【感想・ネタバレ】青春を山に賭けてのレビュー

あらすじ

植村直己はいかにして冒険家になり、いかにして「世界のウエムラ」になったか? ひとりの腕白少年が、大学へ進んで美しい山々と出会い、無一文で日本を脱出、ヨーロッパに渡りアルバイトをしながら、ついに五大陸最高峰のすべてに登頂を果たす。さらには南極大陸単独横断という目標めざして、アマゾンのイカダ下りなど過酷なまでの試練に次々と挑戦する――。大自然の中の「何か」に挑まずにはいられなかった冒険家が、みずからの型破りな青春を語り尽した感動篇。

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ネタバレ

## 感想

山に登る技術がどうのではなく、行動力や意志の強さ、しぶとさなど、植村直己さんのバイタリティの凄まじさが印象に残る。

私は山が好きで、よく山へ行く。

山の空気が好きで、高い山をストイックに登りたいというよりは、その中に入り、歩き、時間を過ごしたいという思いが強い。

植村さんのようなことはできないが、山へ行くことは、ある種冒険だと思っている。

自分で考えたルートや道具を使って行動し、地図を埋めていく。

ゲームのような冒険体験を、現実で、自分の体を使って行っている。

植村さんはいつでも全力で、だからこそ、たくさんの人が協力したのだと思う。

私も植村さんを見習い、自分で自分の夢を決め、強い意志を持って行動していきたい。



## メモ


そこで考えついたのは、生活水準の高いアメリカで高い賃金をかせぎ、パンとキュウリを食べて支出を減らせば、ヨーロッパ・アルプス山行の金がたまるのではないかということだった。ヨーロッパ山行まで、何年かかるかしれないが、とにかく日本を出ることだ。英語ができない、フランス語ができないなどといっていたら、一生外国など行けないのだ。男は、一度は体をはって冒険をやるべきだ。(p14)


ある日、仕事が終わってから事務所に行き、シャンに自分の気持を打明けた。もしジャンが行くなといったら、したがうつもりだった。ジャンは、「君にとって願ってもないチャンスだ。パトロールのことは気にせんでよい。君の夢はスキーではない。山なのだから、がんばってやってこい」と、私の肩をたたいて、ヒマラヤ行きを許してくれたのだった。この恩知らずめと罵倒されても仕方がないのに、何ひとつ怒った顔も見せなかった。シャンは、なんとすばらしい男なのだろう。(p50)


このゴジュンバ・カンの登頂の成功をみんな喜んだが、私だけはこだわりがあって、どうしても心から同じように喜びにひたる気持になれなかった。私が頂上へ登ったといっても、この遠征隊が自分のものでなかったこと、それに他の隊員のようにこの遠征に出るため、骨身を削ったわけではなかったからだ。会社の仕事のあと、徹夜で計画し、準備をした人たちと私とは遠くへだたっていた。そして、私自身は他の隊員よりすべての面で劣っていると思う。自分はもっと自分をみがき上げ、自分という人間を作らねばならないことを、この遠征でさとった。私がこのあと、強く単独遠征にひかれたのはまさにそのためだった。どんな小さな登山でも、自分で計画し、準備し、ひとりで行動する。これこそ本当に満足のいく登山ではないかと思ったのだ。(p71)


食事が終わってから、みんなの食べ残したパンや肉などをポリエチレンの袋を持っていってつめこんだ。肉は腐らないよう塩をまぶして包んだ。船の切符を買うと、また無一文になった私は、マルセイユからジャン・バルネ氏のスキー場まで約四百キロをヒッチハイクしなければならない。パンをためこむのが人目につくのは恥ずかしかったが、自分の生活のためだ。恥ずかしいなどとはいっておれない。コシキも恥ずかしがっていてはできない。たっぷり一週間分はザックにつめこむことができた。他にも日本からやってきた、たくさんのザック組がいた。彼らは三食の食事も満足にとらず、フランス料理はまずいとか、何は口に合わないとかセイタクをいっていたが、彼らには、私の十分の一も旅ができまい。「金のない旅だから、どこかアルバイトがないか」と、私に聞いてきたが、「日本食しか食べられない旅人にアルバイトはないぜ」といってやりたい。(p76)


