【感想・ネタバレ】決定版 マインド・コントロールのレビュー

あらすじ

自分はぜったいにだまれさない
と思ってるあなた。

巧妙な手口で私たち一般人を狙う、
悪徳占い師、霊能者、オレオレ詐欺グループ。

彼らはどのような手口で、
近づき、心の闇に入ってくるのか?

被害者救済の第一人者が「だましの手口」を徹底告発!

さらに、その対策をわかりやすく解説する。

こんな人は要注意!
□大学に進学した。
□新入社員である。
□最近、環境が変わった。
□新しいことにチャレンジしたい。
□何か社会に役に立つことがしたい。
□素直な性格だといわれる。
□完璧主義だといわれる。
□孤独を感じる時がある。
□健康に不安がある。
□マインドコントロールに絶対かからないと思っている!

素朴な疑問にズバリ答えます!
●なぜ、一国のトップや有名芸能人までマインド・コントロールにかかるのか?
●恋愛中の男女もマインド・コントロールに
かかっていると言えるのか?
●コーチに心酔するスポーツ選手もマインド・コントロール?
●「性格のよい素直な子」たちがなぜひっかかる?
●「マインド・コントロール」と「洗脳」は、どう違う?
●マインド・コントロールで駆使される心理テクニックとは?
●家屋敷まで巻きあげる手口とは?
●「脱マインド・コントロール」の手法とは?
●なぜ日本は「世界的なカルトの吹きだまり」なのか?

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

政治家の皆さんにこの本を1人1冊ずつ買ってもらって、勉強会を開いて欲しい。
特に「何が問題なのか分からない」などという政治家には、カルト宗教の「広告塔」として芸能人や政治家が利用されることでカルト宗教への入口が広くなっていることを学んで欲しい。

統一教会からの被害者を「自己責任」と嘲笑う人もいるが、「マインドコントロール」とは自己責任でどうにかなるほど簡単なものではない。
悪意を持って相手を食い物しようとする団体が、チームを組んでターゲット(被害者)から金を巻き上げるために事前に情報を集め、多人数で分担して計画的に巻き上げていく。偶然を装って近づいてきた時にはもう全て計画が進んでいる。そして人間の心理の弱点を突いていく。
政治家や芸能人がそれの広告塔になることで、「政治家が褒めるなら安心だ」と、なってしまう(権威)など、今回の政治絡みの問題点もはっきり分かる。
なお、この本は1000円。利益はほぼないらしい。弁護士は被害者を減らすために、尽力している。

1
2022年07月30日

Posted by ブクログ

宗教などよくわからない人でも読みやすく、とても簡潔にまとめられていてよかったです。この本の要点だけでも抑えておけば、危ない勧誘に合っても途中で気付き回避することができるかも。
日本は宗教に関してよくも悪くも適当だし勧誘とか洗脳?とかに対しても決まりがゆるいので、悪いことをする人たちにとっては絶好の場所なんだなと思いました。早く法規制してほしい。

0
2023年02月13日

Posted by ブクログ

クエンティン・タランティーノの映画
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
で描かれていた、
ハリウッド女優シャロン・テートがカルト集団チャールズ・マンソン・ファミリーに殺害された事件について書かれている部分があり、
観直してみようと思いました。
カルト問題について多少なりとも理解が進んだ状態の今では作品の理解度が異なるのではないかと思います。

0
2022年11月15日

Posted by ブクログ

日本の3大カルト集団 オウム真理教、統一教会、SPGF(旧ライフスペース)に対峙する救済組織の代表の一人である弁護士が書いた、マインドコントールとは何か、そこからどうやったら抜け出すことができるのかを記した書です。XJAPANのToshlさんの救済にあたった方です。

おすすめにも、ありましたが、チャルディーニ著書の「影響力の武器」を合わせてお読みになられるのをお勧めします。

気になったのは以下です。

・カルトとは、熱狂的な宗教集団という意味です。
・マインド・コントロールではなく、共依存であるとの言い訳をしてくる。上下関係性の中で、依存する心と、それを利用する者との関係が、共依存、そもそも共依存になること自体が問題。
・脱会は、「心の問題」なので、司法手続きや警察に頼ることはほとんど効果がない。⇒公権力にたよれない。この時期から、脱会カウンセラーの意見を聞くことを平行して進める。
 ⇒人身保護請求はカルトの解決手段として使われることはなくなった。
・親が中途半端な方法をとればとるほど、かえって親に対する憎悪心が膨らみ、親との断絶がすすんでしまう。⇒慎重なアプローチが必要⇒マインド・コントロールを解くためには、引き離しこそがはじめの一歩になる。
・脱会カウンセリングの基本は、被害者の心を、教祖なり、教団なり、霊能者なりと引き離すこと。とりあえず、場所を離れたからといって安心するのは早計で、場所の次に心を引き離すプロセスが重要。
・どちらの言い分が現実に近いのはわからなくなる。⇒ 「動かない事実は何か」をつねに調査して確定する地道な努力が必要。

