■概略
世界で初めて五大陸の最高峰を制覇した日本人登山家・植村直己が記す登山日記。
ゴジュンバ・カンの攻略からマッキンリーの単独登攀まで、当時の日記を振り返りながら自らの人生を振り返っている。
■感想
この本を読み冒険家という人生の在り方を知り、衝撃を受けました。
ただひたすら自分の夢のために全力
...続きを読むで今を生き、1つの夢の達成の後にはさらに大きな夢を描く。
将来のお金の心配や社会的立場などの現代的なしがらみに捕われず、自由に人生を謳歌する生き方。
翻って自分を見てみると、嫌になるほど多くの呪縛に捕われているような気がします。
この本は、人の敷いたレールを進みがちな自分に「人間は勇気を持って行動すれば自分の生き方を選択できる」ということを教えてくれました。
■一般的見解
冒険家のバイブル的な存在になっているようです。
彼の「生き方」そのものが、多くの人に勇気と感動を与えているのですね。
■総括
日記という形式になっているので、著者を知らないで読むとただの読み物として終わってしまいかねません。
なので、ウィキペディアで調べる程度でも、彼の成した数々の偉業・世間に与えた影響について知っておいたほうがよいでしょう。
逆に言うと、日記というスタイルは、冒険家・植村直己の生き様を知るにはこの上ない材料となっています。