帯にもある下記のコメントに、【頭をガツンと殴られた】気がする書籍でした。
4マス全盛期の頃のスタークリエイターの杉山さんの書籍ですが、今、メディアや広告、企画に関わる人に是非とも読むべきと思うものでした。
>何年か前、メディアの人たちが集まる大会でスピーチを頼まれた。そのとき僕に与えられたテーマ
...続きを読むは大変重いものだった。最近、尖ったことをやるとすぐにクレームが来る、だから広告が臆病になり、どんどんつまらなくなっている、この現状をどういうふうに認識しているのか話してほしい、具体的にクレームが来たCMを10本くらい挙げて、どういう表現がまずかったのかクリエイティブの視点で解説してほしい、ということだった。ただ、僕は、「この表現はあり得ないよね」「この会話はあり得ないよね」といったことを解説してもつまらないと思った。そのときにフッと気づいた。クレームが来るCMは全部、つまらないんだ。
帯の内容以外にも、
「広告代理店はコミュニケーションコンサルだった」「あらゆる職業はパブリックサービス」「伝える技術を持っている人は伝えるべき何かに飢えいると思うんです。広告やデザインに関わる経営者の仕事は、この伝えるべき何かを持っている人を見つけて来て、それを伝える技術を持ってる人に回してあげること」
などなど、何度も何度も読み返したくなる(咀嚼し直したくなる」話が沢山。
これは、コミュニケーション、広告、メディアの仕事を自分がし続ける上では、いつでも読み直そうと思うものと思います。