鈴木由紀子のレビュー一覧
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おそらく大河ドラマのブームに乗って出版された一冊だったかと思うのであまり期待していなかったんですが、意外と楽しめました。
大河ドラマは冗長なので見ていなかったのですが、篤姫のキャラクターであったり功績についてはこの本でだいぶ理解できましたし、非常に興味深いです。
歴史モノの本の宿命として登場人物が多...続きを読むPosted by ブクログ -
全体としてはこれまでに出ている『伊達政宗物語』のひとつだけれど
これまでの作品がネタ元としてきた公式記録とされる文献たちに
率直な疑問を持ち、少し異なる描き方をしているところは面白い。
公式記録とされることにも事実と異なることは書いてあるだろうし
有名な人であればあるほど逸話や噂や史料も多いけれど...続きを読むPosted by ブクログ -
池玉瀾や只野真葛、工藤平助という人物の存在を初めて知った。
加えて本書は、明治維新を考える上でも参考になる部分が多かった。
よって今回の読書を益としたい。Posted by ブクログ -
浅井三姉妹と同時期に生きた女性の話いろいろ。
個人的には伊達政宗の母・義姫の話が面白かった。
弟小次郎を死んだことにして出家させ、母とも手紙をやり取りし晩年は城に迎え、その関係は良好だったという。
生き抜くための力強さと、家を存続させるための知恵比べ。それぞれの生き様。Posted by ブクログ -
著者が研究する現代の心の問題について書かれている。偏った部分も多いので気になるところだけかいつまんで読んだ。今の時代、確かに情報過多で老若男女問わず子供も含めて多くの人が疲弊していると思う。心を豊かにするはずの技術革新が逆に負担を大きくしてしまっているこの世の中、気づいて考えていく必要はありそうだ。Posted by ブクログ
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スマホやサブスクの奴隷となった現代人が抱える文明病、加速思考症候群。年齢に関係なく、集中力がなく、イライラし、短気で、傷つきやすく、感情の老化が早いと言う。主にその心理的メカニズムについて説明する本であり、対処法に関しては叙述が少ない。
結局、どうすればいいのかよく分からなかった。加速思考に慣れて...続きを読むPosted by ブクログ -
特に篤姫に関しては世代別の島津家と徳川家の関係図がとても分かり易かった。家斉も島津家から正室をもらっていたというのは知っていたが、それ以外にも深い系があったことがよくわかった。
そんな深い関係を築いたいた島津家の西郷・大久保が一気に倒幕に突っ走ったというのは篤姫にとってどれだけショックだったか、言い...続きを読むPosted by ブクログ -
忠臣蔵でおなじみの赤穂義士の話を、吉良の妻・富子の視点から見た作品。
切り口は斬新で面白いと思ったのだが、いくら読んでも吉良側の立場・真実(?)などが分かっても、まったく吉良に同情する気にならないから不思議。
ただ昨今、赤穂義士のその後的な話はあっても、吉良側があの討ち入りの後どうなったか、あまり知...続きを読むPosted by ブクログ -
だいぶブームは過ぎ去った感がありますが読んでみました。
激動の時代に使命と信念をもって、柔軟に生きた女性の姿は
ただただ感服の念を抱くばかりでした。
相当人徳も厚い人だったのだろうと思います。Posted by ブクログ -
戦国時代の舞台裏で、名立たる武将の妻らの生きざまを、著者の独自の視点を交えつつ描かれている。なかなかおもしろかった。著者の別な本も読みたくなった。Posted by ブクログ
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[ 内容 ]
密命を胸に秘めつつ十三代将軍家定に嫁いだ薩摩藩主の養女篤姫、武家の権力に屈して十四代将軍家茂の正室となった皇女和宮。
変革期の動乱の最中、生い立ちと立場の違いから対立していた嫁姑が、暗躍する幕末志士の陰で手を取り「徳川」というお家存続のためにたちあがった―。
江戸城下での戦いを回避し、...続きを読むPosted by ブクログ -
本書は主に18世紀後半を舞台として活躍した政治家から文人まで数人を取り上げ江戸後期に於ける明治維新(近代化)を準備した人々(という解釈)を活写するとともにその時代の様子を描写した書である。
本書タイトルで「田沼意次の輝き」とあるが、田沼意次に関する記述はそれほど多くはない。田沼意次に関しては全...続きを読むPosted by ブクログ