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Posted by ブクログ
1974年の極地旅行記。
角幡唯介さんの旅行記との併せ読みなので、知ってる地名がたくさん出てきて、初読なのに懐かしい。
エスキモー(本作品中では、そう呼ばれる)の人たちのあけっぴろげでゆるーい感じは、50年前も今もあんまり変わってなさそう。ただ、性については、たぶん50年前の方がずっとゆるかったんだろうなぁと感じた。
南極探検のためのトレーニングとして犬ぞりで3000kmの旅をするのがこの探検のハイライトだけど、その時にエスキモーの人たちがみんなしきりにやめろやめろと言っているのが印象的。探検は生活の対義語みたいなところがあるのかもしれない。明日も平穏無事に暮らせるように今日を過ごすのが生活だとするなら、明日を昨日とも今日とも違う世界に塗り替えていこうとするのが探検。だとすると、極地が生活の場であるエスキモーの人たちにとって、植村さんの行動は無茶で無謀、人によっては無駄なものに見えていたのかも。それでも探検をやめられない、業の深さみたいなものを植村さんが自省する描写もある。
旅って本当に不思議だ。
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