猪熊葉子のレビュー一覧
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ピアスの名作『トムは真夜中の庭で』を読んだのは20代だったと思う。その頃、他の作品も読んだかはっきりしなかったのだが、この短編集のタイトルになっている『真夜中のパーティ』の途中、(子どもたちが夜中に台所に集まって、年長のアリソンが、マッシュポテトを全部使ってポテトケーキを焼き始め、寝ている末っ子まで起こすよう言うくだり)で、思い出した。そのなかなか大胆な発想が効を奏して、しかも面白かったことを…。
それは、ともかく、今、読んでもいい。まあ(これは持論だが)優れた子どもの本は、大人のへたな読み物よりよほど味わい深い。
岩波少年文庫についての本にも、どなたか書かれていたが、字も大きいし、年配にな -
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第4冊の21年後に書かれた完結編~お宝を失ったプラター夫妻はポットのリトルフォーダムを舟から見張って小人たちを取り戻そうとするが,小人たちはその晩に脱出していた。スピラーの提案で誰も住まない牧師館へ引っ越しを始めていたのだ。ミス・メンチスは心配で巡査に相談するがまともに取り合ってはくれない。牧師館に住めそうな場所は見つからないのだが,オーヴァーマントル家で棚から落ち脚を折ったピーグリーンと出逢い,図書室の床下から窓際の作りつけのベンチの中に案内されて,開け閉めできる換気用の格子戸を発見し,新たな住処を手に入れる。プラター夫妻はリトルフォーダムに踏み込み,小人たちが住まいにしていた模型の家を捜索
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新しい借り暮らしに出会い、
アリエッティも少しずつ大人になっていくのかな。
いつまでも安全な場所は本当は無いのかもしれないけど、
これからもいろんな事件が起こってしまうのかもしれないけど、
皆で助け合っていくんでしょう。
アリエッティが思い描いてた未来とはなんだか、
違う方向に進んじゃうのかなあ、
と思うような終わり方だったのがちと気になるけど、
このシリーズは父親と母親が主人公だったんだろうな、
って思ってるんで、まあ、いいやって感じでもある。
人間と借り暮らしは相容れないものなんだ、
という筋がぶれる事無く最後を迎えてるし、
父親の意見は納得するけど、残念だねえ、って感じもする。