【感想・ネタバレ】小人たちの新しい家のレビュー

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Posted by ブクログ

前にアリエッティたちを天井裏に閉じ込めたプラターさんが、再び現れて、お金もうけのために使うために、アリエッティたちを追いかけた。その上、アリエッティたちの家をこわしたり、アリエッティたちが住んでいる教会に、夜しのびこんでつかまえようとしたりした。でも、プラターさんたちが逆に教会の人たちに見つかって、つかまった。ワルのプラターさんがつかまったとき、ぼくは、踊り出したいほどハッピーな気持ちになった。ハッピーハッピー‼ プラターさんは、罰金じゃなくて、国外追放がいいなと思う。
このシリーズは、もうおしまいで、とても悲しい。小人たちが、このまま幸せに暮らせたらいいな。
絵は、白黒なんだけど、風景も小物もわかりやすいし、おしゃれで、好きだった。今っぽいキラキラした目のアリエッティじゃなくて、ほんとによかった。(小6)

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2023年10月29日

Posted by ブクログ

文庫本のあとがき(訳者のことば)によれば、この最終話「小人たちの新しい家」はその前の「空をとぶ小人たち」から21年という年月を経たのちに再び書かれた物語なのだそうです。  発表されたのが1982年。  その時には既に「大人」と呼ばれる年代に入っていた KiKi は英文学を学んでいたとは言えども、この作品のことは一切知らず、気にも留めないで過ごしていたことになります。  今にして思えば当時の KiKi は花のお江戸で自由を満喫し、将来に対するさしたる不安も感じることなくコンパだなんだと浮かれていた時代です。  そんな時代にノートン女史はある種の危機感をもってこの物語を描いていたんだなぁと思うと、時代に踊らされていた(率先して踊っていたというべきか ^^;)自分が情けないような気分になりました(苦笑)。

ちょっとポッド父さんの語り口がこれまでの4冊とは変わってしまっているのが残念(これは訳者の違いからくるものなのか、英文そのものも既に21年という年月を経て変わっているのかは不明)ですけど、相変わらず含蓄のある言葉が満ち溢れています。

(全文はブログにて)

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2010年08月14日

Posted by ブクログ

前作より二十一年の歳月を経て書かれた第4作目。
訴えかけるものが尋常でありません。
変わりゆく環境を憂いてでしょうか。
そしてまた二十数年経ちました現在。
借り暮らしやたちが今も生き続けていることを望みます。
我々インゲンがしゃんとせななりませんのやな…。

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2010年02月20日

Posted by ブクログ

この1冊だけが猪熊葉子先生の翻訳。個人的な思いを言うと全部、猪熊先生の訳だったら良かったのになぁ・・・去年ジブリの「借りぐらしのアリエッティ」を観たけど、原作と離れたところがあるとはいえ、あれはあれで良かったね。アリエッテイのお部屋を再現しているという種田陽平展にぜひ行きたいです。(ただ今開催中)

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2011年08月10日

Posted by ブクログ

第4冊の21年後に書かれた完結編~お宝を失ったプラター夫妻はポットのリトルフォーダムを舟から見張って小人たちを取り戻そうとするが,小人たちはその晩に脱出していた。スピラーの提案で誰も住まない牧師館へ引っ越しを始めていたのだ。ミス・メンチスは心配で巡査に相談するがまともに取り合ってはくれない。牧師館に住めそうな場所は見つからないのだが,オーヴァーマントル家で棚から落ち脚を折ったピーグリーンと出逢い,図書室の床下から窓際の作りつけのベンチの中に案内されて,開け閉めできる換気用の格子戸を発見し,新たな住処を手に入れる。プラター夫妻はリトルフォーダムに踏み込み,小人たちが住まいにしていた模型の家を捜索するが,慌てて他の模型の家も壊してしまい,慌てて逃げ帰る。生活が落ち着いたアリエッティーは教会にヘンドリアリ一家を訪ね,小さかったティミスが元気一杯で教会をお遊び場にしている姿を見て新たな不安を抱える。イースターの夜,内陣仕切の透かし彫りに同化していたティミスが欠伸をしてプラター夫妻に見つかり,逃げ隠れた募金箱が聖具室に納められ鍵を掛けられたのも目撃される。プラター氏は教会に侵入し,更に逃げたティミスが鐘突用のロープをよじ登ろうとしてそれに飛びついたプラター夫人がロープにしがみついて鐘を鳴らしたことで人間が集まり,危機を脱したが,人間に話しかけるのは控えた方が良いことを再認識する。ミス・メンチスに無事を知らせたいアリエッティーは話すと約束したスピラーを責める~83歳で書き始めた完結編だが,まだ続きを書く積もりがあったように思う。読みにくいのは,古い言葉を使って数十年前の話であると思わせたいからでもあるが,小学校高学年でも読める(元々児童文学だから)ように漢字の使用を制限しているからで,かなが多くて意味が掴みにくい。第四巻のあとがきで,前の訳者である林氏は,クロック夫妻は牧師館に落ち着き,アリエッティーとスピラーは冒険の旅に出て川岸の根の中に立派な三階建ての家を造ると予測していたが,あれは何だったのだろう。まあ,そうなる可能性は残しているのだが,原作者は牧師館での安楽な話で終えている。周囲の状況から話し始めて,小人たちに焦点を合わせていく手法は変化がなかった。危険は伴うが愉快で元気なアリエッティーとスピラーの子供達の話を書いて欲しかったなあ。自分で想像するしかないか。それも楽しみと云えば楽しみ

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2010年07月29日

Posted by ブクログ

新しい借り暮らしに出会い、
アリエッティも少しずつ大人になっていくのかな。
いつまでも安全な場所は本当は無いのかもしれないけど、
これからもいろんな事件が起こってしまうのかもしれないけど、
皆で助け合っていくんでしょう。
アリエッティが思い描いてた未来とはなんだか、
違う方向に進んじゃうのかなあ、
と思うような終わり方だったのがちと気になるけど、
このシリーズは父親と母親が主人公だったんだろうな、
って思ってるんで、まあ、いいやって感じでもある。

人間と借り暮らしは相容れないものなんだ、
という筋がぶれる事無く最後を迎えてるし、
父親の意見は納得するけど、残念だねえ、って感じもする。

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2012年03月10日

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