西部邁のレビュー一覧

  • パール判決を問い直す 「日本無罪論」の真相

    Posted by ブクログ

    対談者のひとりである中島 岳志が著した『パール判事--東京裁判批判と絶対平和主義』という著作に対して巻き起こった反批判として企画されたものらしい。

    原著およびそれに対する批判を読んでいないのでなんとも言えないけれど、批判者の言説を表層的ないし都合よくもってきているのではないかと思えてしまう。と、いうのも本書で反批判している批判は、なんだか阿呆なものばかりに思えるから。

    そういう部分には注意が必要だけど、とりあえずは面白く読め、考えるきっかけにはなるホンダと思う。

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    2010年05月10日
  • 学問

    Posted by ブクログ

     私は西部邁氏が好きなので、この著書を買ったわけだが、私の近くにある書店では西部邁氏の著書にお目にかかることはまず無い。...西部邁氏に不満は無いが、書店には不満がある。

     本書のあとがきの要約すると、学問や教養というのは、いってみれば「象の全体像」を把握するものであり、ある対象の諸側面がどのように繋がっているかについての輪郭を浮かび上がらせる事である。それを引き受けるものをジェネラリストと呼べば、本書はジェネラリストを甦りのための微力を尽くそうとする企てにならない。....つまりはこれが本書の狙いだという事だろう。

     では何故に学問や教養が大事なのかは...実は私はよく分かっている自

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    2009年10月04日