八月まで、まだ数日あったので、私はそのあと危険な山旅からのがれ、セルビニアの近辺に咲く高山植物を採って歩いた。道からはずれた手の届かない岩棚の上に、エーデルワイスの花を見つけたのはうれしかった。誰に見られることもなく風にゆれ、七、八輪の花を咲かせているのだった。そのエーデルワイスの姿は、私を感傷的にした。人の目につくような登山より、このエーデルワイスのように誰にも気づかれず、自然の冒険を自分のものとして登山をする。これこそ単独で登っている自分があこがれていたものではないかと思った。(p83)


親切な人たちだったが、もしこの警察署の人たちの警告にしたがっていたら、私は、登山ができなかった。もちろん単独の登山は、無謀にひとしいほど危険がつきまとっている。人の意見も、とうぜん重視しなければならないが、その意見にしたがってばかりいては何もできない。人にいわれてやめるのではなく、自分で実際に直面して肌で感じとり、それでできないと思ったらやめ、できると思ったらやるべきではないか。(p112)


一九六七年の日記のはじめに、私はつぎの四つの目標を記している。
ー、グリーンランド行き。
二、フランス国立登山学校への入学。
三、アンデス(アコンカグア)の単独登山。
四、仏・英語、読書の徹底。
十一月にアフリカから帰ってきたばかりなのに、こんな目標を立てるとはかなり欲張っているのは百も承知の上だ。クリーンランドはアルプス、アフリカよりもっと遠いし、だいたい、地球の反対側にあるフランス登山学校と、南米のアンデスを一緒にするなどとは気ちがいざたかもしれない。しかし、少なくても資金の面では給料とチップを入れると、手取りは月額千二百フラン以上になっていた。食費にしか出費しない私の流儀でいけば、ジャガイモを食べていればなんとか見通しが立っていたのだ。コーヒー、アルコール、タバコはやらず、部屋は会社の駅だから家賃なし。ミミッチィやり方といわれたって、私には私のやり方がある。やらねばならないことがある。(p130)


「山登りは自分の足でやるもの。自分の装備でやるものだ」(p163)


「百里の道は九十九里をもって半分とする」
という諺を思い出す。ここでヘマをするとすべてが水の泡となってしまう。私たちの使命は、日本を背負っているのだ。私たちの登頂は自分たちのものでない。慎重を知いてはいけない。こういいきかせてアイゼンのツァッケを氷雪にたたきこむ。(p213)


カヒルトナ氷河のベースキャンプを出て七日目であった。ついに私はマッキンリーの頂に立った。モン・ブラン登頂以来五年目、やっと世界五大陸の最高峰に自分の足跡をしるすことができたのだ。五大陸最高峰の全峰をきわめたのは、私が世界ではじめてだ。また、エベレストを除いては全部単独でやりぬいた。「オレはやったのだ」そう思うと、念さえあればなんでもできると自倍を強めた。そして、マッキンリーの頂に立つと、夢はさらにふくらんできた。実現はさらに夢を呼び、私は登頂した感激よりも、南極大陸単独横断の夢が強く高鳴り、自分の本当の人生はこれからはじまるのだと、出発点にたった感じであった。南は氷河の末端に無数の湖が散り、その先に縁が続いていた。北は白一色の氷の世界だった。私はまず三脚にカメラをセットして、セルフタイマーで自分の写真をとった。(p235)


こうして五大陸の最高峰を自分の足で踏み、さらにアルプスの中でも特にむずかしい冬期の北
壁の登攀に成功したいま、私の夢は夢を呼び起こし、無限に広がる。過去のできごとに満足して、それに浸ることは現在の私にはできない。困難のすえにやりぬいたひとつ、ひとつは、確かに、ついきのうのできごとのように忘れることのできない思い出であり、私の生涯の糧である。しかし、いままでやってきたすべてを土台にして、さらに新しいことをやってみたいのだ。若い世代は二度とやってこない。(p249)

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2025年04月22日

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”自分の限界を求め、何かを見いだしたい。人のやったあとをやるのは意味はない。それも人のためにでなく、自分のためにやるのだ”

