杉山恒太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
・自由って、好き勝手やることでも、むき出しの自分を出すことでもなく、世の中の他者との関係をきちんと受け止めたうえで、そこを乗り越えて手に入れる宝物のようなもの。
・誰も見たことないような素晴らしい作品は、いつも自由な精神から生まれる。
・いつも「なんちゃって」と語尾を。
・加害者意識を持って生きろ。
被害者意識を持って生きるな。
→被害者意識からは何も生まれない。
被害者を想像できない。
・エビフライは尻尾があるから美味しい。
幹の部分だけを重視してはならない。
・消費者の心に何らかの価値変容を起こさないと「広告」とは呼ばない。
・心で伝えようとしなければ心で伝わらない。
・「What」と「How」の前に「Why」
・アイディアとは、誰かに対して働きかけるもの。
優れたアイディアと、そうでないものの違いは、その向こうに受け手がイメージされているかどうか。
相手の状況や事情を理解し、ニーズだけでなく、気分や性質までふまえて、発想しているアイディアは誰かに届く。
・アイディアとは、人間理解の方法。
・新しいコンテクストを発見するというのも、アイディアの作り方の1つ。
・ひとことで言えない企画はダメ。
・それがやりたいなら、出しなよ。
・説明がつくものだけ正しいとされる風潮がある。
・少しくらいクレイジーじゃないと。
・変わらないために、変わる。
→引きずられて変わると、自分の芯の部分を失いかねない。
・自己模倣は、最大の敵。
・漫然と生きていると、フケこむ。
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Posted by ブクログ
帯にもある下記のコメントに、【頭をガツンと殴られた】気がする書籍でした。
4マス全盛期の頃のスタークリエイターの杉山さんの書籍ですが、今、メディアや広告、企画に関わる人に是非とも読むべきと思うものでした。
>何年か前、メディアの人たちが集まる大会でスピーチを頼まれた。そのとき僕に与えられたテーマは大変重いものだった。最近、尖ったことをやるとすぐにクレームが来る、だから広告が臆病になり、どんどんつまらなくなっている、この現状をどういうふうに認識しているのか話してほしい、具体的にクレームが来たCMを10本くらい挙げて、どういう表現がまずかったのかクリエイティブの視点で解説してほしい、ということだった。ただ、僕は、「この表現はあり得ないよね」「この会話はあり得ないよね」といったことを解説してもつまらないと思った。そのときにフッと気づいた。クレームが来るCMは全部、つまらないんだ。
帯の内容以外にも、
「広告代理店はコミュニケーションコンサルだった」「あらゆる職業はパブリックサービス」「伝える技術を持っている人は伝えるべき何かに飢えいると思うんです。広告やデザインに関わる経営者の仕事は、この伝えるべき何かを持っている人を見つけて来て、それを伝える技術を持ってる人に回してあげること」
などなど、何度も何度も読み返したくなる(咀嚼し直したくなる」話が沢山。
これは、コミュニケーション、広告、メディアの仕事を自分がし続ける上では、いつでも読み直そうと思うものと思います。 -
Posted by ブクログ
「ものをつくる」ということについて、クリエイティブな視点と少しロジカルな視点から語っている本。筆者がこれまでに、仕事仲間などにかけていた言葉を元に語られており、リアリティのある内容だった。本の中で書かれていた「不安は、お友達。」という言葉が好きで、個人的にはある程度の「不安要素」がなければ、仕事に限らず、人生はつまらないものになってしまうと思った。例えば、「誰かに好かれたい、好意をもたれたいなぁ、でもそんなの難しいし不安だなぁ」っていう気持ちがないと、人は、かっこよくなったり、可愛くなったり、優しくなったりできないだろうし、いくら変わろうとしても変わり切ることなんてできないと思う。変化の原動力。いい意味での緊張感は人生のお伴として、桃太郎でいうきびだんごみたいな感じで、持ち歩きたい。
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Posted by ブクログ
本屋さんの店頭で気になり手に取ってみました。
広告業界の仕事をしていなくても楽しめる本かと思います。
広告の仕事に対して美学がある方で、広告の受け手として抱いていた広告に対しての不信感が晴れるような気持ちとなり、気持ちの良い読書となりました。
昨今、安すぎる商品に対して、人件費や労働環境、材料調達、生産状況がどうなっているのかまで考えを巡らせることなく、インフルエンサーに流される人が多く残念な気持ちになっていました。また日用品・食品の値上げに対しても大人は大騒ぎするだけ。日本の賃金が上昇しないことには、こうした消費者の物価上昇に対する耐性・理解のなさも一因となっていると思われますが、そういう意識がなかなか根付かずこれまた残念な気持ちとなります。
