中村天風のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本書は、天風会の夏期修練会に行われていた真理瞑想行を書籍化したものである。内容としては、「運命を拓く」と同じ真理瞑想行である。
最も大きな大きな違いは、「運命を拓く」は、いくつかの講演の内容を天風会員の方が整理・編集したもので、天風先生の言葉遣いも端的な言葉に言い換えられてるのに対し、本書は一回の講演を天風先生の言葉そのままに文書化したものという所である。
どちらが良いということはなく、関心のある方は迷わずに両方とも読むのが得策である。言い方が違ったり、たとえ話が違ったりするので、両方読むことで、より理解が深まるからである。
ただ、天風哲学に触れる最初の一冊としてはやや高度な内容なので、まずは、成功哲学三部作 (「成功の実現」、「盛大な人生」、「心に成功の炎を」)や、「君に成功を贈る」などを読まれて、その哲学や心身統一法の概要を理解された後にお勧めしたい。 -
Posted by ブクログ
「中村天風講演録CD 心身統一法入門編」を書籍化したもの。
前回読んだのは2013年2月だったので、10年振りの再読。
天風先生の本やCDは、ほとんど読んだり、聞いたりしているので、本書だけについて、新しい視点でレビューを書くことはできそうもない。本書の特色を1点だけ書くとすれば、本書は心身統一法の入門編なので、「安定打坐法」という無の境地に達することのできる瞑想法までは言及していないということである。
本書を読んで、興味を持った方や、さらに真理を追及したいと思った方は、まず成功哲学三部作 (「成功の実現」、「盛大な人生」、「心に成功の炎を」)を読んでいただきたい。一般的な書籍に比べて少々値段が高いが、それだけの価値は十分にある。
関連本もたくさん出ているが、まずは成功哲学三部作を読んで、その後に、「運命を拓く」、「天風先生座談」などの「中村天風(述)」の本へと進んでいくのと理解しやすいだろう。初めの内に、「中村天風(著)」の本を読むと理解が足りないため難しく感じるが、「述」の本は講演を書籍化したものなので、分かりやすい言葉で、分かりやすく説明しているから入門者に最適である。
また、天風師の講演を耳で聞くとより理解が深まるのでCD(「積極性と人生」、「信念は人生の羅針盤」、「神人冥合」など)も併せてお勧めしたい。 -
Posted by ブクログ
常に何事にも歓喜し、何事にも感謝してごらん。宇宙の造物主の心がそのままあなた方の心になったことになっているのと同様になるんだ。
(引用) 力の結晶 中村天風心理瞑想録、著者:中村天風、発行所:株式会社PHP研究所、2020年、171
あの大谷翔平や稲盛和夫らが心酔する中村天風。
天風が亡くなってから50年以上経つのに、なぜこれほどまでに支持されているのだろうか。
かつて私は、天風の「誦句(しょうく)」で勇気づけられたこともある。
「私は力だ。力の結晶だ。何ものにも打ち克つ力の結晶だ。だから何ものにも負けないのだ。・・・」
この誦句は、あらゆる天風の書籍で紹介されている。
しかしなぜ天風の思想は人々を惹きつけるのか。また、なぜ積極的思考が必要なのか。誦句だけでは、その天風の真髄まで触れることができなかった。
このたび、中村天風真理瞑想録となる「力の結晶」が刊行された(以下、「本書」という)。多くの著名人を魅了して止まない天風の真髄に触れるべく、本書を拝読させていただくことにした。
この書籍は、中村天風の講演テープを書籍化したものである。今まで、「幸福なる人生(講習会編)」、「心を磨く(研修科編)」に続く第三弾として発刊された。本書は、過去2冊の講演とは異なり、まさに「積極的思考」を焦点にあてたものといえるだろう。講演テープを書籍化したとのことで、今まで一部のかたしか触れることができなかった貴重な資料とも言える。本書では、講演テープをそのまま書き起こしているため、あたかも天風先生の講演を聞いているような感覚を覚える。書籍を読み進めていくうちに、私はすっかり天風ワールドに惹き込まれていった。
積極的思考といえば、古くはフロイトやジョセフ・マーフィーによる潜在意識やナポレオン・ヒルによる「思考は現実化する(きこ書房、1999年)」などが有名である。私もこれらの書籍に触れたことがあるが、なぜ潜在意識が人生を一変させる力を持つのかが理解できなかった。しかし、天風は、心と宇宙との関係、宇宙と同化することの大切さを説く。そして、心の態度、心一つの置きどころというものが、人生をつくるという真理について、天風のユーモアや皮肉を交えた江戸っ子らしいべらんめえ口調で、分かりやすく解説してくれる。西洋の潜在意識の書籍も貴重であるが、私は、同じ日本人として、天風先生の教えが腑に落ちることが多かった。
