猪熊葉子のレビュー一覧

  • しずくの首飾り

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    小学校の時の国語の教科書にあった「3にんの旅人たち」が読みたくて、購入しました。
    今でも砂漠が大好きなのは、このお話のおかげです。

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    2025年10月11日
  • 真夜中のパーティー

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    どうしてこんなに、子どもそのものが描けるんだろう。
    子どもの気持ちで、なんて言葉が陳腐に聞こえるくらい、ここには子どもそのものがいる。
    できなかったことができるようになった瞬間。自分より小さな子に振り回され、うんざりしたり、大人からしたら危なっかしくてハラハラする小さな冒険。
    でも、いつだって大人の目を盗んで、叱られそうなことをやってしまう。だってワクワクするから。
    やっちゃったあとのがっかり感と疲れ切った気持ち。
    そういう子ども時代の感情が記憶の彼方から思い出された。

    トムは真夜中の庭で、に比べるとこちらは短編だし地味かもしれないけど、子どもそのものが描き出されているという意味ではこちらの

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    2025年03月29日
  • 真夜中のパーティー

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    1959~1972年の作品
    ピアスはなんで子どものこと(特に少年の冒険心)がこんなにわかるんだろう。
    何気ない日常の中に、ああこんなこともあった、こんなこともあったと自分の子ども時代を思い出した。
    さ、す、がピアス。

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    2025年01月01日
  • 小人たちの新しい家

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    前にアリエッティたちを天井裏に閉じ込めたプラターさんが、再び現れて、お金もうけのために使うために、アリエッティたちを追いかけた。その上、アリエッティたちの家をこわしたり、アリエッティたちが住んでいる教会に、夜しのびこんでつかまえようとしたりした。でも、プラターさんたちが逆に教会の人たちに見つかって、つかまった。ワルのプラターさんがつかまったとき、ぼくは、踊り出したいほどハッピーな気持ちになった。ハッピーハッピー‼ プラターさんは、罰金じゃなくて、国外追放がいいなと思う。
    このシリーズは、もうおしまいで、とても悲しい。小人たちが、このまま幸せに暮らせたらいいな。
    絵は、白黒なんだけど、風景も小物

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    2023年10月29日
  • 真夜中のパーティー

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    この方の作品の雰囲気が好き。
    子どもの描き方がリアルで、変な創作感がない。
    緊張感の高め方がうまい。特に最後の作品の一連の描写。

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    2022年08月20日
  • 真夜中のパーティー

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    余分なものがなく、淡々としているけど、いつの間にか自分もその空間に滑り込んでいるような感覚。こんなに素晴らしい本だとは思っていなかった…。

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    2020年11月11日
  • 真夜中のパーティー

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    子ども時代のある出来事を切り取って、そのスリルをよみがえらせてくれたお話し。自分も一瞬で子どもに戻ってしまい、ドキドキしっぱなしだった。まるで映画のような小話集。

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    2019年12月06日
  • しずくの首飾り

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    児童文学作家として有名で、本は必読書のように、どのブックリストでも目にはしていたエイキンの「しずくの首飾り」

    一度手に取ったものの、読まなくてはーという義務感から以前は楽しめず読み切れずじまい。

    今回、語りで「しずくの首飾り」を聞く機会があり、その色彩豊かで楽しい世界に魅了され、文庫版も出たということで手に取ると、不思議で日常から解放される楽しさを味わうことができた。

    昔話のような繰り返しがあり、ストーリーはシンプルだけど、一粒増えるたびに水を操る力が増えるしずくの首飾りや、空のかけらを一緒に練り込んだ空飛ぶパイ、イースト入りのミルクを飲んで大きくなったネコ、卵から生まれた一本足の家…想

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    2019年11月14日
  • 真夜中のパーティー

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    大好きなピアスの短編集。
    8編が収録されています。
    よごれディック、真夜中のパーティ、アヒルもぐりが気に入りました。
    幼い頃、なんでもない日常のちょっとしたことにワクワクした、あの感情を思い出させてくれる。やはりピアスは名作家なのでした。

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    2016年04月17日
  • 真夜中のパーティー

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    ネタバレ

    フィリパ・ピアスという作家の名前は「トムは真夜中の庭で」と「まぼろしの小さい犬」という2つの作品と密接に結びついている KiKi にとってこの本は今回が初読でした。  で、この本を今回手に取ってみたきっかけはこのブログの柱企画「岩波少年文庫全冊読破計画」の一環であるのと同時に「宮崎さんの推薦文」にもあったわけですけど、初めて宮崎さんの推薦文の中にこの本が入っているのを見た時には、逆に思ったものでした。  「あれ??  どうして、『トム~』の方じゃないんだろう??」と。

    そうであるだけにこの物語への期待値は否応なく高かったことをまずは白状しておきたいと思います。  そしてその期待はまったく裏切

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    2012年09月26日
  • 真夜中のパーティー

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    ネタバレ

    読みながら何となくピーターラビットの世界を思い浮かべた。主人公達はウサギじゃなくて人間の子供達だけど、舞台が同じ、イギリスだからかな?

