前間孝則のレビュー一覧
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親父が貸してくれた。
鉄道や新幹線につよい興味を持っているわけでもないので、「まぁ時間があるときにでも」という感覚だったが、読みはじめるとおもしろくて、一気に読んでしまった。
「戦前には弾丸列車計画があった」・・・巨大事業の新幹線工事が予定どおり完成してうまくいったのは、戦前に『弾丸列車』の計画があったから。。。
とか、
時速300キロ前後となると、走行車両の車輪とレールの間に生じる摩擦抵抗なども含めた全抵抗のおよそ90パーセントが空力抵抗。。。
あぁ、だから変なカタチになってきたのね。とか、
航空技術と新幹線の関係、戦艦大和との類似性。。。
とか、
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東海道よりも、東北や九 -
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戦中に主任設計者として数々の軍用機を開発してきた技術者たちから、終戦間際に日本初(世界で3番目)のジェットエンジンを開発した技術者、その後敗戦による航空禁止令により生じた航空空白7年の間の苦闘、さらには航空解禁後のYS-11の開発と事業化失敗、ボーイング767・777・787の共同開発という名の下請け、そして日本待望の自主開発・事業化が進むMRJ(三菱リージョナル・ジェット)とホンダジェットまで。
それぞれの時代を担った技術者・経営者一人ひとりにに丁寧に取材を重ねまとめられた、一冊。
これほどまでに様々な技術者・経営者の息吹をすぐそこに感じさせつつ、日本の航空史の全てを網羅的にかつ見事にまと -
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HondaJetかっこいいですよねぇ。飛行機を買える身分では無いですが、もし、帰るのであれば、買ってみたいかっこいい飛行機です。
驚くところは、この名機を開発したのは自動車メーカーのHONDAであって、しかも、独力で開発したというところ。“独力”というところはHONDAっぽくて好きです。その“独力”っぽいところは、エンジンが、主翼の上に立って設置されているという事路からもわかります。この配置は、燃費や空力に有利な配置なのですが、それを見つけ出したのもHONDAイムズのなせる業。コンサバメーカーならば、敢えて、こんな一見風変わりな位置にエンジンを置こうとはしないですもんね。 -
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
第二次大戦における名機である十二試艦上戦闘機(零戦)などの紹介から始まり、戦後をけん引した支援戦闘機F-1,F-2、防衛省機のP-X,F-Xの開発、さらには次世代航空機としてのSSTや、民間のホンダジェット,MRJなどなど、盛り沢山の内容。
開発者の本音や時代背景を盛り込みながら、それぞれのエピソードがコンパクトにまとまっていて読みやすいのが◎。
それでいて、淡々と開発の現場をレポートするだけでなく、物語性に富んだ情熱の記録が記されていて、読んでいて実に胸が熱くなります。
特に興味深かったのが、C-1の後継機である次期C-X(XC-2)開発の物語(「二機種同時開発、成功の秘策」)。
子供の頃 -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
戦前には弾丸列車構想っていうのがあって、それは東京〜下関、さらに海底トンネルを掘って、朝鮮半島を経て、満鉄、中国へと繋がる大構想のノンフィクションでした。
それが戦後の新幹線へと繋がっていく訳ですが、それに親子で関わった島安次郎、秀雄親子の技術者の夢と明治の頃から鉄道の軌道幅(広軌と狭軌)の論争と政治の思惑が複雑に絡み合っています。
明治の頃、もし広軌幅になっていたら、日本はまた違った世の中になっていたでしょう。たった400ミリくらいの違いですが。
あと、鉄道と戦争という関係も密接なものだったんだと改めて感じました。
全体的には、弾丸列車の話と島親子の話、広軌と狭軌、さらに戦後の新幹線 -
B38
B29の後釜
イギリスがドイツに負けた場合、米国本土からドイツを直接空爆する為に作られた機体。
機体はマグネシウム製、初飛行はしていたそうですが、B29も意外と歩留まりが悪かったので、
運用には苦労したかもです。
イ400改で空爆するほうが現実的な気もしますが、迎撃機がわんさといるのでしょうから。
まあ、お好みで。