・カルトは、先進国に多くみられる、「先進国病」というべき現象。
・マインド・コントロールか、そうでないかの基準。⇒目的、方法、程度、結果をみて、法規範や、社会規範から大きく逸脱している場合は、マインド・コントロール
・マインド・コントロールされた信者の行為は、性格のよい素直な子供が心底「よいことだ」と信じてやっている悪。
・マインド・コントロールの類似語
  マインド・アビューズ 心の虐待
  マインド・レイプ 日本のみで使用されている。
  破壊的マインド・コントロール 海外で使用されている。

・マインド・コントロールの領域
  ①広義のマインド・コントロール 違法ではない
  ②民事訴訟の対象となるもの マインド・コントロール
  ③犯罪と認められるもの マインド・コントロール

・洗脳とマインド・コントロール
  洗脳:隔離、拘束、監禁、暴力、薬物使用を伴う外形的行為、監禁状態でなければ解けやすい
  マインド・コントロール:魅力的、好ましいアプローチから始まる心惹かれるもの

・マインド・コントロールのテクニック
  セールス、広告でも使われている、心理的テクニックを使ってくる
・6つの原理:チャルディーニ 影響力の武器より
  ①返報性 恩義をうけたら返さなければならないという原理
  ②コミットメントと一貫性 自分が何かしたら、その後も以前にしたことと一貫しつづけたい。
  ③社会的証明 人は他人が何を正しいと考えるかに基づいて、物事が正しいかどうかを判断する
  ④好意 自分に好意を抱いている人からの頼みを受け入れやすい
  ⑤権威 権威にはよわく、命令や指示を深く考えずに実行してしまう
  ⑥希少性 手に入りにくいものであるほど、それを得る機会が貴重と思える。

・拒否したら譲歩 拒否前提で大きな要求をだし、拒否されたときに譲歩して小さな要求をだせば受け入れやすい
・知覚のコントラスト 高価なものを見せた直後に安価なものを見せると実際以上により安いと感じてしまう。

・マインド・コントロールは、対人カウンセリング的な要素があり、人によって方法が異なる。マインド・コントロールのプロは人をみて手口を変えてくる。

・マインド・コントロールを駆使されたときに受ける感情は、強迫観念と依存心。不安にさせておいて、依存心を生じさせて、自分でものを考えられなくさせる。
・ダブルバインド ①教祖の指示が反することの恐怖+②反した行為をしたときの心を抑える働きかけ、これを解くには二段階に分けて対応しなければならない。

・統一教会は女性1人を落とすため、10人のチーム「サミット」でやってくる。資産を調査する人、資産を評価する人、女性に最初に話しかける女、声掛けを補佐する女、霊媒師のの人、霊媒師を補佐する人、教義を教え込む教師など。

・霊媒師の4つのプロセス ①訪問、②該当、③FF(ファミリー&フレンド)、④広告

・悪徳商法 催眠商法 さくらが次々に商品をかってゆくので、気分が高揚してしまい、つられて買ってしまう。⇒クリーンオフ期間に返品可能なので必ずしも、詐欺とはいえない。

・脱マインド・コントロール ①本人が気持ちよく戻れる環境を整えて、そのことを伝える。②手紙などで、連絡を絶やさず、こちらの様子を伝え、いつでも待っていると伝える。

・脱会カウンセリングの3段階 ①親や家族に対する家族カウンセリング ②子供に対する脱会カウンセリング、③子供に対する脱会後のカウンセリング

もくじは以下です。

まえがき

プロローグ 「マイルド・コントロール」は決して他人事ではない
第1章 「マインド・コントロール」とは何か?
第2章 「霊感商法」のマイルド・コントロールの手口
第3章 「カルト」のマインド・コントロールの手口
第4章 「脱マインドコントロール」の手法
第5章 「マインド・コントロール被害」を減らすための提言

