野尻抱影のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初めて読んだ随筆。
冥王星の、和名の名付け親だそうだが、星のエッセイが散りばめられている。
星というのは、時を経て今尚、人間が重ねる時間軸の中ではほとんど変わらないものに思える。
だからこそ、歴史上の人物たちが見上げた空に我々もまた、近いところには触れられる。
それでも、場所によって見られる星、そうではない星があったり。命を燃やした星の姿であったり。
違いがあって、面白い。
この本に収められている随筆の多くは1945年に書かれたものだった。
日本が大変な事態になっているときにしては、なんだか不似合いに静かで美しい話ばかりだ。
野尻抱影の視線を、もう少し追いたくなるのであった。