海月ルイのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「できちゃった婚」・・こんな言葉もある一方で、「不妊問題」で悩んでいる人は多い。
ましてや、この小説の主人公のように由緒正しい家で、ことあるごとに姑からは愚痴られたら立場が無い・・
「自分は母親になれないのか?」と悩み、美津子の心の中の闇の部分が、やってはいけないことに向うのだ。
この小説には3人の女性が登場し、それぞれ交錯する。
望んでも産めない女。子供を奪われた女。母親になれないのに執着する女。
もちろんオレは男なので、それぞれの気持ちが「わかる」とは軽率には言えない。
また、結婚して何の苦労もなく妊娠した女性にはわからないのだろう。
女として妊娠できないことにプレッシャ -
Posted by ブクログ
学校でいじめっことして有名な宇梶雅彦。楠田亮子の息子・信宏もいじめられていた1人だった。ゲームを奪われたという信宏の訴えを聞き、亮子は宇梶の家に抗議をしに行く。「うちの子は関係ない」とつっぱねる信宏の母親・佐智子と玄関で言い争いをしている最中、雅彦が吐血して倒れた。そばにはプルミン(乳酸飲料)の空容器が転がっていた・・・。
子供のいじめとその親同士の関係。表面上は無難に付き合ってても、裏でこういうことが・・・というのがよく描かれていたなぁと。でもその分、最後のあの特殊な能力あっての真相解明は、ちょっと残念だった。それまでリアルだったのが、一気に現実離れした話になってしまった気がして。