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京都の旧家に嫁いだ榊原美津子は、子供に恵まれずに十数年。本家の跡取りの出産を期待される重圧に耐えかね、妊娠していると言ってしまった美津子は、産院から新生児を連れ去ろうとして看護師・潤子に見咎められる。その後まもなく、榊原家では幸せそうな夫妻と赤ん坊を囲んで、盛大な祝宴が開かれていたが…。子に恵まれない女、子を奪われた女、子を望まない女──女たちの暗い情念を描いた傑作。第19回サントリーミステリー大賞・読者賞ダブル受賞作!
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Posted by ブクログ
結婚して13年、不妊治療しても子供に恵まれない夫婦を中心に、離婚で子供から引き離された母、不注意で妊娠した肥満女性の話が織り込まれ、重なっていきます。
京都の田舎の旧家で子供が生まれず、姑同居に親戚も近所という環境、文章から薄暗さや息苦しさがひしひしと伝わってくるようでした。
子供ができない=嫁の責任という認識は、延々と続いているんですね。特に地方は顕著なのかもしれませんが。田舎にお嫁さんが来ないこともわかるような気がします。
ただ、赤ん坊がやってきただけで薄暗い旧家が急に活気づいたことに新しい生命の持つ力を感じました。
赤ちゃんの誕生は喜ばしいことだけど、子供に恵まれない場合の夫婦のあり方(きっぱり諦める、養子縁組するなど)は夫婦で決めるべきと思います。外野は黙っているべきでしょう。
読後感はあまりよくもないのですが、子供は幸せに育っていくのではないかと期待できました。
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