5大陸最高峰登頂という、ものすごいことを、謙虚に表現している本。
植村直己さんは謙虚な人だったのだろう。本からもそれが感じられる。でも、本も終盤に入るとさすがに著者の凄まじい意志が感じられた。

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2013年02月18日

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世界初の五大陸最高峰登頂をした植村直己の青春回想記。冒険家のバイブル的一冊。
何度読んでも、その逞しい行動力と冒険心、熱い情熱に胸をうたれる。特に南米アコンカグアに向かう船上での日記は最高です。

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2012年02月26日

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植村さんの生き様みたいなのにとっても感動

雪は食べ過ぎると舌を荒らす

どんな小さな登山でも、自分一人で計画&準備&行動することが、
本当の意味で満足できる登山なのだ

コジキも恥ずかしがっていてはできない

濡れた靴=凍傷

自分の限界を求め、何かを見いだしたい
人のためではなく自分のために

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2011年03月06日

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なんだかすごい本に出逢ってしまった。
すごい人と言うべきかもしれないが。

冒険心をくすぐられる一冊。

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2011年02月20日

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ネタバレ

植村さんが書いた本は全部読みましたが、やっぱりこの本が最高傑作!
この初期のスポンサーの付いていない冒険が、本当に楽しそうで夢に満ち溢れている。
今もこの本を読んだたくさんの人が登山家や冒険家を目指していて、実は自分も登山を始めるきっかけになった本です。

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2011年01月16日

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登山が趣味と言ってる割には、こんなに偉大な人を知らなかった。。

こういう人のことを本当の”冒険家”というんやろうね。
僕のバイブルの1冊になりました。

読んでるうちに、久しぶりに山に行きたくなってきた。
春になったら、テントをかついで山に行こ。

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2010年10月03日

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何度も読みたくなる植村直己の名著。

彼の青春が脳裏に鮮やかに浮かぶ。

型破りだけど憧れの青春の生きざまとはこのこと。

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2010年03月25日

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植村直己を知るのであれば、まず最初に読むべきなのがこの一冊。
なにか行動を起こしたくなる気持ちになる本です

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2010年03月20日

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この本、何度読んだだろう。何度読み返しても楽しい本だ。
野口はのこ本を読んで山を始めたが、自分は山を始めてこの本を読んだ。植村にあこがれて年間100日の山行を目指したこともあった。
登山は続けているが、彼には近づけていない。誕生日が同じことに運命を感じているが、偉大すぎます。

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2010年01月14日

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20/10/5 85
男は、一度は体をはって冒険をやるべき。

人の意見も当然重視しなければならないが、その意見にしたがってばかりいては何もできない。人に言われて止めるのではなく、自分で実際に直面して肌で感じ取り、それでできないと思ったらやめ、できると思ったらやるべきではないか。

どんな仕事であれ、自分に定職を持つことこそ、真の人間として生きる価値があるように思われる。自分のやっている、何かわからない放浪の生活と登山は、自分の職業ではない。俺の山行は主義があって登っているのではなく、心の勇んだときに登るだけだと思われる。

この状態では、明日はどうなるか分からない身だ。それでもみんなは元気で、悲愴感というものは見られなかった。自分に敗け、悲愴感をもつようなことは、クライマーには絶対に許されないことなのだ。どんな困難も、冷静に切り抜けられる自信がなくてはならないのだ。

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2011年07月01日

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世界初の5大陸最高峰のサミッター。犬橇による単独北極点到達など、日本が世界に誇る冒険家 植村直己。短躯で良く転ぶ事からどんぐりと呼ばれた学生時代から海外放浪の山旅を経て、ついにはエベレストを含む5大陸最高峰のサミッターとなるまでを綴った本。夢(山)にかける、いじらしいまでの純粋な熱い思いと行動力。
何度読んでも、胸が熱くなります。

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2009年10月04日

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著者のひたむきさが,その呆れるほどの無鉄砲さを凌駕することによって,歴史的偉業に結びついた.言わずと知れた名作,誰にでも薦められる良書だと思います.