また、天風は、言葉の力を大切にする。これは、実在意識から潜在意識に感化させるために必要である。言葉に生活を左右させる力があるということを教えてくれる。本書を読み進めていくと、私たちの生命が宇宙霊と結びついていることが理解できる。そこで天風は、宇宙霊の心である「真・美・善」を教えてくれる。美とか善とかは、漢字のイメージから意味を理解しやすいが、これらの漢字には、表層的な理解に留まらない意味があると天風先生は言われる。本書では12もの誦句が紹介されているが、私は、この「真・美・善」ということも意識して生活していこうと思うに至った(この真・美・善の考え方が含まれた誦句も本書で紹介されている)。
積極的、勇気、感謝、信念。本書では、人生どんなに困難に陥ろうとも、その心は断固として積極的に把持(はじ)しなければならないという人間に与えられた宇宙真理が紹介されている。本書では、11日間にわたる天風先生の講演を書き起こしたものである。そのライブ感をそのままに、読者は、深遠なる人生哲学を学ぶことができる。
誦句では、まず天風が読み上げ、そして聴衆者が一同についていく様子も伺える。まず、誦句を読み上げた天風が「さあ、これを一緒についておいで」と聴衆に誦句を唱えることを促すシーンも書き起こされている。天風先生についていけば、人生が一変する。そのことを確信させる一冊となった。
令和4年がスタートした最初の一冊として、本書を読んだ。まだ、新型コロナウイルスの完全なる終息がみえない。いや終息どころか、第6波とも言われるオミクロン株が猛威を振るいはじめてきた。しかし、私は心の持ちよう、そして日々の仕事に熱誠(ねっせい)を持って赴くことが何より大切だと考えるに至った。
私も中村天風に惹かれた一人となった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「我とは何ぞや」
肉体・心・霊魂の繋がりがなかなか理解できませんでした。
そんな時に呪術廻戦を見て理解が進みました。
人は魂ありきなんですよね。
魂があって肉体があって心がある。
そう考えると一つにつながりました。
日本で「霊魂」と呼ぶ気体が命の中枢を成すとあります。
「霊魂」が人間の生命の本体
心≠自己=真我=霊魂
「霊魂」についている意志が「心」を完全に操縦し完全に支配する力を持つとあります。
「心」の使い方が上手くなると間違った考えを持たなくなる。
「認識力の養成」
カメラのレンズの曇りをとる感覚で「心」の性能がシャープになるとあります。
「人類は五官という特殊の関門を通じて人間の外界の一切の事柄を自分の心に受け入れている」
「五官感覚という機関作用を完全にすることを心がけることが人生に生きる準備としては最も必要」
「自分の心の中に入れたものが全ての材料になっている」
五官を研ぎ澄ますことで勘が働くと言うのはよくわかります。
出来ることをやり切ると最後に降ってくるというかふっとわかることがあるんですよね。
これは剣の達人の域までいけなくても感じることができます。
心の使い方をマスターすることなんですよね。
常にこの領域まで持っていきたいです。 -
購入済み
現代人必携の天風哲学入門書
中村天風氏は、松下電工の松下幸之助氏や京セラの稲盛和夫氏に強く影響を与えたとされる哲学者です。
天風氏は、人間は皆どんな苦難にも打ち克ち、幸福なる人生を享受する力があると述べます。しかし、多くの人は何も成せないばかりか、無用な煩悶に囚われて悩み苦しんでいると指摘します。
この打開に関して
・積極的かつ何事にも全力で取り組む心
・自然の摂理に順応し、鍛錬された体
の重要性について述べ、そのような心身を作るための体系的方法を説明します(例えば積極性を高める自己暗示法や、外乱に打ち克つ呼吸法など)。
これらの効果もさることながら、天風氏の力強い文体も相まって、読んだ直後には元気になり、1週間後にはかつてないほど信念が強くなったと感じるでしょう。
暗く不安な現代社会に負けず、いきいきと過ごしたい方は必読です。 -
Posted by ブクログ
職場(h病院)の理事長からの勧めで読んだ。
中村天風は、大日本帝国陸軍の諜報員、日本の実業家、思想家、ヨーガ行者、自己啓発講演家。天風会を創始し心身統一法を広めた人物。この講演録をまとめた内容。
大切な6つの力。体力、胆力、判断力、断行力、精力、能力。
自分で実践したい部分の覚書を記す。
感応性能の強化が必要。それには、観念要素の更改、積極観念の養成、神経反射の調整が必要である。
観念要素の更改は、暗示感受性が特別旺盛なときに、実在意識を積極的にすることで成す。具体的には、寝際に積極的なこと、楽しいこと、面白いこと、嬉しいことを考える。