広告は商品を売る大事な手段・役割だけど、それを売ってもしょうもないのに…というものの広告や、ルッキズムを蔓延らせる脅迫的な広告を電車やYouTube広告で見かけ、売り上げを考える前に倫理的な考えを広告人が持たなければいけないのではと思ってきました。
これは広告制作者だけでなく、消費者も倫理的な思考を持ち合わせていないと効果がでないと思います。前述の通り、物価上昇に対して自分たちの賃金上昇に今後繋がるであろうから受け入れるなど理解がなく、日本社会では受け入れられず、いまだ各国から置いてけぼりをくらい日本だけデフレとなっている状況からもわかります。
そこで、広告という広く人々にアプローチできる媒体で、啓蒙し、人々の意識を変えていけば、消費や広告のあり方の変化、ひいては日本社会全体の変化にも繋がるのではないかと考えていました。
ソーシャルグッド、プロボノ。
欧米のトレンドをしっかり掴んで、自分のフィールドで実践して結果を出していらっしゃる方の話は刺激的でワクワクしました。
カンヌライオンズで、他国との広告の差をひしと感じて行動に移したところが、とてもかっこいいです。
山口周さんとの対談で、著者が歴史的な瞬間に居合わせてきたという話をしていた時に、この人は常にアンテナが鋭く、感覚が冴えているのだなと思いました。
それも、世界にひらかれた感覚。
上が都合よく作ったクッソどうでもいいルールが蔓延る会社(学校)の(大企業とか規模問わず)小さな世界の視点ではなく、自分たちが今生きている地球・世界を他人事にせず、自分と常にリンクして考え行動しているところが好感持てます。
稼いで生きていくためには、目先の売り上げのための自分の心も世の中のためという思いも押し殺した広告仕事をしないといけないと思うかもしれないですが、ひとりひとり意識を変えていけば、、、、と思うと気の遠くなる道と思えるかもしれないですが一気に人々の意識を変えられるのが広告だと思うので、公共広告で良いメッセージを届けてほしいなと思います。
GAFAMの各創設者の年齢と日本の新卒入社後の話が苦しくなるものでした。
今の日本はどこまでも若者を苦しめる世の中になっている気がします。
といっても、若い世代で鋭い感性を持ち素晴らしい人もいれば、前述したようにインフルエンサーに流されルッキズムに侵された人もいるので一概に若い世代が良いと言えないというか、毒された若者も多いと思っています。
何の話かとりとめないですが、
思うことは、世の中の流れを注視し掴みつつ、自分の信念を持ち流されすぎず、人を傷つけず、より良い世の中にしていくためにひとりひとりが日常から行動できるようになっていってほしいと願います。 -
Posted by ブクログ
●僕らが出そうとするアイディアにはかならず課題があります。最初はそれをとにかくロジカルに追い詰めていく。そこからさらに追い詰めて追いつめて追いつめ抜いていくと、その先にロジックを超えて生まれるものがある。それが本物のアイディア。
●アイディアを生み出すテクニックは、ある程度体系化して備えておく。僕の場合なら、ひとつは新しいコンテクストの発見、つまりは新しい文脈づくりです。ある価値を伝える文脈や話法を工夫する。たとえば小さいクルマ=サイズが驚くほど小さいと描きがちだけど、小さいクルマとは思えないくらい広いと文脈を置き換えてみる。
●カンタンにいうとどういうこと?企画はひとことで言えないといけない。大切なのはタイトルづくり。企画書のタイトルの時点でメッセージの強さを感じるものは世の中に出してもたいていうまくいく。逆にタイトルに迷いのあるものやピントがずれたような曖昧さのあるものはうまくいかないことが多い。
●できない理由を考えちゃダメ。「スケジュールも予算もちょっときびしいですね」とつぶやいたときこう言われた。
●きみのアイディアは、きみだから思いついたものなんだ。自分が持っているセンスは最後まで信じないといけない。逆に言えば、アイディアを考えるということは「自分ならでは」をとことんつきつめて「自分にはこれしか出せない」と開きなおれるところまで考え抜かなくちゃいけない。
●変わらないために、変わろう。ヨーロッパの古い格言。時代の変化に引きずられて変えられてしまうと自分のいちばん大切な芯の部分を失いかねない。変えたくない部分を変えずにおくためにも先に自分から変わるんです。ピカソも、青の時代、キュビズムに傾倒した時代と、何度も作風を変えている。
●会社の親友は営業にもて!バラエティに富んだ仕事をして才能を発揮しているクリエイターには営業部門にかならず仲のいい友人がいる。
