【感想・ネタバレ】最後の大奥 天璋院篤姫と和宮のレビュー

あらすじ

密命を胸に秘めつつ十三代将軍家定に嫁いだ薩摩藩主の養女篤姫、武家の権力に屈して十四代将軍家茂の正室となった皇女和宮。変革期の動乱の最中、生い立ちと立場の違いから対立していた嫁姑が、暗躍する幕末志士の陰で手を取り「徳川」というお家存続のためにたちあがった――。江戸城下での戦いを回避し、無血で倒幕軍に城を明け渡した、武家の女の生きざまとは。江戸城大奥に生きた最後の女性を通じてひもとく、明治維新の裏表。

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Posted by ブクログ

おそらく大河ドラマのブームに乗って出版された一冊だったかと思うのであまり期待していなかったんですが、意外と楽しめました。
大河ドラマは冗長なので見ていなかったのですが、篤姫のキャラクターであったり功績についてはこの本でだいぶ理解できましたし、非常に興味深いです。
歴史モノの本の宿命として登場人物が多すぎるのが難点ですが(苦笑)、それでもなんとか関係性を含めて把握できました。
大奥やら幕府の人間関係って、現代の企業活動のように利益だったり会社の方向性というような共通目標にかけて現状維持くらいしか目的がないから、こんなに深謀遠慮ばかりが先行するんですかね。
それでも幕末の明治維新で日本は100年分、時計の針を進められたんじゃないかなぁ。そう考えさせられました。

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2012年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

特に篤姫に関しては世代別の島津家と徳川家の関係図がとても分かり易かった。家斉も島津家から正室をもらっていたというのは知っていたが、それ以外にも深い系があったことがよくわかった。
そんな深い関係を築いたいた島津家の西郷・大久保が一気に倒幕に突っ走ったというのは篤姫にとってどれだけショックだったか、言い表せないほどだったと思う。
和宮との間は本人同士よりもむしろ奥女中同士のいがみ合いが強かっただろうというのは想像がつきます。
ただ和宮が将軍のことを「東(あずま)の代官」と言ったというのは公家が徳川幕府をどう見ていたのかを表していて面白い。

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2018年07月20日

Posted by ブクログ

だいぶブームは過ぎ去った感がありますが読んでみました。
激動の時代に使命と信念をもって、柔軟に生きた女性の姿は
ただただ感服の念を抱くばかりでした。
相当人徳も厚い人だったのだろうと思います。

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2012年02月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
密命を胸に秘めつつ十三代将軍家定に嫁いだ薩摩藩主の養女篤姫、武家の権力に屈して十四代将軍家茂の正室となった皇女和宮。
変革期の動乱の最中、生い立ちと立場の違いから対立していた嫁姑が、暗躍する幕末志士の陰で手を取り「徳川」というお家存続のためにたちあがった―。
江戸城下での戦いを回避し、無血で倒幕軍に城を明け渡した、武家の女の生きざまとは。
江戸城大奥に生きた最後の女性を通じてひもとく、明治維新の裏表。

[ 目次 ]
序章 幕末の日本を救った二人の御台所
第2章 島津家に嫁いだ将軍家の竹姫
第2章 御台所となった島津家の茂姫
第3章 将軍家定が望んだ三度目の夫人
第4章 将軍継嗣をめぐる大奥工作
第5章 皇女和宮の降嫁で対立する大奥
第6章 土壇場で見せた女の底力
終章 明治を生きた天璋院と和宮

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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年06月05日

Posted by ブクログ

 NHKの大河ドラマの篤姫が面白い。西郷隆盛が江戸城を攻撃しようとしたとき、江戸を戦火から救った人の一人だが、ぼくが読んだ幕末維新をあつかった歴史書ではこれまでほとんどふれられることのなかった人物だ。本書は、篤姫が徳川家に嫁ぐ前からの薩摩島津家と将軍家の関係を資料から興味深く解説している。歴史を動かすかなめはやはり人間なのか。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

大河ドラマで篤姫を知り、どんな人だったのかを知りたくなって買ってみた本。
篤姫が養女になる以前からの島津家と幕府の親密な関係も分かり、大河ドラマの背景が少し勉強できた気がする。昔の人の名前は読み方が難しいのが、私には少しばかり読みにくい本であった…

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2009年10月04日

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