吉福康郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
武道や格闘技の熟練者の格闘技術はなぜ一般人のそれと比べて著しく違うのか?
その謎を物理学を駆使して客観的に深堀した本。
眉唾話や武勇伝のような話に流れず、終始一貫して物理学的なメカニズムを解き明かしているのが良かった。
1990年代の格闘技盛んな時期に書かれただけあり、多様な格闘技・武道が登場する。
個人的には少林寺拳法にスポットが当てられる機会が多くて嬉しかった。
後は相撲推しなのか、相撲に関する技術に紙面の多くを割いていた。
技術の内容も打突に限らず、投げ、押し、受けと多岐に渡っていた。
本書は科学的で良いとはいえ、やはり面授面受の武道の世界。
実際の武道の修練の中で何かを掴んだ人が -
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Posted by ブクログ
最終章の気についての話は面白かった。
筆者が腰痛と腹痛を治すために半信半疑で気功の本を読みながら実践していると、自分の手から気がでていることにきづいたという話は嘘やろと思った。気功協会の会長にも相当な気が出ていると言われたらしいだから、筆者気は存在すると確信したらしい
武術について科学的に書いてるほんかなとおもっていたけど、最終的に筆者の経験から理屈を作るという納得できない感無理矢理感が、面白かった
武器は科学的に検証してると思った
筆者が最後の最後で悟りを開いてしまうってことが笑っちゃう
ちなみに悟りとは問題が起こった時、何一つ解決策は見つかっていないが、いつの間にか悩みから離れ、生きる -
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
神秘的に見える「奥義」も、実は力学的に高度な合理性にもとづいたわざであることを、本書は明らかにする。
[ 目次 ]
第1章 突きと蹴りの奥義
第2章 投げの奥義
第3章 あたりの奥義
第4章 押しと突っ張りの奥義
第5章 デモンストレーションの奥義
第6章 受けの奥義
第7章 組み手の奥義
終章 最強格闘技は存在するか?
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速 -
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Posted by ブクログ
格闘技とは似て非なるものである、『武術』。ルールが存在する格闘技とは異なり、実用的かつ論理的に、時には欺いて相手を倒す武術の秘密を、物理学から解剖学まで、色々な科学的視点から探った、好きな人にはたまらない本。
武術に被せられた「秘密」という名のベールを剥がし、ソレが無根拠な噂や創作作品による誇張やまやかしややらせなどではなく、あくまで弛まぬ修練の産物である「技術」であることを、素人にも理解し易いようにできるだけ図を取り入れ、苦心しながら解説している。惜しむらくは、これが「書籍」であるために、読む者に説明が伝わりきっていない感がある。これはぜひ「映像作品」にしてほしい解説書だ。