紀藤正樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昨今の裏金問題やら、兵庫県知事選のPR会社のSNS運用問題などのニュースには
興味をもって接していたのだが、うわっつらしかわかっていない、ということが
この新書を読んでよくわかった。
PR会社の活動の何がいけないか、根本的にはわかっていなかった。
この新書では、
公職選挙法、政治資金規正法、政党助成法、刑法、国会法、地方自治法)と、これらの法律の大前提となる日本国憲法を「政治六法」と呼んでいる。
著者の造語だ。
しかしこれらを読み込むと、選挙の何たるものかがよくわかる。
政治活動との違いのグレーさもわかる。
前述のPR会社は、SNSでの運動を、当初は有償で請け負ったように
Noteに書いてい -
Posted by ブクログ
日本の3大カルト集団 オウム真理教、統一教会、SPGF(旧ライフスペース)に対峙する救済組織の代表の一人である弁護士が書いた、マインドコントールとは何か、そこからどうやったら抜け出すことができるのかを記した書です。XJAPANのToshlさんの救済にあたった方です。
おすすめにも、ありましたが、チャルディーニ著書の「影響力の武器」を合わせてお読みになられるのをお勧めします。
気になったのは以下です。
・カルトとは、熱狂的な宗教集団という意味です。
・マインド・コントロールではなく、共依存であるとの言い訳をしてくる。上下関係性の中で、依存する心と、それを利用する者との関係が、共依存、そもそ -
Posted by ブクログ
政治家の皆さんにこの本を1人1冊ずつ買ってもらって、勉強会を開いて欲しい。
特に「何が問題なのか分からない」などという政治家には、カルト宗教の「広告塔」として芸能人や政治家が利用されることでカルト宗教への入口が広くなっていることを学んで欲しい。
統一教会からの被害者を「自己責任」と嘲笑う人もいるが、「マインドコントロール」とは自己責任でどうにかなるほど簡単なものではない。
悪意を持って相手を食い物しようとする団体が、チームを組んでターゲット(被害者)から金を巻き上げるために事前に情報を集め、多人数で分担して計画的に巻き上げていく。偶然を装って近づいてきた時にはもう全て計画が進んでいる。そして -
Posted by ブクログ
■こんな人は要注意
・大学に進学した
・新入社員である
・最近環境が変わった
・新しいことにチャレンジしたい
・何か社会に役に立つことがしたい
・素直な性格だといわれる
・完璧主義だといわれる
・孤独を感じる時がある
・健康に不安がある
・マインドコントロールに絶対かからないと思っている
■マインド・コントロールが始まるときは人が「好ましい」「利益になる」「大きなプラスだ」と感じるやり方が駆使され,とても魅力的で心惹かれる場合がほとんど。
・別に怪しげな霊能者やカルト的な集団だけが使う方法ではない
・セールスマン,オピニオンリーダー,政治家などもその方法を駆使する
■思い通りに人を動かす「6つ -
Posted by ブクログ
ネタバレカルト宗教について、かなり以前から問題点が上がってきたのに日本ではずっと放置されてきていました。ようやく表面化してきて今この手の本が結構出ていると感じます。
本書はその中でも当事者にかなり近い立場である弁護士が書いた本ということで、カルト宗教ってそもそも何だ?というところから実態や問題点などが大変わかりやすく書かれていて内容は軽くはないけれども大変読みやすい。
そして行間からはカルトと以前から闘っておられる著者の怒りと決意を端々に感じました。
数々あるカルトの中でも本書は統一教会に焦点を当てています。カルト宗教全般について知りたければ本書は足りないでしょうが、問題を考える入り口としては良い一冊 -
- カート
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