三つ星の頃

三つ星の頃

825円 (税込)

4pt

3.8

星の随筆家として活躍し、当時太陽系第9番惑星として発見された星の和名を「冥王星」と名付けた野尻抱影。いまなおその功績は輝き愛され続けているが、厖大な著作を世に放った野尻が大正13年に初めて刊行した本はエッセイではなく、若者たちに向けた小説集だった。少年の心を占めるオリオンの光が印象的な表題作「三つ星の頃」ほか自然の息吹を感じる11篇を収録。解説 名取佐和子

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三つ星の頃 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     解説で名取佐和子さんが「野尻抱影の名を見て、肩書きより先に<星>が浮かぶ人は多いだろう」(p200)と書かれている。私もそう思っていた。この『三つ星の頃』は一九二四年に研究社から出た短篇小説集で、初の単著だったとのこと。貧しくも精一杯生きている少年たちの姿が印象的で、たとえ東京が舞台であっても土と

    0
    2025年02月16日

    Posted by ブクログ

    冬の星座といえばオリオン座。真ん中の三つ星が目立つ形で、冬の寒さと相俟って、とても印象的。
    俊輔にとって、義姉の思い出と重なって、毎年見上げるのだろう。

    0
    2025年02月09日

    Posted by ブクログ

    冥王星の名付け親、野尻抱影がしたためた、短編小説集。人間にとって抗いがたい、自然や病の脅威の中で、しかし強く、そして情に厚く自然を尊び生きる人たちの、生きる営みが、血の通った語りを通して描かれる。古めかしい言葉が多いけれど、そこまで読みづらくはないのは、やはりそこに血が通っているからではないかと感じ

    0
    2025年02月01日

    Posted by ブクログ

    この夏は、大佛次郎記念館に野尻抱影の展示を観に行けたことがとても良い思い出になった
    『三つ星の頃』は、星の文人として知られる抱影先生の自伝要素も濃い短編小説集。記念館の展示で先生の来歴や人となりに触れたからこそ、これらの作品をしみじみと味わえたのが良かった

    どの作品も、自然描写が大変美しい 素朴な

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    本のタイトルにもなっている「三つ星の頃」はもちろ「金時計」「職工の子」が良かった。悪いことばかりではに。希望が持てた。各々のその後は気になるが、この終わり方が良いのだと思う。爽やかな読後だった。

    0
    2025年07月08日

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