深田和範のレビュー一覧
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タイトル(文系・大卒・30歳以上)が自分の事過ぎて、、、
ホワイトカラーの人数は、「経営に必要な仕事の量」と比較して、多すぎるのだそうだ。(今ある仕事の量、ではなく)
派遣切りは、あくまで生産量、売上高に変動するもので、体質改善ではない。それに対して、ホワイトカラーのリストラは、体質改善である。
「自分は大丈夫」「大企業は大丈夫」「自分の仕事は重要だから」「自分は他社でも通用する」はただの幻想(そう思いたいだけ)。そのために、「がん細胞」のような、所属する会社の存在を脅かし、自己増殖を繰り返す存在になってしまった。
「コイン・ポリッシャー」コインをピカピカに磨いて、価値あるものだと満足する。 -
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ネタバレ日本企業が元気がなくなったのは、マネジメント理論が幅を利かすようになったのと同時に、経営者が無難な選択ばかりで、自分の勘や経験に基づく意志決定をしなくなったことと時期を一にしている。ビジネスを作り出して稼ぐことよりも、マネジメント手法による管理自体が自己目的化し、評価されるようにもなった。日本の経営者はもっと自分に自信をもってリスクを取るべきだし、リスクをとって新規事業に挑戦する人材を評価する仕組みを整備すべき。
著者の主張は尤もだし、著者自信がコンサルタントでありながら、ここまで欧米流のマネジメント手法を酷評するのは、ある意味痛快でもある。確かに現在は、経営者がリスクを取らなくなっているのは -
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ビジネスは「本質」や「中身」であり、マネジメントは「やり方」や「スタイル」に過ぎない。ビジネスが上手くいってない状況でマネジメントに力を入れてもダメだという論理。学ぶことが多くあった。
ただ、マネジメント信仰に陥るのは確かに良くないが、「経験と勘と度胸を重視せよ」というのは結局精神論ということなんだろうか。
【今後に活かしたいこと・取り入れたいこと】
・「あるべき論」や「一般論」ばかりでなく意志を示す。
・マネジメント信仰により、顧客よりも組織を重視しだす。ビジネスを意識をし「外向き志向」を心がける。
・不祥事を防ぐには、マネジメントを強化するのではなく、社員一人ひとりが顧客や市場の目を意識し -
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大学を卒業してすぐに一流企業に就職した人たちは転職することもなく一つの会社にいることが日本では多いけど、僕にしてみればよくもそんな危険なことが出来るものだと思う。(向こうにしてみれば逆なんだろうけど。)それって最初に付き合ったガールフレンドと結婚するようなものなんじゃないだろうか。最初のガールフレンドが「女性という全て」というのはいかに言ってもだいぶ偏ってしまうだろうに。それが人生観を狭めないことを祈るけれど。
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ホワイトカラーの仕事ってほんとなら減ってしかるべきなんだよね。Windowsパソコンが導入されて大幅な効率化が図られた1995年以降のオフィスで働く人が -
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「マネジメント信仰が会社を滅ぼす」という刺激的なタイトルの本書だが、内容は「マネジメントはビジネスをうまくやるためのものであって、その主従関係を逆転させてはならない」という極々常識的なものである。こんな常識的な主張で本が書けてしまうという背景には、もちろん「もしドラ」がある。著者は「もしドラ」に端を発するマネージメントブームが過熱する現状に一石を投じたいがために、所属するコンサルティングファームを辞職したそうだ。その気概や良しというわけではないが、私も著者の主張には共感する所が多かった。ビジネス本の多くが「実践的」であるのに対して、本書はひたすら「教育的」である。明日から何かができるようになる
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Posted by ブクログ
●世界大不況は「人口が減少に転じた中で発生した、日本史上初めての不況」ととらえるべき。
●ホワイトカラーは会社において存在しないほうがよい。
●最近のホワイトカラーは「コイン・ポリッシャー」になっている。
●もともと、ホワイトカラーの仕事の本質は、「社会と企業、そして従業員との間を効果的に結びつける」ということにある。
●日本企業の弱体化の一因となったのが、がん細胞と化したホワイトカラー。
●しっかりとした仕事をするためには、会社や従業員のことだけではなく、社会や家族のことまで考えなければだめだ。それが『会社人間』と『社会人』との違いだ。自分の能力が高いと思うのであれば、低いものの分まで考えて