斉砂波人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!
ずっと積読になっちゃってたんですが、なんで早く読まなかったの?っていう感じでした。
歴史的事実(全部本当の話かどうかわかりませんが)や民俗学、生物学の情報が散りばめられていて、読んでて楽しかったです。すごい情報量でした。
主人公2人の名前が明かされないのも、なんかオシャレだなぁと思っちゃいました。
しかし、彼と彼女の話ってなんか繋がってたんでしょうか…?別々の2つの話のようで、繋がってないように感じたのですが。
もし繋がってない別々の話なのであれば、ある意味2つの短編だったってことになるわけで、珍しい構成のお話だったなぁと思いました。
というか、死への羽ばたきの実験、怖すぎでしょ。
学術的な意義は大いにあったんだと思いますが、この本の中で一番怖く感じました。
約200ページしかないので読みやすいのに、内容は濃いという大満足な作品でした。 -
Posted by ブクログ
著者である斉砂波人(いみずななみと)さんは『堕ちた儀式の記録』でデビューされたと思います。この作品は私の琴線をベタベタに触れてくれたので、第二作となる『縁結び』を心待ちにしていました。
カクヨムで先行して公開されていたのですが、本派の私は今日まで読むのを我慢してきました。(結局なんやかんやで読み始めるのが今になってしまいましたが…)
そして、読んだわけです。
ページ数は少なめだったので、一気読みしてしまいました。
話に引き込むのがうますぎる。
主人公たちが狂気に満ちて事件を調べる描写がありましたが、今考えるとある意味、私もその狂気の中で読まされていたように感じました。
全く新しいオチだったかというと、実は似たようなオチの作品はあります。
その作品をここで挙げるとネタバレになるのでやめておきますが、本作は「怪談」にこだわった内容になっていて、そこに新規性を感じました。
しかもテーマは「縁」ですからね。関係ありそうな資料の羅列ではなく、どれもが偶然聞いた怪談なのです。
稲川淳二の映画のあれにも似てると思うんですが、これもネタバレになるかもなので言及しないでおきます。稲川淳二の熱狂ファンが、このレビューを読んでるかもしれないですからね。
(本当は書きたい!だれかに共感してもらいたい!くぅーっ!)
あと、何点か釈然としないところがあるんですよね。私の理解が追いついてないだけだと思うので、他の方のレビューを読んでヒントがあればなぁと期待しています。
いろいろと書きましたが、とにかく読みやすいのに中身は濃い、大満足の作品でした。
そういえば、私ごとなのですが、これまで結構ホラー小説を読んできているのですが、近いうちにこれまで避けてきた実話怪談系も読んでみようかなぁと思っていました。
でもね…、
この作品を読んでしまったがために、ちょっと躊躇してます。
怪談も読んでみようかというこのタイミングでこの作品を読んじゃったわけですからね。
これもなにかの「縁」なのでしょうか…。 -
Posted by ブクログ
神仏に関する怪談が集められた一冊。
著者によって集まる怪談に傾向がありとても興味深い。
その中でお寺や修験者に関する怪談を綴った橘百花氏の民話のような因果話や海を越えた海外の神について語られる卯ちり氏の怪談、そして一話のみながら思わずヒヤリとさせられる人間も怖い話の「檻の中」の斉砂波人氏と「裏の靖国」の鷲羽大介氏…。
もちろん他の著者の方々の話も大変興味深く、また読みやすいものが多くとても満足な一冊。
しかし後半に行くとかなりアクの強い著者が続くため(悪い意味ではなく作者の個性が強烈に出ている話が多いので)「実話怪談」というより立派なひとつの「作品」として捉えたほうが良いかもしれない。
特に郷内瞳心氏の「ヨモノキさま」などは驚くほど引き込まれる文章で一気に読んでしまったので実話怪談初心者ライト層から個性派怪談大好きマニア層まで楽しめる一冊。 -
Posted by ブクログ
面白かったが、怖かったかと言われたらそこまで怖くはなかった。ただ、記録を読み進めるうちに「儀式」の全容だったり目的が明らかになっていくので、真相に辿り着いて「あぁ、不気味だね」っていう感じ。
なので、ゲームのサイレンみたいな土着の宗教を巡るサバイバルホラーみたいなものを期待して読むと、少し拍子抜けするかも。
柳田國男の『遠野物語』とか、山に纏わる怪談とか、そういう湿っぽい不気味な話が好きな人には刺さると思う。
個人的には、断片的な情報や記録が集まってくるにつれて、話のミソが徐々に読めてくる感覚が、主人公と共に調査をしている気分になれて面白かった。 -
Posted by ブクログ
2026.06.07
最初は訳わかんないけど、その訳のわからなさが怖かった。
点々と散らばるスクラップの記事が、最初はなんのこと?となるんだけど徐々に核心に迫っていき、研究内容と繋がっていく過程が上手いし怖い。斬新。
だけれど彼と彼女のそれぞれの研究が最後交わったのか交わってないのか。小説としてはオチが弱かったというかよくわからなかったのが残念。もったいない。
ホラーとしての1番の盛り上がりは、彼女がカネコさんと山中で会ってサナギ場に連れて行かれるのがドキドキハラハラしたシーンだった。
なかなか斬新なホラーで満足。
スクラップの記事もホラー好き、ミステリ好きとしては勉強になりました。
空から魚とか肉が降ってくる現象って「ファフロツキーズ現象」っていうんだと。
それと「ロボトミー手術」とか「人肉食」とかちょっとグロめのもあったりしてそこも好みでした。読み終わった後にスクラップの記事って本当にあった出来事なの?とWikipediaで調べたくなること間違いなし。