あとがき

巻末資料1 ぜひお読みいただきたい主な文献リスト

巻末資料2 トラブルに巻き込まれたときの相談窓口

 (記載されている19の窓口のうち、連絡先が携帯以外で、全国組織と思われるものを独断で4つ転記しました)
 日本霊感商法対策弁護士連絡会 03-3358-6179
 日本弁護士連合会 03-3580-9841
 国民生活センター 0570-064-370
 カルト問題キリスト教連絡会 日本キリスト教団 事務局 03-3202-0544 他多数

0
2022年09月09日

Posted by ブクログ

■こんな人は要注意
・大学に進学した
・新入社員である
・最近環境が変わった
・新しいことにチャレンジしたい
・何か社会に役に立つことがしたい
・素直な性格だといわれる
・完璧主義だといわれる
・孤独を感じる時がある
・健康に不安がある
・マインドコントロールに絶対かからないと思っている
■マインド・コントロールが始まるときは人が「好ましい」「利益になる」「大きなプラスだ」と感じるやり方が駆使され,とても魅力的で心惹かれる場合がほとんど。
・別に怪しげな霊能者やカルト的な集団だけが使う方法ではない
・セールスマン,オピニオンリーダー,政治家などもその方法を駆使する
■思い通りに人を動かす「6つの原理」とは
①返報性:人から何らかの恩恵を受けたらお返しをしなければならないという原理
②コミットメントと一貫性:自分が何かしたらその後も以前にしたことと一貫し続けたい
③社会的証明:人は他人が何を正しいと考えるかに基づいて物事が正しいかどうかを判断する
④好意:人は自分が好意を抱いている人からの頼みを受け入れやすい
⑤権威:人は権威に弱く権威者の命令や指示には深く考えずに従いがちである
⑥希少性:あるものが手に入りにくくなればなるほどそれを得る機会が貴重と思えてくる
■霊感商法の勧誘の4つのルート
①訪問
②街頭
③FF(ファミリー&フレンド)
④広告
■カルトが日本社会で起こしてきた問題
①対社会妨害攻撃型
②資金獲得型
③家族破壊型
④信者・構成員収奪型

0
2020年02月02日

Posted by ブクログ

旧統一教会信者脱会に関わってきた弁護士によるマインドコントロールの説明書

人の心を支配して生活や人格を壊してしまうのが悪質カルトというつかみでいいのかなという感じでしたがマインドコントロールを解くのに必要なのは正論ではなくまずカルトそれぞれの世界観や共通言語を理解する事というのが興味深かった

統一教会だけでなく世間を騒がした各種カルトが例に挙げられており色々な人に参考になる本だと思います

0
2025年11月22日

Posted by ブクログ

マインドコントロールとは実は心理学に設定がない。線引きが困難。宗教団体のうちカルト教団とはなにか、マインドコントロールとはなにか、実際何が起こるのか、を書いた本。引っかからないように誰にでも理解出来る形でTIPSまで紹介。自分の子供に伝えたいことリストを作りたいと感じた。

0
2023年10月02日

Posted by ブクログ

チャルディーニ博士の『影響力の武器』にある返報性、コミットと一貫性、社会的証明、好意、権威、希少性がとっかかりに使われているがマインドコントロールは対人カウンセリング要素があり相手によってやり方が異なる、つまり心を操るのに長けた人は相手を見抜く能力があるということ。自分なら直ぐにでもマインドコントロールされそうだな…。

0
2023年07月07日

Posted by ブクログ

人の心を操るマインドコントロールとは何か?本当に人に通用するのか?と言う興味を持ってこの本を読んだが、かなり昔から宗教法人が悪用している事実をこの本で知って本当にびっくりしている。宗教に全く興味のない人間ではあるが、この様な悲惨な現状がある事は、お金の教育同様に必修科目として追加した方が良いと思う。

0
2023年06月28日

Posted by ブクログ

オウム真理教や統一教会などの信者がなぜマインドコントロールされてしまったのか?を心理的観点から書かれた本。ルポのようでもあり、我々もふとした生活の中で出会う人からマインドコントロールされてしまう危険性を説いた本。

