猪熊葉子のレビュー一覧

  • 真夜中のパーティー

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    フィリッパ・ピアスの8話短編集。
    どれも子どもの何気ない日常を切り取り、見落としてしまいそうな出来事に光を当てている。
    子どもの感情の機微を丁寧に拾い集めている。
    子どもの世界は決して広くはない。その分、近くで起きていることにじっと目を凝らし考えていることに気づかされる。そんな事々を心に焼き付けながら、子どもは大人になっていくのだろう。
    日常をもっと丁寧に生きたい、と大人になった私だがそう思った。

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    2020年05月21日
  • しずくの首飾り

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    ちょっと不思議な、短いお話集。ふと足を踏み入れてしまいそうな、隣人のようなファンタジー。影絵風の美しい幻想的な挿絵も、世界観を裏打ちしてくれる。対象年齢:小学3・4年以上となっているが、幼い頃の感受性で読んだなら本当に惹き込まれた作品だろうと感じられて、少し悔しい気もしたり…

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    2019年09月04日
  • 真夜中のパーティー

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    「性格描写が少ないと主人公に共感や自己投影できない」って思っていたけど、そうじゃないんだ。ピアスが描く無口な、どちらかというと目立たないごく普通の子供が、読み進めると、自分そっくりなのに気付いて驚く。この本には魔法は一切出てこないけど、やっぱり魔法がかかっていると思うよ。分類としては児童書だけど、子供が読むより大人が読んだ方がいい本かもしれない。

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    2014年04月30日
  • 真夜中のパーティー

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    ネタバレ

    短編集だったので読みやすかったです。

    物語が子供目線で書かれてて、ワクワクしながら読みました。
    特に
    ・ふたりのジム
    ・カッコウ鳥が鳴いた
    が好きです。

    子供の発想や心ってキラキラ~☆

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    2014年05月07日
  • 真夜中のパーティー

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    ピアスの名作『トムは真夜中の庭で』を読んだのは20代だったと思う。その頃、他の作品も読んだかはっきりしなかったのだが、この短編集のタイトルになっている『真夜中のパーティ』の途中、(子どもたちが夜中に台所に集まって、年長のアリソンが、マッシュポテトを全部使ってポテトケーキを焼き始め、寝ている末っ子まで起こすよう言うくだり)で、思い出した。そのなかなか大胆な発想が効を奏して、しかも面白かったことを…。

    それは、ともかく、今、読んでもいい。まあ(これは持論だが)優れた子どもの本は、大人のへたな読み物よりよほど味わい深い。
    岩波少年文庫についての本にも、どなたか書かれていたが、字も大きいし、年配にな

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    2011年12月14日
  • 小人たちの新しい家

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    この1冊だけが猪熊葉子先生の翻訳。個人的な思いを言うと全部、猪熊先生の訳だったら良かったのになぁ・・・去年ジブリの「借りぐらしのアリエッティ」を観たけど、原作と離れたところがあるとはいえ、あれはあれで良かったね。アリエッテイのお部屋を再現しているという種田陽平展にぜひ行きたいです。(ただ今開催中)

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    2011年08月10日
  • 小人たちの新しい家

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    第4冊の21年後に書かれた完結編~お宝を失ったプラター夫妻はポットのリトルフォーダムを舟から見張って小人たちを取り戻そうとするが,小人たちはその晩に脱出していた。スピラーの提案で誰も住まない牧師館へ引っ越しを始めていたのだ。ミス・メンチスは心配で巡査に相談するがまともに取り合ってはくれない。牧師館に住めそうな場所は見つからないのだが,オーヴァーマントル家で棚から落ち脚を折ったピーグリーンと出逢い,図書室の床下から窓際の作りつけのベンチの中に案内されて,開け閉めできる換気用の格子戸を発見し,新たな住処を手に入れる。プラター夫妻はリトルフォーダムに踏み込み,小人たちが住まいにしていた模型の家を捜索

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    2010年07月29日
  • 真夜中のパーティー

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    短編集。この中の『アヒルもぐり』という短編がすごく好き。最後のフレーズは、たまに口に出したりしてしまうくらい。

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    2009年10月04日
  • 真夜中のパーティー

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    何気ない子どもの日常の短編集
    今の子どもたちがわくわくして読む感じじゃないかも?
    大人のノスタルジー的な印象も感じます
    「牧場のニレの木」が好き!

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    2021年03月02日
  • 真夜中のパーティー

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    だいぶ時間がかかってしまった...
    子どもにとっては、大人にはどうってことないことだって魅力的に見える。
    誰が何を魅力的に思ったっていいよね。

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    2020年01月26日
  • 真夜中のパーティー

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    1つ1つが完全に子どもの視点から書かれている作品ばかり。
    大人からみれば、何気ない日常の一コマで
    記憶にすら残らないことばかりだろうけど
    子供とってはそれが忘れられない記憶になることが
    たくさんあるなっていうことを思い出させてくれる本。

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    2012年04月16日
  • 小人たちの新しい家

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    新しい借り暮らしに出会い、
    アリエッティも少しずつ大人になっていくのかな。
    いつまでも安全な場所は本当は無いのかもしれないけど、
    これからもいろんな事件が起こってしまうのかもしれないけど、
    皆で助け合っていくんでしょう。
    アリエッティが思い描いてた未来とはなんだか、
    違う方向に進んじゃうのかなあ、
    と思うような終わり方だったのがちと気になるけど、
    このシリーズは父親と母親が主人公だったんだろうな、
    って思ってるんで、まあ、いいやって感じでもある。

    人間と借り暮らしは相容れないものなんだ、
    という筋がぶれる事無く最後を迎えてるし、
    父親の意見は納得するけど、残念だねえ、って感じもする。

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    2012年03月10日
  • 真夜中のパーティー

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    ネタバレ

    表題作と2人のジムの話がすき。

    きいちごの話はいまいちかなあ。
    父が嫌い。


    車椅子でドライブはよかったなあ。
    気持ちよさそう。
    きっと大声で歌ってたんだろうな。

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    2011年11月21日