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Posted by ブクログ
装丁の美しさに惹かれて手に取った一冊。
冥王星の和訳命名者で、天文随筆家である野尻抱影さんの作品。
1930年から1946年頃にかけて書かれた随筆を集めたもので、明治生まれとは思えないくらい、現代人の私でも、とても読みやすかった。
星に対する知識も豊富で、読み物としても素晴らしかった。野尻抱影さんの星に対する親愛の情が、ひしひしと伝わってきた。
今のイスラエル辺り、古代カルデアの人々が眺めた星空と、明治生まれの野尻抱影さんが眺めた星空。そして今を生きる私たちが眺める星空は、そんなに大差はない。
そして遥か悠久の時を経て、昔からやってきた光が、今の私たちが見ている、星の輝きであることは、周知の事実である。
それを考えると、小さなことでくよくよするなんてな、と思わせてくれる1冊だった。
Posted by ブクログ
初めて読んだ随筆。
冥王星の、和名の名付け親だそうだが、星のエッセイが散りばめられている。
星というのは、時を経て今尚、人間が重ねる時間軸の中ではほとんど変わらないものに思える。
だからこそ、歴史上の人物たちが見上げた空に我々もまた、近いところには触れられる。
それでも、場所によって見られる星、そうではない星があったり。命を燃やした星の姿であったり。
違いがあって、面白い。
この本に収められている随筆の多くは1945年に書かれたものだった。
日本が大変な事態になっているときにしては、なんだか不似合いに静かで美しい話ばかりだ。
野尻抱影の視線を、もう少し追いたくなるのであった。
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