あらすじ
政権交代で「名ばかりオープン化」した会見をフリーライターがルポ。貧者の武器・twitterやUstream を駆使し、「会見ダダ漏れ」しながら考えた記者クラブの「報じない権力」とは?
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Posted by ブクログ
政局に絡めて矮小化されがちな記者クラブ問題を、
慎重に淡々と、時にユーモアを交えつづった著者の処女作。
記者クラブの何が問題なのか、入門書として最適では?
でも帯の人選はユーモアの部分が出過ぎたようなw
Posted by ブクログ
日本の空虚な民主主義社会、その根幹をなす政局に風穴を開けたい。2009年の民主党政権による記者会見は、記者クラブによる閉塞からフリーランス記者の参加を求めていく。それはフリーランス記者側の強い要望であり、そこから少しでも透明化へと近づく政治の本質へと繋がっていく。この当たり前の民主主義の振る舞いは21世紀まで看過されていた。その原因のひとつに私たち有権者の政治への無関心、そして安易に同調へなびく "事なかれ風土" が根付いているからであろう。そんな現状に諦めない筆者畠山理仁の足跡は、為政者や官僚、マスメディアの愚と賢が交錯する。便利や分かり易さとは対極にある "デモクラシー" という険しい道をまだ知らない日本の人びとにこの書籍を薦めたい。楽しいだけが良き社会ではない。
Posted by ブクログ
良かった!
記者クラブについて、実際の体験を展開しており、現状がすごくリアルに伝わってくる。
記者クラブの厚い壁を、粘り強く、辛抱強くこじ開けていく様は圧巻。
読み応えがありました。
また、本書を通じて亀井静香氏、小沢一郎氏、岡田克也氏に対する印象がだいぶ変わりました。
これまで大手マスメディアが伝えてきたイメージとは異なる印象を持ったという意味です。
政治や警察に関して、多面的な報道によって情報を得る社会が近づいてきてると実感できる一冊でした。