」というのは厳密には間違いだと思います。
「新幹線の開発には、鉄道に航空機の要素を加える必要があった」とした方が、真実に近いと思います。
新幹線の凄さは、突き詰めて考えると、車両に関する技術ではなく、線路やダイヤも含めた、新幹線というシステムにあると思います。
そして...続きを読むPosted by ブクログ -
経験豊富な戦前の主任設計者たちの強いリーダーシップやスピリットが感じられた一冊。
「歴史的洞察」の重要性、偉大な先人の貴重な体験や教訓、反省、知見から学ぶべきことが多くありますね。
技術者の仕事というのは芸術家の自由奔放な空想と違っていつも厳しい現実的な条件や要請がつきまとう。しかし、その枠の中で...続きを読むPosted by ブクログ -
航空機には夢と熱い思いが詰まっていることがよくわかる一冊。
技術者達の視点での航空機開発の裏話が楽しい。
ただできれば、成功の話ばかりだけでなく、失敗したMU-300の検証もあれば、なお深く日本の航空機開発の歴史や現状を理解できたように思う。Posted by ブクログ -
ホンダジェットが飛び立つまでの30年の軌跡を追う。
というノンフィクションなのだが、車内でウトウトしながら流し読みしてたから内容あまり覚えてないや(これはヒドい)。Posted by ブクログ -
戦前には弾丸列車構想っていうのがあって、それは東京〜下関、さらに海底トンネルを掘って、朝鮮半島を経て、満鉄、中国へと繋がる大構想のノンフィクションでした。
それが戦後の新幹線へと繋がっていく訳ですが、それに親子で関わった島安次郎、秀雄親子の技術者の夢と明治の頃から鉄道の軌道幅(広軌と狭軌)の論争と...続きを読むPosted by ブクログ