長きに渡る人類史の中で、"それ" は常に人類の脅威として出現し、そして駆逐されてきた。そして "それ" は今、あなたのすぐそばで起きるかもしれない。予想できるからには備えなければならない。"それ" からできる限りの人類を救う。そのために本書は書かれたのだ――。
あらゆる時代、あらゆる地域でゾンビ・パンデミックが発生し、根絶されてきたという"IF の歴史"を元に、"今この場で"それが発生したときに生き残るためのハウツーをまとめた、いわゆる"なんちゃって"本。後に、本書をベースにした小説『World War Z』が刊行される。
真面目に読むも良し、ネタとして読むも良し、――ただ。
あくまで一部をだが――本書を真面目に参考にする日が来るとしたら、ゾンビ・パンデミックではなく、南海トラフ巨大地震のような、超高域災害で全国のインフラが寸断され、自衛隊もボランティアも来ない状況で、長期間に渡って避難生活を送ることを迎えるか、想定した時だろう。