鈴木由紀子のレビュー一覧

  • 開国前夜―田沼時代の輝き―

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     本書は主に18世紀後半を舞台として活躍した政治家から文人まで数人を取り上げ江戸後期に於ける明治維新(近代化)を準備した人々(という解釈)を活写するとともにその時代の様子を描写した書である。

     本書タイトルで「田沼意次の輝き」とあるが、田沼意次に関する記述はそれほど多くはない。田沼意次に関しては全6章のうちの1章を割いている程度の文章量である。

     田沼意次はおそらくもっとも広く認識されている人物像としては「収賄政治家で、後々それが為失脚する」という印象ではないだろうか?しかし、本書では「蝦夷開発、重商主義、開国貿易」等々改革派の政治家として描かれている。本書だけでは田沼意次の人物像は本当の

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    2011年05月22日
  • 大奥

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    第一章 二代将軍秀忠側室 お静の方
    第二章 三代将軍家光側室 お万の方
    第三章 五代将軍正室上﨟 右衛門佐

    の人生を描いたノンフィクション。

    高貴なる方々と言うのは、大変だなぁ、とつくづく思う。
    結婚も家庭生活も何一つ自由にならず、
    望んで召し上げられたわけではなくても、
    一時寵愛を受けたら、次はいつそれがなくなるか考えて不安になって、
    子供を産んでも、今度は後継ぎ争いやら何やらで
    やっぱり気持が休まらない。

    身分もお金もありすぎると不自由なんだろうな。

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    2011年04月20日
  • 大奥の奥

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    さらりと読めました。
    奥、、、とあるので
    もっと奥深いことを期待していたんだけど
    その他の大奥関連の本とさほど差はないかと・・・

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    2010年05月15日
  • 花に背いて 直江兼続とその妻

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    景勝様と直江、船ちゃんが幼馴染で仲良しです。信綱が巻添え食って亡くなってしまったところの船ちゃんと直江等前半部分が特に良いんですよ。後は類友な傾奇人たちもなんか可愛くて良いと思います。

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    2009年10月25日
  • 大奥の奥

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    作者はドラマ、映画の「大奥」の鈴木由紀子さん。
    青森はフジテレビ系のテレビ局がないので、ドラマはお昼の帯放送と、スカパー!で見ましたが、大奥という世界が時を越えても女の心を魅了するのはなぜか・・・
    この本では数少ない資料から、「大奥」という女性専門機関の姿をあぶり出し、徳川幕府の歴史の陰をも見せつけています。

    小説では描ききれなかった部分を新書で書いているようなのですが、小説を読んでいないので比較ができず何とも残念です。
    機会があれば是非小説版も読みたいと思います。

    でも大奥の衣装代はどうやって捻出したんだろう・・・お支払いは現金で?
    この本を読んだら江戸時代の金融や流通についても知りたく

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    2009年10月04日
  • 最後の大奥 天璋院篤姫と和宮

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     NHKの大河ドラマの篤姫が面白い。西郷隆盛が江戸城を攻撃しようとしたとき、江戸を戦火から救った人の一人だが、ぼくが読んだ幕末維新をあつかった歴史書ではこれまでほとんどふれられることのなかった人物だ。本書は、篤姫が徳川家に嫁ぐ前からの薩摩島津家と将軍家の関係を資料から興味深く解説している。歴史を動かすかなめはやはり人間なのか。

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    2009年10月07日
  • 最後の大奥 天璋院篤姫と和宮

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    大河ドラマで篤姫を知り、どんな人だったのかを知りたくなって買ってみた本。
    篤姫が養女になる以前からの島津家と幕府の親密な関係も分かり、大河ドラマの背景が少し勉強できた気がする。昔の人の名前は読み方が難しいのが、私には少しばかり読みにくい本であった…

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    2009年10月04日