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2009年10月04日

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あ〜おもしろかった!植村直己さんがいろんな冒険に挑戦したいって思う力って、一体どこから湧いてきたのだろう。苦労もあるけどいろんな人に助けてもらいながら、頑張る姿がとっても青春してます。

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2011年09月09日

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小学校のときによんで山登りが大好きになった本。ただし俺のよくいくバックカントリー屋の人は、これを読んで小学生で神奈川から北海道に徒歩旅行にでた。同じ本をよんでこれだけ行動力が違うんだ・・とショックをうけた本。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

冒険家植村直己さんが自らの冒険を書いた一冊。読むと元気が湧く。朝とか、まじ仕事行きたくねーって時にお薦め。つい読むのに熱中して遅刻しそうになったこと有。人生で大切なのは、とりあえずやってみることなのだと思った。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

人生は山登りの連続です。自らの選んだ山に設定した目標へ向かって、時には休み、時には歩きしながら登っていくのです。目標に到達した時、人は達成感を得て、支えてくれた周りの協力に感謝しつつ、次の山を目指すのです。エベレストの頂上は8,848mですが、5,000mまで登れば十分なのかもしれません。英語の山など登らずとも、箱根の山だって良いじゃありませんか?

私は、エベレストに登った植村直己よりも、エベレストに登るため、他の人より何ヶ月も先に現地入りし、住込みで働きながら、毎朝マラソンをして高度順応する。折り返しの空き地で、「エベレストよ!いつか登ってやる!」とその頂きに向かって叫ぶ植村直己が大好きです。

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2009年10月04日

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明大で山岳部に入る頃から、五大陸最高峰の単独登頂を果たすまでの手記。
(ヤマ屋のバイブルのひとつらしい。ヤマケイ誌の読者投票でも、8位に入っていた)

*
読中、何度も浮かんで来たのは「愚直」という単語だった。あだ名は「ドングリ」だった。不器用だった。でも逆にそれをバネにして、余人の到達し得ない高みを踏んだ。

冒険には才能がいる。
へこたれない、諦めない。そして、思いこむ力である。

功名心がまったくなかったとは言えない。が、動機はいつも単純だった。心の赴くまま、ただ行きたい方向へと、思いこんだら一途に、どこへでもひょいと出かけて行く。実行に躊躇はない。

ふつふつと沸き上がってくるもの、それが才能というものにほかならない。

*
また一節に、こうある。
「冒険--それは、まず生きて帰ることである。」

生きて帰り、語ることができて初めて、それは冒険と呼ばれる。

氏は、厳冬期のマッキンリー登頂を成し遂げたあと、雪原に消えた。クレバスに落ちてもひっかかるようにと、氏が考案した旗竿をつけたまま。

だから、最期の旅は未だ冒険にはなっていない。
氏はいま、どこの途中を彷徨っているのだろうか?

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2019年06月13日

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有名な冒険家である植村直己が5大陸最高峰を登頂するまで。
易々と登っているようだが、彼の体力が異常なだけではないかと思う。
100KGの荷物など背負ったことない。
また、この時はまだ世界初を重視しているように見えなかった。
なお、終わりを読むとこの時から既に南極へ行きたかったのだと感じる。

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2017年06月28日

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実家から発掘して、28年ぶりに読みました。当時中学生だった自分とはまた違う「景色」を伴う読書を楽しめたのは、やはり28年分の経験やいった場所の記憶によるものだとおもいます。

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2012年09月04日

Posted by ブクログ

目標に向かって突き進む!
そんな、姿が目に浮かぶようで、一気に読まされました。山にかける情熱がすごい!感動しました。

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2011年07月30日

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著者は戦後日本が生んだ世界的登山家・冒険家である植村直己。五大陸最高峰を全て登頂したのは当時世界初だった。

著者のように、なんのお金にもならないのに、一生懸命お金を稼ぎ、それを使い山に登るということは一見して意味のないことのように思える。しかし、山に登るということは著者にとって自己を表現すること、生きることであり、その姿はとても魅力的にみえる。夢に生きるとはこういうものであるということを教えてくれた本だった。

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2011年06月29日

Posted by ブクログ

直己の半生。犬ぞりとかし始める前の山登ラーだった頃の自伝。

文才はないが、事実のみを書き記すだけでこんなにもハラハラドキドキさせさらるとはおどろき。
山登りのリアリティもさることながら、山に登るために費やす下での暮らしについても深く記されていてgood。旅先での出会い、というか直己の惚れっぽさはまるで寅さんのよう。

