【感想・ネタバレ】黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦いのレビュー

あらすじ

落選また落選! 供託金没収! それでもくじけずに再挑戦! 選挙の魔力に取り憑かれた泡沫候補(=無頼系独立候補)たちの「独自の戦い」を追い続けた20年間の記録。第一章では今、日本で最も有名な「無頼系独立候補」、スマイル党総裁・マック赤坂への10年に及ぶ密着取材報告。第二章では公職選挙法の問題、大手メディアの姿勢など、“平等”な選挙が行なわれない理由と、それに対して著者が実践したアイデアを。第三章では2016年東京都知事選挙における「主要3候補以外の18候補」の戦いをレポート。第15回開高健ノンフィクション賞受賞作。

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Posted by ブクログ

民主主義や選挙制度について、改めて考えるきっかけになる。どんどん怖いニュースが流れてくるけれど、自分できちんと見て判断することが大事だなと思った。
畠山さんの映画も見てみたい。

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2026年02月20日

Posted by ブクログ

マスメディアが選挙報道で看過する有力でない立候補者の心情へと刺さりこむ筆者畠山理仁の取材は、愛情と暴力の狭間に仄かな悪戯を介在させる。これこそがドキュメンタリーの本領であり、既存メディアによる真実や中立性を謳う仰々しさが胡乱な代物へと変質する。人は千差万別、それぞれが認め合う多様性に偏見は無用、畠山が放つ渾身のメッセージは心地良さだけを求めるのではなく、奥深さへと足を踏み入れる読者の覚悟へと誘う。非ファスト・不合理の素晴らしき世界に触れて喜びを分かち合おう。

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2022年09月23日

Posted by ブクログ

第15回開高健ノンフィクション賞を受賞した、選挙をテーマにしたノンフィクション。「選挙」と聞くと堅いイメージを抱く人も少なくないと思うが、本作はヘタな小説よりもよほどエンターテインメント性に溢れていて、読んでいてとても面白かった。それはもちろん、著者の筆力が成せる業でもあるが、何よりもまず、題材の妙に尽きるだろう。本作で著者がおもに取り上げる「無頼系独立候補」は、一般的には「泡沫候補」と呼ばれているが、本作の「第一章」で詳しく述べられている「マック赤坂」や、昨年戸田市議選に当選したあとに結局当選無効となった「スーパークレイジー君」などのように、いわゆる「政治家」らしくない、個性的なキャラクターを持つ人間も多い。実際に票を投じるかは別にして、各候補者に対して読んでいてとても親しみを感じた。また、このような「無頼系独立候補」たちは、通常選挙報道においてはほとんど無視されてしまっている。メディア側の主張も理解できないわけではないが、やはり選挙においてはもうすこし公平な報道が行われることを期待したい。とくに「第三章」で詳しく取り上げられている2016年の都知事選では、「主要3候補」に報道が大きく偏っていたと書かれていたが、わたし自身も元大臣である「山口敏夫」や元市長である「中川暢三」すらもあまりにもメディアから無視されていて違和感を覚えた記憶がある。ただ報道の問題点の指摘には同意するが、著者が候補者に肩入れしすぎている感も否めない。マック赤坂が選挙カーの上で陰部を露出したという「奇行」が登場するが、これは普通に犯罪であろうし、「眉間にシワで東京都の街角を歩いたら3万円の罰金」という、どう考えても「トンデモ」でしかない政策すら好意的に描かれている。結局のところ著者もまた公平・中立ではないのである。そういう点に関して自省的な部分が見られないことは残念であった。

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2022年04月21日

Posted by ブクログ

とても素晴らしい本でした。
有権者にできるだけ多くの選択肢を、という信念に基づき、どんな候補者にも誠実に公平に接している姿に好感を持ちました。
勇気を持って立ち上がった独立系候補の皆さんの心意気は、畠山さんだから書けたものです。
最後は涙モノです。
ぜひ、皆さん、ご一読ください。

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2021年11月10日

Posted by ブクログ

別に奇抜なことをしたいわけじゃない。そもそもバックボーンがない一般人では、注目を浴びて名前を知られなければ選挙に勝ちようがないのだ。

少なくない泡沫候補がこう考えていることに感心します。庶民感覚がないといった批判がよくされますが、政治家に"庶民"がいないのだから当たり前。そして庶民が当選するのは絶望的な今の選挙システム。それを変えるためには、泡沫候補の主張を含めて、一人一人が関心を持つしかないのでしょうかね

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2021年05月19日

Posted by ブクログ

思ってた以上に良い本でした。
TVの報道系番組(日テレ系)で、作者である畠山さんの密着取材をしてたのをたまたま見て興味を持ち、書籍が出てると知ってすぐ購入しました。
自分はもともと政治には多少の関心があるほうだと自負してたのが恥ずかしくなるくらい、誠実に政治・選挙と向き合っていました。
日頃から抱いていた現行選挙制度に関する疑問や不満にも気持ち良いくらい切り込んでいて、かなり溜飲が下がったというか救われた気持ちに。
マスコミにも立候補者にもこんな人違がいるんだ、と希望が持てます。
間違いなく選挙への姿勢や見方が変わる本。