積極精神の養成のためには、人生の目的をもって、それに向かって邁進する。まず第1に自分の仕事に対して、本当の尊敬の念を抱く。取り越し苦労は厳禁、当たって砕けろ。
神経反射の調整には、ヨガの秘宝、クンバハカが有用である。具体的手法は、holding the body just the water bottle. 肛門をキュッと締める。それと同時に肩をできるだけ緩める。そして臍下周囲、おへその辺りにグッと力を込めて息を止める。引く息をキュッと、出す息をキュッと2・3遍やる。
〈誓詞〉
今日一日 怒らず 怖れず 悲しまず
正直 親切 愉快に
力と勇気と信念をもって
自己の人生に対する責務を果たし
恒に平和と愛とを失わざる
立派な人間として活きることを
自分自身の厳かな誓いとする。 -
Posted by ブクログ
当に、「成功に導く言葉」という題名にぴったりマッチする本。「勇気は成功を招き、恐怖は失敗を招く」とは、アントニオ猪木の引退の言葉を彷彿とさせる。非常に勇気づけられると共に、90歳にしてこの精神力を維持していた著者の超人的自己研鑽に思いを巡らせた。どのような鍛錬が著者の精神をここまで確固不抜にしたのか(チベットかインドで修業したことはあるらしい)ぜひとも知りたいと思う。 ちなみに上記したアントニオ猪木の引退の言葉とは、 この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし 踏み出せば その一足が道となり その一足が道となる 迷わずゆけよ 行けばわかるさ
-
Posted by ブクログ
・天命と宿命
かわし切れない運命は「天命」。それに対して、多くの人が苦しむ運命は「宿命」。
宿命は人間の力で打ち拓いていくことができるものなんだ。
・新しいバースデイ
人生という現実の世界に生きる自分を、本当のリアリストとして生かさなければならない。
・寝がけは尊い人間に
精神のアンテナは、寝床に入ってからは無条件に、良いことでも悪いことでも差別なく入りこんでしまう。だからいいことを考える。
・六つの力
体力・胆力・判断力・断行力・精力・能力。
六つの力が自分の生命のなかに内容量豊かになれば、人生はまるで天馬が空を行くように順調なものである。
・幸福を感じられる人
心のなかに絶えず高尚な積極的観念が熱烈に燃え上がって生きている人。
・たった一人でも正当は正当
百人のなかで九十九人が間違っていても、間違いは間違い。
百人のなかでたった一人が正当を行なっていれば、数が少なくても正当は正当。
・心が喜ぶ想像
暇なときがあるなら、静かに、気が散らないように目をつぶりながら、自分の楽しめるような、喜ぶような想像を心の銀幕に描くということが必要。
・解決策より気持ちを顧みる
失望・落胆させられた出来事や事情よりも、失望・落胆している気持ちをの方を顧みる。
・人間と感情
人間とは感情の動物ではなく、感情を制御できる生物なり。
・精神の栄養
口から肉体に入れる食い物以上に、精神に外界の印象を受け入れるときには、より吟味することが必要。
・肉体は道具
肉体を自己と思うのではなく、自分の身体が痛いときには第三者の身体が痛いと同じような気分になる。
・病から心を放す
医者にかかった以上は医者に任せる。病になったら、病はむしろ忘れるくらいな気持ちになる。
・悪人と善人
何かが起こると「私が悪かった」という。「私はいいんだ」だと喧嘩になってしまう。
・凡人・真人・至人
凡人は自分の嫌いな人をなるべく排斥することをもってい良いと思っている。
真人は進んでそういう人と和やかに親しみを続けていく気になるが、その人の心にこっちが与してはいかない。
至人は与しないばかりではなく、常にこれをよいほうへと導くことに努力する。
・現在に感謝
自分の望むものが自分のものにならなかったら、現在持っているものを価値高く感謝して、それを自分のものにしていく。
・人為と自然
理屈で分かるのが「理解」。自然承認は「自覚」。
偉くなる人は、理解を自覚の方へ移す分量が多い。
・怒りはすぐに消す
怒っても悲しんでも、人に見えないうちに消してしまう。
・いのちの力の使い方
力をいれることに重点をおかずに、力を働かすことに重点をおく
・本当の欲望というのは
本当の欲望というのは、欲しがりゃ欲しがるほど楽しい。
・時は金なり
時はいったん失ったら永久に現在の意識には決して戻ってこないので、心して有意義に使って生きるべき。
・慌てない
真に沈着な心こそが、明澄なる意識を生み出し、明澄なる意識こそがその行動を截然として遅速緩急誠によくこれを制御する。
・無礙自在
日にたとえ1時間でも2時間でもいいから、この時間だけは、何の汚れも濁りもない澄み切った心でやろうという習慣をつける。