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エベレストをはじめ、五大陸最高峰を制覇した植村直己の次の夢は、犬ぞりによる南極大陸横断だった。犬ぞりを乗りこなすため、彼は地球最北端のイヌイットの村・シオラパルクへ単身、極地トレーニングに向かう。マイナス10度が暖かく感じるほどの過酷な環境と、自分たちとよく似た顔の植村を快く迎え入れる村人との暖かい交流。そして覚えたての犬ぞりを駆って、ひとりで三千キロの氷原を走りきった冒険の記録。解説は、シオラパルク在住の猟師・大島育雄氏による。
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Posted by ブクログ
1974年の極地旅行記。
角幡唯介さんの旅行記との併せ読みなので、知ってる地名がたくさん出てきて、初読なのに懐かしい。
エスキモー(本作品中では、そう呼ばれる)の人たちのあけっぴろげでゆるーい感じは、50年前も今もあんまり変わってなさそう。ただ、性については、たぶん50年前の方がずっとゆるかったんだろうなぁと感じた。
南極探検のためのトレーニングとして犬ぞりで3000kmの旅をするのがこの探検のハイライトだけど、その時にエスキモーの人たちがみんなしきりにやめろやめろと言っているのが印象的。探検は生活の対義語みたいなところがあるのかもしれない。明日も平穏無事に暮らせるように今日を過ごすのが生活だとするなら、明日を昨日とも今日とも違う世界に塗り替えていこうとするのが探検。だとすると、極地が生活の場であるエスキモーの人たちにとって、植村さんの行動は無茶で無謀、人によっては無駄なものに見えていたのかも。それでも探検をやめられない、業の深さみたいなものを植村さんが自省する描写もある。
旅って本当に不思議だ。
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