畠山理仁のレビュー一覧
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この前の都知事選。立候補している候補者を見て、最初に思った感想はふざけ過ぎ。だった。泡沫候補と呼ばれる人たちのふざけ方と主要候補と呼ばれる人たちの代わり映えのしない感じにうんざりした。そして選択肢がないと思いなんとなく現職に入れてしまった自分にもうんざりした。こんな選挙意味あるのかと、今年は特に強く思って、そもそも泡沫候補と呼ばれる人たちって何者なんだろうと、まずはそこから知ろうと思いこの本を読んだ。すごく面白い。確かに頭がイカれているとしか思えない候補者もいるがみんなが政策に本気であることに代わりはないのかなと思う。候補者を平等に取り上げないマスコミの姿勢は確かに大いに疑問。マスコミが選挙を
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Posted by ブクログ
選挙という仕組みを使って政治に関わるという、民主主義として自明のシステムに対して、なんだか納得がいかないことは色々とあると思います。本書ではそんな納得いかなさについて、著者の取材活動から訴えられたいことが書かれています。選挙に立候補した人たちの中で、有権者が知っているのは報道される本当に一部だけ。それ以外の人は、一体どんな選挙活動をしているのか。そしてなぜ立候補するのか。とても当選できないのに。一人一人について、著者が密着取材を通して知り得たことを書かれています。彼らはわかっていて、それでも必要だから立候補しているのだということを。選挙に対してもっと向き合って行かなければならないと感じました。
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Posted by ブクログ
無頼系独立候補の報道に、「独自の戦い」と、「一応触れる」公職選挙法とマスメディアのアホさかげんよ!
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2016年の東京都自治選挙には21人が立候補した。だが、メディアは小池百合子、増田寛也、鳥越俊太郎の三人の争い、と報じ続け、他の18人は、まさに「他の18人」という、選択肢以外の存在として扱い続けた。
僕は東京都民ではないのだが、地方都市の選挙でも同じことだ。たいてい泡沫候補とされる立候補者の報道は「独自の戦い」と一行だけ書かれている。
だが「泡沫候補とされる」とは何事だ? 誰がそう定義しているのだ?
なんと、当時の自治省と朝日、毎日、読売新聞の三社が、泡沫候補を紙面から締 -
Posted by ブクログ
思った以上に面白かった!
夫が政治に興味あり、
今まで全然気にしていなかった政治の世界に
触れ始めたら政治はちょっと面白い。
だけど、その中でもさらに
メディアにほとんど取り上げられない
いわゆる泡沫候補にまじめに取材したこの本は
想像以上にまじめで色々考えさせられた。
政見放送で気持ち悪かったあいつとか…
まぁ、マック赤坂の言ってることとか
すごいんだけど、やっぱり当選はして欲しくない
訳で、まともで戦えるような候補者はいないのか…
やっぱり政にはちょっとおかしい人たちしか
携われないのかな⁇
供託金の高さと選挙期間の短さは
改善必須だな。あと、議員報酬のカット。 -
Posted by ブクログ
著者が訴えていることはすごくよくわかる。実にまっとうな考え方だと思う。選挙とは、今現在の民主主義という仕組みの要であり、誰もが立候補して自らの政治的主張を述べる権利を持つはずだ。それなのに実際には、立候補のハードルは高く、そこを越えても、大きな組織の後押しや圧倒的な知名度がない人は、「泡沫候補」と呼ばれ、マスコミには黙殺され、時には嘲笑されたりする。それでもなお、選挙に出続ける人はいる。マスコミは、彼ら彼女らの主張をきちんと報道すべきであり、私たちもその声に耳を傾ける必要がある。
その通りだなあと思う。でも…、でもね、ここで取り上げられている「泡沫候補」(著者は「無頼系独立候補」と呼ぶ)の方 -
Posted by ブクログ
都知事選とかは 候補者が多すぎて全然わからずという事もあったし わずかの期間でその人なりがわかるわけでもなく メディア報道されない限りは 目に付かず。
わざわざ YouTubeなどにアクセスしてまでは 調べなかった私ですが 多くの人も 忙しいから 目に飛び込んで来る情報が 選挙の情報になっていたと思います。
この本を読んで いつも選挙に出ていた候補がなぜ立候補しているのかなど わかりました。
これからは 色々チェックしたいと思いましたが 告示してから 短かすぎますよね。
選挙自体の改正も色々して欲しいですね。
なぜ投票率が上がらないのからとかも含めて 検討して欲しいです。