菊地明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
藤堂平助の流れで読みかけたままにしていた斎籐一を再読。
中断していた理由は、斎籐はまだ亡くなって満100年、若くして命を落とした隊士に比べれば子孫や縁者の記述の信憑性は高い。
本書では以前の史記や小説に描かれた斎籐の逸話を抜粋し、斎籐の縁故深い人物の取材や参考文献を元に反故にしていくスタイル。
好きこそ故、真実を追及したい気持ちは私にもあるけど遠回しに「脚色されたもの」とばっさり斬られている様で、イメージ像も大事にしたい私には違和感を覚えたから。
膨大な資料も出元が不透明なものもあるようで鵜呑みにするのも危険?
昨年会津に旅行の折、斎籐一改め藤田五郎の眠る阿弥陀寺を訪れました。
無口で質素を -
Posted by ブクログ
ネタバレ会津で読みたかった、だがしかし会津にはまだ売っていなかった。
タイトルの割に斎藤一情報はあまり?記録がないんだからしょうがないのか。
しかしながらの自分的新事実。
・斎藤さんの実家とつねさんの実家がご近所だったかも
・身長170センチかそれ以上。デカい。
・試衛館加入は藤堂原田より早い。しかも天然理心流やってたかも
・左利き説はかなり怪しい。子母澤さんのにだけ。もし左利きでも持ち方は右利きと同じ。
・大鳥さんに「守備の陣形変えろ」と言われたり。心許なく思われたそうで。
・残留決心は母成峠の後?
・残留したのは殆ど斎藤旅館に泊まった人
・板橋のは永倉さんより良順先生主導。幹事に斎藤さんの名前も。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ過去に同様の謎解き本を数冊読みましたが、新しい発見があるかと思い購読。
著者は過去の文献を丹念に読み通説としてまかり通っている部分を排除し、事実と思われる事のみで辻褄が合う結論を導き出そうと言う内容。
内容・結論共にこれまで読んだいろいろな本と比較しても特別新しい発見があるわけでは無かったが、それは新たな事実が発見されたりしない限りは当然かと。
先にご紹介した「龍馬を斬る 著 黒鉄ヒロシ」はこの本の単行本時代(「龍馬暗殺 完結編」)に多分に影響されているように思われる。
特に菊屋峰吉が嘘をついていると断じる部分は一緒だね。
本著の結論としては、実行犯は京都見廻組で特に黒幕は居ない。(ある種