映画化された「植村直己物語」と併せて観ると尚良。

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2010年09月27日

Posted by ブクログ

☆毎度のことだから、もうロコ(バカ)と聞いても怒る気にもなれない。いいさ、バカと煙は高いところへ登りたがるんだ。おれは登ってやるぞ、ひとりで南米の最高峰へ・・・

☆しかし、山登りはたとえどんな山であろうと、自分で計画し、準備し、自分の足で登山する。その過程が苦しければ苦しいだけ、それを克服して登りきった喜びは大きい。

☆いくら私が冒険が好きだからといっても、経験と技術もなくて、また生還の可能性もない冒険に挑むことは、それは冒険でも、勇敢でもないのだ。無謀というべきものなのだ。それがどんなに素晴らしい挑戦であったにしても、生命を犠牲にしては意味がない。

言葉はいらないだろう。植村直巳になろうとは思わないが、彼の考え方、すなわち、真っ暗闇の人生を信念を持って光明を見出し、常に前進しようとする姿勢は、自分のものにしたいと強く思う。

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2010年09月06日

Posted by ブクログ

■概略
世界で初めて五大陸の最高峰を制覇した日本人登山家・植村直己が記す登山日記。
ゴジュンバ・カンの攻略からマッキンリーの単独登攀まで、当時の日記を振り返りながら自らの人生を振り返っている。

■感想
この本を読み冒険家という人生の在り方を知り、衝撃を受けました。
ただひたすら自分の夢のために全力で今を生き、1つの夢の達成の後にはさらに大きな夢を描く。
将来のお金の心配や社会的立場などの現代的なしがらみに捕われず、自由に人生を謳歌する生き方。

翻って自分を見てみると、嫌になるほど多くの呪縛に捕われているような気がします。
この本は、人の敷いたレールを進みがちな自分に「人間は勇気を持って行動すれば自分の生き方を選択できる」ということを教えてくれました。

■一般的見解
冒険家のバイブル的な存在になっているようです。
彼の「生き方」そのものが、多くの人に勇気と感動を与えているのですね。

■総括
日記という形式になっているので、著者を知らないで読むとただの読み物として終わってしまいかねません。
なので、ウィキペディアで調べる程度でも、彼の成した数々の偉業・世間に与えた影響について知っておいたほうがよいでしょう。
逆に言うと、日記というスタイルは、冒険家・植村直己の生き様を知るにはこの上ない材料となっています。

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2010年04月28日

Posted by ブクログ

植村直己さん。有名な登山家だってことは知ってました。
だけど、どんな人なのかはさっぱり分かりませんでした。
本を読み、この題名通りの人生を歩んだ人だと分かりました。
夢を叶えるための行動力が半端ない!
そしていつだって前向きな人。
心にガツンを重い何かがぶつかったような気分になりました。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「青春時代に読むと危険な一冊」との帯が忘れられず、青春時代ではない(?)にしろ長年読みたかった一冊。

職場で読んでいると
「お、冒険家にあこがれてるんか?でもまぁ、かっしーは毎日が冒険みたいなもんやからなぁ」と茶化された。そんなに私、はちゃめちゃしてる?笑 でも、毎日冒険家って良いな。

137p〜忘れ得ぬ人々〜の章。背筋が伸びる思い。

「過去ばかりあれこれ思い出して、センチになっているわけにはいかない。自分は現在に、未来に生きなければいけないのだ。…
オレはやるぞ!」

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2012年01月22日

Posted by ブクログ

日本が誇る冒険家,植村直己氏が五大陸最高峰登頂を語る。山での食事はワイルドの一言。現地人ガイドが山ヒバリをとってはその場でひねってヤキトリにしてしまう様に,おいしいはおいしいけど・・・と小鳥の気持ちを考えてしまい食べられなくなったり,牛に食料を食べ尽くされたり。過酷だけれどどこかおもしろい。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

大学時代、ドングリとあだ名されていた著者「植村直己」は無一文で日本を脱出し、ついに五大陸最高峰のすべてに登頂する。大自然の中の「何か」に挑まずにはいられなかった、その型破りの青春を語り尽くした感動篇

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2009年10月04日

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