●すごいものをつくりたかったら、まわりのみんなを巻き込むんだ。努力や情熱は人にさらけ出したほうがいい、そういうると人は協力してくれる。
●賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ。電通の資料室のリストを見ていてもそうだが、いいものづくりをしている人たちは、すごくたくさんの作品を見ている。歴史に学んでいるからこそ成功体験に安住することなく、どんどん新しいものを作っていける。
●逆をやれ。時代や受け手を裏切るだけでなく、自分自身を裏切り続けていく必要がある。
●カンヌでヨーロッパ人に「あなたたちはもうスクールボーイではない」と言われた。要するに「甘えるな」。「あいつらはズルい」と文句を言っているだけでは海外賞はダメ。
●山本五十六「やってみせ、いって聞かせ、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ」
●「職人は二度学ぶ」
●クリエイティブの場合は「自分で勝手に育った」と本人が思うくらいの育て方のほうがうまく育つ。「お祭りを経験させる」小さな成功体験を味わせてあげていい刺激が受けられる機会や環境をつくってあげる。でも、こういう育て方はあまり感謝されない。
●人を育てるときに気をつけなければいけないのは嫉妬。育てる側が若いと、つい後輩の成長を妬んでしまう。それで、その嫉妬なり、焦りなりを、自分が成長するバネにすべきだと思うんです。教える側も立ち止っていないで、どんどん変わってかなきゃいけない。
●30歳を過ぎたら、自分のこと以上に他人や社会のことを思える人になったほうがいい。実際問題として、そういう人になっていかないと、作り手をしてはいい仕事ができない。
●広告であれ、デザインであれ、プロジェクトのプランニングであれ、クリエイティブな仕事はどれも、言ってしまえば、世の中との対話です。
●ずっといい状態がつづくなんてことあるはずがない。うまくいかない時期は「死んだふり」をうまくできるかが大切。おとしくして時間が経つのをじっと待つ。
●新しい自分に出会えるのが楽しいから、いろんなことができるんだ。新しいことに挑戦しようと思ったら、それなりのエネルギーが必要です。なにか新しいことをやるときは、さすがにうまくできるかなと少しは気になるけど、でも、思いきって飛び込んでみると、なんのことはなくて、たいていは思いもよらなかった自分に出会えます。「僕はこんなこともできるんだ」「こういうことに興味あるんだ」などあらためて気づかされたり。新しい自分との出会い、新しい友人との出会い、いろいろな新しいものとの出会い…、出会いはいつも、ワクワクするような未来を垣間見せてくれる。「希望」を与えてくれる。
●クリエイティブは基本的に個人のものだと思う。多数決の意識でつくられたものほどつまらないものはない。ただ、ひとりではつくれない。個の能力がぶつかりあって新しいものが生まれるべきだ。だから、個々が優秀でやる気に火がついている状態のチームがもっとも理想的だ。杉山恒太郎はそういうチームづくりをする。絶妙な言葉をもって。
●おもしろいものじゃないと価値がない。ただそれだけの基準であらゆるアウトプットと広告は競争するべき。広告の世界は閉鎖的、広告でしか通じない妙に小さなルールをたくさんつくりすぎてはいないだろうか。かつて広告はサブカルチャーだった、あらゆる他の文化が広告の動向を意識していた。
●学校のテストみたいにものをつくることになんの意味があるんだっけ? -
Posted by ブクログ
ネタバレメモ。
●想像力とは無からなにかを生み出すことではなくて、いつのまにかありふれた常識にとらわれ、がんじがらめになってしまっている自分に気づき、物事を本来の姿(イメージ)に引き戻す力である。
●商品に関する情報を単純に伝えるだけなら、方法はたくさんありますが、それだと理解はできるかもしれないけれど、受け手の気持ちが動くところまではいかない。要するに、尻尾のないエビフライを食べるようなもので、なんだか味気ない。
●単純なスペックを伝えるんじゃなくて、その商品があることで豊かになる日常を描いてみたり、そこから生まれる新しい価値を描いたりする。そうやって、感性や情緒に働きかけていくことで、受け手にメッセージを感じてもらえるんです。
●消費者の心になんらかの価値変容を起こさないものを「広告」とは呼ばない。
●「教養」は、英語だと「リベラルアーツ」。つまり、「自由になる技術」。知識は人を自由にする。
●「理解してもらう」よりも「感じてもらう」。
●アイディアとは思い出すもの。
●思いつけるかどうかじゃなくて、思い出せるかどうかが重要。
●アイディアとは、“だれか”に対して働きかけるもの。
●アイディアとは人間理解の仕方のこと。
●正論だけで人間を理解しようとしないほうがいい。
●なにかを生み出そうという人は、まずは自分を信じてあげること。