鈴木由紀子のレビュー一覧
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おそらく大河ドラマのブームに乗って出版された一冊だったかと思うのであまり期待していなかったんですが、意外と楽しめました。
大河ドラマは冗長なので見ていなかったのですが、篤姫のキャラクターであったり功績についてはこの本でだいぶ理解できましたし、非常に興味深いです。
歴史モノの本の宿命として登場人物が多すぎるのが難点ですが(苦笑)、それでもなんとか関係性を含めて把握できました。
大奥やら幕府の人間関係って、現代の企業活動のように利益だったり会社の方向性というような共通目標にかけて現状維持くらいしか目的がないから、こんなに深謀遠慮ばかりが先行するんですかね。
それでも幕末の明治維新で日本は100年分 -
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スマホやサブスクの奴隷となった現代人が抱える文明病、加速思考症候群。年齢に関係なく、集中力がなく、イライラし、短気で、傷つきやすく、感情の老化が早いと言う。主にその心理的メカニズムについて説明する本であり、対処法に関しては叙述が少ない。
結局、どうすればいいのかよく分からなかった。加速思考に慣れて感情が老化しきった人間にも未来はあるのかどうか、1番気になった部分には答えがない。
いや、普通に未来なんてないという事かもしれない。翻訳調で読みづらい文章のため、猛スピードで斜め読みしてしまった。半分もまともに理解してない可能性が高い。これぞまさに「加速思考症候群」の症状か。 -
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ネタバレ特に篤姫に関しては世代別の島津家と徳川家の関係図がとても分かり易かった。家斉も島津家から正室をもらっていたというのは知っていたが、それ以外にも深い系があったことがよくわかった。
そんな深い関係を築いたいた島津家の西郷・大久保が一気に倒幕に突っ走ったというのは篤姫にとってどれだけショックだったか、言い表せないほどだったと思う。
和宮との間は本人同士よりもむしろ奥女中同士のいがみ合いが強かっただろうというのは想像がつきます。
ただ和宮が将軍のことを「東(あずま)の代官」と言ったというのは公家が徳川幕府をどう見ていたのかを表していて面白い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
密命を胸に秘めつつ十三代将軍家定に嫁いだ薩摩藩主の養女篤姫、武家の権力に屈して十四代将軍家茂の正室となった皇女和宮。
変革期の動乱の最中、生い立ちと立場の違いから対立していた嫁姑が、暗躍する幕末志士の陰で手を取り「徳川」というお家存続のためにたちあがった―。
江戸城下での戦いを回避し、無血で倒幕軍に城を明け渡した、武家の女の生きざまとは。
江戸城大奥に生きた最後の女性を通じてひもとく、明治維新の裏表。
[ 目次 ]
序章 幕末の日本を救った二人の御台所
第2章 島津家に嫁いだ将軍家の竹姫
第2章 御台所となった島津家の茂姫
第3章 将軍家定が望んだ三度目の夫人
第4章 将軍継嗣