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2023年08月16日

Posted by ブクログ

普段注目されない「泡沫候補」にスポットをあてたノンフィクション

個人的には非常に気になってたので面白かった

正直、変な人というイメージがあったけど、そんなことはなく、ほとんどの候補者は、しっかり政策をお持ちで、完全に誤解していたことがわかった

立候補すること自体とても尊いことで、立候補すらしていない自分が、泡沫候補の皆さんを冷ややかな目で見ていたことにとても反省させられた一冊でした

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2020年12月28日

Posted by ブクログ

この前の都知事選。立候補している候補者を見て、最初に思った感想はふざけ過ぎ。だった。泡沫候補と呼ばれる人たちのふざけ方と主要候補と呼ばれる人たちの代わり映えのしない感じにうんざりした。そして選択肢がないと思いなんとなく現職に入れてしまった自分にもうんざりした。こんな選挙意味あるのかと、今年は特に強く思って、そもそも泡沫候補と呼ばれる人たちって何者なんだろうと、まずはそこから知ろうと思いこの本を読んだ。すごく面白い。確かに頭がイカれているとしか思えない候補者もいるがみんなが政策に本気であることに代わりはないのかなと思う。候補者を平等に取り上げないマスコミの姿勢は確かに大いに疑問。マスコミが選挙を操作していると言ってもいいような報道だと気付かされた。

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2020年09月22日

Posted by ブクログ

無頼系独立候補を丁寧に紹介している貴重な 記録である
世の中にはいろんな考えを持った行動力のある方がいるということを改めて認識させてくれる
無頼系独立候補に対する、筆者のシンパシーが各所に現れている
選挙に行くべきだと思うというような論理的でない筆者の強い思いも 散見されるが非常に面白く読めた

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公職選挙法
公職選挙法は選挙を公正に行うための法律だが他国の選挙法と比べると 選挙運動をかなり厳しく規制するものとなっている
一番わかりやすいのは 選挙運動ができる期間
アメリカをはじめ 多くの外国では特別な選挙運動期間は設定されていない

これに対して日本の選挙運動期間はとても短い 衆議院選挙では12日間 最も選挙運動期間が長くなる 参議院選挙と 都道府県知事の選挙でも17日間
町や村の主張や懲戒委員 村会議の選挙に至っては たった5日間しかない

このような短期決戦では 知名度が重要になる そして物を言わぬ、もの言えぬタレント候補が有権者の前で実のあることをほとんど話さずに楽々と当選していく

永田町 関係者「正直な話 選挙に出てくれる有名人はいつでも探している。もし有名人が出てくればその人の得た票で他の何人かが当選できる」

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供託金は当選するかもしくは有効投票総数の1割を獲得するなど 一定の条件を満たさないと返還されない
日本は選挙公営
選挙運動費用を税金で負担する制度だが供託金を没収された候補はビラなどの印刷費も個人負担しなければならない そして日本の供託金は世界でも類を見ないほど高額である
衆議院 選挙区 参議院 選挙区 都道府県知事選 は 300万円 政令指定都市の市長選の場合は240万円 国政の比例で選挙に出ると600万円 この高額な 供託金が立候補の機会を奪ってるとして東京地裁で裁判が行われている
フランス ドイツ イタリア アメリカなどのように供託金制度そのものがない国が大半
イギリスが7万5000円程度 カナダが9万でも9万円程度
高いと言われている 韓国でも150万円程度
2017年10月2日のレートで換算

高額な 供託金は組織に頼らない 無頼系独立候補たちに大きな負担を強いている

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選挙は投票して終わりではない 当選者が特別職の公務員 社会全体の奉仕者としてふさわしい仕事をしているかどうか 有権者が監視していくことが必要だ

私たちの代理、私たちの 分身である政治家を育てるのは 有権者しかいない
だからこそ私たち自身 選挙のたびに試されている
その意識を強く持たなければ 選挙 が終わった後にこんなはずではなかったと後悔することになる
そしてもしあなたが 既存の選択肢で満足できそうになかったら、その時あなたが持っている 大切な権利非選挙権を是非 思い出してほしい
実際に立候補しなくても一度は真剣にもし自分が立候補したらと想像を巡らして欲しい その先にはきっと今までに見たことのない光景が広がるはずだ
社会はあなたの力で変えられる あなたの一票で変えないこともできる
民主主義という 終わりのない物語の主人公は あなた以外にはいないのだ

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2025年04月20日

Posted by ブクログ

選挙戦に打って出た泡沫候補達を追ったノンフィクション。
安くない供託金を払って出馬しているので、各自何かしら訴えたいことがあるのはわかる。きちんと政策を提言している候補がいることもよくわかったが、なかなか投票候補にはならない。

でも、今後の選挙戦で各候補の話をきちんと聞いてみようという気にはなった






 

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2021年03月21日

Posted by ブクログ

読んでる間中島みゆきの「闘う君の唄を 闘わない奴らが笑うだろう」てフレーズがなり続けてた。どんなにふざけてる様に見えても、冷やかしで立候補する人間はいない。

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2019年12月28日

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