0
2023年06月14日

Posted by ブクログ

興味本位で購入したが、法律の話など難しい内容も書かれており、読み応えがある。マインドコントロールの手口は巧妙にできていて、非常に恐怖を感じた。

0
2022年10月15日

Posted by ブクログ

マインドコントロールの怖さを広く浅く知ることができる。もっと深く知りたくなったので紹介されていた様々な本も読んでみようと思う

0
2022年10月10日

Posted by ブクログ

とても経験が豊富でマインド・コントロールの手口並びに脱却の方法を平易な文章で書いてあり、参考になりました。
身内でマインド・コントロールの術中にハマっている人がいる訳ではないですが、仮に誰かがそのような状態になってしまった場合、どういう対処を行ったら良いのか等が参考になるかと思われます。
手口がとても巧妙で誰もが引っかかる可能性があるものなので、自分も気を付けなければいけないなと思いました。

0
2017年10月09日

Posted by ブクログ

怒りがこみ上げるね。
反社カルトに乗っ取られた日本の政治とメディアの現状にはかなり絶望。

提言1.市民活動の支援制度を充実させて、社会的規制を強めよう→
カルト問題に取り組む団体に補助金などの援助を「パブリックチャリティ」
提言2.心の問題に対処する法的規制の議論を広げよう→
「無知・脆弱性不法利用罪」という犯罪の導入。法的規制の強化
提言3.学校でも宗教のリスクについて教えよう→
宗教の衣をまとったカルトについて教育の場で
提言4.既存宗教は、魂の救済にコミットしていないことを猛省しよう→
廃仏毀釈を期に今の葬式仏教のような状況となったことを反省せよ
提言5.政府は総合的な対策を講じ、メディアはそれをチェックしよう→
権力による監視を怠ってはならない

0
2025年10月16日

Posted by ブクログ

オウムや統一教会などカルトに騙された手口や騙された方がどうマインドコントロール化から抜け出したかが事細かに掲載されていた。心理をついたに内容だった。

0
2025年07月18日

Posted by ブクログ

日本人独特の信仰というか、何も信じていないから何でも信じる。縁起の善し悪しといったこの不安定な価値観。精神的な支えの無さ、能動的な思考能力の無さ、規制する法の無さというのがカルトが広がりやすい一因なのかもしれません。

0
2024年01月04日

Posted by ブクログ

カルトのマインドコントロール入門書
被害を減らすための提言の章が一番良かった。
日本が世界的に見てカルトの穴場であること、その理由など気づきがあった。

0
2023年03月15日

Posted by ブクログ

カルトのマインドコントロールについての概説書で、まとまっていて手頃な内容で入門書として勧められる。
一点気になったことは「ダブルバインド」の定義である。
本書で紀藤氏が説明するダブルバインドとは、カルトのドグマ的教義によるスーパーエゴ的検閲が信者の思考に内在化されていて、信者自身の自発的な思考を制限したりコントロールしてしまう状況である。
ところで心理学用語のダブルバインドとは、グレゴリー・ベイトソンにより定義され、つまり言語メッセージとジェスチャーなど異なるレベルのメッセージ(メッセージとメタメッセージ)が矛盾していて、メッセージの受け手が自家撞着に陥る現象である。たとえば親や上司など、自分に対して支配的な相手からある言語メッセージを受けとるときに、ジェスチャーや声色など非言語的な別のレベルで全く相反するメッセージを受けとってしまい、どちらを取ることもできなくなるといった現象など。
ベイトソンの定義については「精神の生態学」にあるようだが未確認なので、ベイトソンと紀藤氏、両者の定義が根本的に同一なのかちょっと判断できないが、追って調べてみたい。

0
2022年12月31日

Posted by ブクログ

安倍元首相の暗殺事件から、旧統一協会とマインドコントロールについて大きくメディアが取り扱うようになった。何年も前には、自分が良かれと思って入信しているから放っておけば良いし、他に迷惑をかけるなら逮捕されて当然くらいにしか思っていなかった。しかし、マインドコントロールは一種の病気であり、さまざまな人が関わって解決しなければならない、深い問題であることがわかった。新興宗教なんか認めなくてよいと思う。

0
2022年09月08日

Posted by ブクログ

カルト宗教って、ひとつだけではなかったのね。誘われた時に断り切る確信が持てないので、遭遇しないで過ごしたい。

0
2022年09月07日

Posted by ブクログ

別段、決定的というわけではなく、中途半端、と感じる。

マインドコントロールというか、カルトと闘って来た弁護士として、要は、統一教会だよ。
その事例に絞って掘り下げた方が良かったのじゃないかな。

マインドコントロールの定義がどうもしっくりこなくて、そこから入っていけなかった。

0
2021年02月02日

「学術・語学」ランキング