中村天風のレビュー一覧
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本書は、天風会の夏期修練会に行われていた真理瞑想行を書籍化したものである。内容としては、「運命を拓く」と同じ真理瞑想行である。
最も大きな大きな違いは、「運命を拓く」は、いくつかの講演の内容を天風会員の方が整理・編集したもので、天風先生の言葉遣いも端的な言葉に言い換えられてるのに対し、本書は一回の講演を天風先生の言葉そのままに文書化したものという所である。
どちらが良いということはなく、関心のある方は迷わずに両方とも読むのが得策である。言い方が違ったり、たとえ話が違ったりするので、両方読むことで、より理解が深まるからである。
ただ、天風哲学に触れる最初の一冊としてはやや高度な内容なので、 -
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「中村天風講演録CD 心身統一法入門編」を書籍化したもの。
前回読んだのは2013年2月だったので、10年振りの再読。
天風先生の本やCDは、ほとんど読んだり、聞いたりしているので、本書だけについて、新しい視点でレビューを書くことはできそうもない。本書の特色を1点だけ書くとすれば、本書は心身統一法の入門編なので、「安定打坐法」という無の境地に達することのできる瞑想法までは言及していないということである。
本書を読んで、興味を持った方や、さらに真理を追及したいと思った方は、まず成功哲学三部作 (「成功の実現」、「盛大な人生」、「心に成功の炎を」)を読んでいただきたい。一般的な書籍に比べて少 -
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常に何事にも歓喜し、何事にも感謝してごらん。宇宙の造物主の心がそのままあなた方の心になったことになっているのと同様になるんだ。
(引用) 力の結晶 中村天風心理瞑想録、著者:中村天風、発行所:株式会社PHP研究所、2020年、171
あの大谷翔平や稲盛和夫らが心酔する中村天風。
天風が亡くなってから50年以上経つのに、なぜこれほどまでに支持されているのだろうか。
かつて私は、天風の「誦句(しょうく)」で勇気づけられたこともある。
「私は力だ。力の結晶だ。何ものにも打ち克つ力の結晶だ。だから何ものにも負けないのだ。・・・」
この誦句は、あらゆる天風の書籍で紹介されている。
しかしなぜ天風の思 -
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ネタバレ「我とは何ぞや」
肉体・心・霊魂の繋がりがなかなか理解できませんでした。
そんな時に呪術廻戦を見て理解が進みました。
人は魂ありきなんですよね。
魂があって肉体があって心がある。
そう考えると一つにつながりました。
日本で「霊魂」と呼ぶ気体が命の中枢を成すとあります。
「霊魂」が人間の生命の本体
心≠自己=真我=霊魂
「霊魂」についている意志が「心」を完全に操縦し完全に支配する力を持つとあります。
「心」の使い方が上手くなると間違った考えを持たなくなる。
「認識力の養成」
カメラのレンズの曇りをとる感覚で「心」の性能がシャープになるとあります。
「人類は五官という特殊の関門を通じて人間の -
購入済み
現代人必携の天風哲学入門書
中村天風氏は、松下電工の松下幸之助氏や京セラの稲盛和夫氏に強く影響を与えたとされる哲学者です。
天風氏は、人間は皆どんな苦難にも打ち克ち、幸福なる人生を享受する力があると述べます。しかし、多くの人は何も成せないばかりか、無用な煩悶に囚われて悩み苦しんでいると指摘します。
この打開に関して
・積極的かつ何事にも全力で取り組む心
・自然の摂理に順応し、鍛錬された体
の重要性について述べ、そのような心身を作るための体系的方法を説明します(例えば積極性を高める自己暗示法や、外乱に打ち克つ呼吸法など)。
これらの効果もさることながら、天風氏の力強い文体も相まって、読んだ直後には元気になり、 -
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職場(h病院)の理事長からの勧めで読んだ。
中村天風は、大日本帝国陸軍の諜報員、日本の実業家、思想家、ヨーガ行者、自己啓発講演家。天風会を創始し心身統一法を広めた人物。この講演録をまとめた内容。
大切な6つの力。体力、胆力、判断力、断行力、精力、能力。
自分で実践したい部分の覚書を記す。
感応性能の強化が必要。それには、観念要素の更改、積極観念の養成、神経反射の調整が必要である。
観念要素の更改は、暗示感受性が特別旺盛なときに、実在意識を積極的にすることで成す。具体的には、寝際に積極的なこと、楽しいこと、面白いこと、嬉しいことを考える。
積極精神の養成のためには、人生の目的をもって -
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当に、「成功に導く言葉」という題名にぴったりマッチする本。「勇気は成功を招き、恐怖は失敗を招く」とは、アントニオ猪木の引退の言葉を彷彿とさせる。非常に勇気づけられると共に、90歳にしてこの精神力を維持していた著者の超人的自己研鑽に思いを巡らせた。どのような鍛錬が著者の精神をここまで確固不抜にしたのか(チベットかインドで修業したことはあるらしい)ぜひとも知りたいと思う。 ちなみに上記したアントニオ猪木の引退の言葉とは、 この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし 踏み出せば その一足が道となり その一足が道となる 迷わずゆけよ 行けばわかるさ
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・天命と宿命
かわし切れない運命は「天命」。それに対して、多くの人が苦しむ運命は「宿命」。
宿命は人間の力で打ち拓いていくことができるものなんだ。
・新しいバースデイ
人生という現実の世界に生きる自分を、本当のリアリストとして生かさなければならない。
・寝がけは尊い人間に
精神のアンテナは、寝床に入ってからは無条件に、良いことでも悪いことでも差別なく入りこんでしまう。だからいいことを考える。
・六つの力
体力・胆力・判断力・断行力・精力・能力。
六つの力が自分の生命のなかに内容量豊かになれば、人生はまるで天馬が空を行くように順調なものである。
・幸福を感じられる人
心のなかに絶えず高尚 -
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心の力で人は生きている。だから、心を強く 積極的にことを考える。怒り悲しみもすぐ消す。今という時間は二度ともどってこないのだから、今を生きることを大切にする。夜前にいろいろなことは考えない。鏡の前で笑え。言葉の力で 積極的な言葉をつかう。何事に感謝する。
私ははずかしながら 生き方についてしっかりと考えたことがなかった。この本は、命と人生 生き方について 短い言葉のなかに感じ入るものがかず多くあった。今までなんと自分の生き方はネガティブで弱く 小さな考えしかない生き方であったか。思いしった。少しでもこの本書かれている生き方ができるよう心がけようと決意する。