海月ルイのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ評価は4.
内容(BOOKデーターベース)
主婦の桑島樹奈は、スーパーで買い物中に二歳の娘を誘拐される。身代金とともに様々な場所を引き回された樹奈。犯人との接触はなかったはがだが、実は京都のホテルで身代金は奪われていた。離婚後三歳の息子と暮らすピアニストの奈津子は偶然、現場にいたのだが…。女の中の闇と光を描く傑作心理ミステリー。
個人的に頭が悪いのに気がつかず、偉そうに振る舞っている専業主婦には全く同調も共感もないので、いい気味~くらいの気持ちはあるが、やはり罪の無い子どもを犯罪に巻き込むのはいかんわ。。。復讐はアホな本人にすべき。
しかも、こんなアホな主婦のために社会的に必要な女性が人生 -
Posted by ブクログ
幼児を持つ親にとっては、何とも気分がどんよりとする内容だった。
いじめる子供と、いじめられる子供・・。
親として、どこまで「子供のコミュニティ」に立ち入ることがベターなのか。
自分の子供が他人の子供にいじめられたら、たぶん黙ってはいられない。
ましてや、大きな身体の子供に力で屈服され、物を取られ、血が出るほど傷つけられたら・・。
その子が様々な手段で大人の目をかいくぐるような狡猾さを持っているとしたら・・。
そして、その親が全く聞く耳も持たず、先生も全然当てにならないとしたら・・。
実行はしないまでも、その相手の子供に「殺意」に似たようなものを持たないでいられる自信は -
Posted by ブクログ
結婚して13年、不妊治療しても子供に恵まれない夫婦を中心に、離婚で子供から引き離された母、不注意で妊娠した肥満女性の話が織り込まれ、重なっていきます。
京都の田舎の旧家で子供が生まれず、姑同居に親戚も近所という環境、文章から薄暗さや息苦しさがひしひしと伝わってくるようでした。
子供ができない=嫁の責任という認識は、延々と続いているんですね。特に地方は顕著なのかもしれませんが。田舎にお嫁さんが来ないこともわかるような気がします。
ただ、赤ん坊がやってきただけで薄暗い旧家が急に活気づいたことに新しい生命の持つ力を感じました。
赤ちゃんの誕生は喜ばしいことだけど、子供に恵まれない場合の夫婦のあり方( -
Posted by ブクログ
指名手配犯の写真を記憶し、街頭などで当人を見つけ出すという特殊な捜査方『見当たり捜査』。フリーライターの『夏目潤子』はその取材の為、専従捜査官の中でも天才的な記憶力と識別能力をもつことで有名な『稲垣』に密着取材をしていた。だがある日、彼は今まで一度も外したことがない『アタリ』を外した。何があったのか?潤子は非番の稲垣を尾行する。
常に五百人もの顔写真を記憶し、街頭でいるかどうかも分からない人物を求め人の顔を確認する。非常に特殊技能と忍耐力の必要な見当たり捜査。人の顔を覚えるのが苦手な私には、ただただ感心するほかはない。
齢をとっても、たとえ整形していようとも、人の顔の本質は変わらないと言う