    子供達の心を動かす、日常生活の一コマが各短編に描かれている。子供の心って単純であり複雑でもある。自分もかつてはこんな心を持っていたのだろうなと懐かしい気持ちになった。

    この本めちゃ好みだわー。

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    2012年06月28日
  • 真夜中のパーティー

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    ネタバレ

    これも小学生の頃、父から譲り受けて。同著『トムは~』より更に好きな短編集。表題作では幼いながらにずっと感じていた不安(耳に虫が~という切迫した、しかし大人は聞き入れてくれない事件)が書いてあり、当時非常に安心した記憶がある。自分だけじゃない!という。

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    2011年04月03日
  • 小人たちの新しい家

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    文庫本のあとがき(訳者のことば)によれば、この最終話「小人たちの新しい家」はその前の「空をとぶ小人たち」から21年という年月を経たのちに再び書かれた物語なのだそうです。  発表されたのが1982年。  その時には既に「大人」と呼ばれる年代に入っていた KiKi は英文学を学んでいたとは言えども、この作品のことは一切知らず、気にも留めないで過ごしていたことになります。  今にして思えば当時の KiKi は花のお江戸で自由を満喫し、将来に対するさしたる不安も感じることなくコンパだなんだと浮かれていた時代です。  そんな時代にノートン女史はある種の危機感をもってこの物語を描いていたんだなぁと思うと、

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    2010年08月14日
  • 小人たちの新しい家

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    前作より二十一年の歳月を経て書かれた第4作目。
    訴えかけるものが尋常でありません。
    変わりゆく環境を憂いてでしょうか。
    そしてまた二十数年経ちました現在。
    借り暮らしやたちが今も生き続けていることを望みます。
    我々インゲンがしゃんとせななりませんのやな…。

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    2010年02月20日
  • 真夜中のパーティー

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    謎めいたお隣さん。宝物の秘密の貝。子どもの日常生活におきる、小さいけれど忘れがたい不思議なできごとの数々。夢と現実の世界を行き来する印象的な8つの短編をおさめる

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    2009年10月07日
  • 真夜中のパーティー

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    子供の日常で起きるささやかだけど、大きな出来事の短編。

    近所から嫌われていても気にせず、動物を飼っている謎めいたお隣さん。

    川で見つけた貝を、いとこにあげる前に逃がしてしまおうとしたこと。

    古い木の解体途中でとんだいたずらをしてしまい、それでもそれがきっかけで、男子グループに入れたこと。

    祖父と孫の互いを思いやる気持ちと真夏の早朝の車いす遠足。

    木の実を取りに行った先で、お父さんを怒らせてしまい、慌てて逃げた結果迷子になり、助けてくれた若夫婦のこと。

    全部じゃないけど覚えてる範囲。
    ひとつひとつはどうってことない些細なことだけど、
    子供にとっては大切で心に残る記憶たち。

    短編だっ

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    2022年11月14日
  • 真夜中のパーティー

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    子どもの頃に感じた小さな冒険心や、心細さや苦い気持ちが思い起こされる短編集。「真夜中のパーティー」と「ふたりのジム」が好き。

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    2022年04月19日
  • しずくの首飾り

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    短編集。
    軽妙でユーモアあふれるファンタジー。
    語りで聞いてみたくなるおはなし。
    文庫初版ラストのページの文章に脱落あり。

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    2020年10月04日
  • 真夜中のパーティー

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    表題作を含む短編集。
    実際に起こった出来事をモチーフに
    書かれているから、自分が昔に体験
    したような気持ちになる。

    子供の話の中に出てくる大人が悪かったり、
    子供のように純粋だったり、
    その為に他の大人から馬鹿にされていたり、
    多くの大人は子供の感情を忘れているけれど、
    本当は繋がっていたはずなのに、
    子供の世界と大人の世界は
    随分隔たっているような感じがする。
    挿し絵の世界観も素晴らしくて、
    良い作品群だと思います。

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    2020年07月30日
  • しずくの首飾り

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    大人だからこんなファンタジックなことは実際に起こらないって分かってるけど、引き込まれる。
    読んでいて心地よくなってくる。
    魔法が使えたり空を飛べたりできたらいいのになぁ。久しぶりにそう思った。

    いつか声に出して子供に読み聞かせたい。

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    2020年05月28日