藍上央理のレビュー一覧

  • こわいものがうつる

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    6話全て、「うつる」ことをテーマに描かれる。
    死、呪い、夢。どれも怖くて読み応えがあって、全部長編で読みたい!

    お気に入りは皮肉屋文庫さんの『死角の家』。家を建てる時の鬼門除けとか、昔から続いてきた風習には意味があると考えさせられた。気をつけよう。

    藍上央理さんの『さくらちゃんの神棚』は不気味で面白かったんだけど、一部グロい描写がありちょっとトラウマ。『殺戮に至る病』はスイスイ読めたのになぜ今回の描写は合わないのか。自分のグロ描写耐性強度がいまいち分からん。

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    2026年03月12日
  • 完璧な家族の作り方

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    読みやすかった!
    でもこれといって惹かれるところも特にない、無難なところにおさまっちゃたかなという感じ
    インタビュアーのくだりが入り込みにくいのが残念
    北九州の言葉は地元民が読んで、わームカつく〜wと思うくらいそのまんま(ほめてます)ჱ̒¯‎‪꒳¯)⟡

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    2026年03月12日
  • 完璧な家族の作り方

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    恐怖もストーリーの面白さも突き抜けはしなかったが、グロテスクで狂気的な文章はなかなか読み応えがあった。偏執的な人間の狂気は良く書けているのに、そこに怪異を絡めるのが上手じゃないのが残念だ。相乗効果が生まれていないし、著者自身があの怪異にあまり興味がないのではないかと訝しんでしまう。

    悪くはないが、もう一押しほしいところだ。

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    2026年03月09日
  • 完璧な家族の作り方

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    文学フリマで購入した1冊で、「近畿地方のある場所について」に似たモキュメンタリー形式のホラー小説。インタビューを受ける鷹村翔太は幼い頃、北九州市に存在する廃墟に足を踏み入れ、ある不気味な「家族写真」を拾う。直後に背後から「完璧な家族になろう……」という不気味な囁きを聞く。インタビュアーはこの廃墟の謎を探る中で彼がその家に足を踏み入れた「目的」や「宿命」に迫っていく。
    呪怨 (家に起因)+リング (伝播する呪い)+モニュメンタリーをがっちゃんこした感じ。怪異が直接的に危害を与えてくる感じではなく精神蝕む系で恐怖感よりは不快感を与えるような作品になっていた。
    クライマックスにかけて明かされる謎が弱かったかもしれない(読む中で予想できる)。また急に明かされない謎が出てくるのは好みが分かれるところで読者の想像にお任せしますというやつなのかも。個人的にはもうちょっと伏線と明かされるカタルシスが欲しかったところ。

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    2026年03月08日
  • 完璧な家族の作り方

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    完璧な家族を求めた人々の話。
    インタビューや記事や5ちゃんねるのスレッドで構成されていて、どの媒体もさらさら読めるところが良かった。

    手記の内容が一番ゾッとしたかも。やや拙い文体の中にごく自然に差し込まれたある一文が…。

    インタビュイーの青年のことは何となく察せたけど、インタビュアーの作家のことやラストは不明瞭なままで、そこが良い(リアルっぽい)んだろうと思いつつ、私はもっとハッキリ明らかにしてほしかった派。

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    2026年03月02日
  • 完璧な家族の作り方

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    モキュメンタリーとしては、まぁまぁ面白いかと。某有名な掲示板等も活用していて、少し若めの層にウケる感じがしました。
    めっちゃ怖いまでは無かったですが、気持ち悪さや間に痛々しいのもあるので、全体のバランスとしては良いと思います。

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    2026年02月26日
  • 完璧な家族の作り方

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    心霊的な怖さもあり、ヒトコワでもあり両方楽しめる。
    この作品もだけど、北九州を舞台にしたホラー作品が多い気がした。
    面白かったけども若干物足りなさというか、つまらなさを感じたのでこの評価です。

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    2026年02月12日
  • 完璧な家族の作り方

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    ネタバレ

    ストーリーの構成がインタビュー形式で斬新ではありましたが、インタビューの会話なのか、回想上の会話なのか混乱することもありました。
    単なるホラーだけではなく、信仰的なものも入り組んでおもしろかったんですが、姉弟に急に子供ができたこと、母のヨガ入信とその後、父の仕事の状況など、省略されているのは良いのか悪いのか謎になりました。
    題材はおもしろいので、『呪怨』レベルのJホラーにさせることができそうだと思います。

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    2026年01月18日
  • 完璧な家族の作り方

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    ネタバレ

    この小説は、ホラー小説のネタを探す取材者が、九州にある一家惨殺事件の現場(廃墟)を訪れ、関係者である鷹村翔太にインタビューしながら進む。

    物語はふつうの小説というより、音声の文字起こし、犯人の手記、取材メモなどの「資料」を読む形式で、モキュメンタリーっぽく作られている。

    犯人は宍戸篤。最初は「こいつが全部悪い」と感じる。

    でも読み進めると、篤がそうなるまでの家庭環境がひどく、同情できる部分もある。

    父は会社社長だが借金を抱え、家族に暴力を振るう。

    家は丁字路の突き当たりに建てられていて、風水的に良くない場所らしい。

    さらに、呪いを鎮めるための石敢當を父が撤去してしまい、家に「黒い何か」が出入りするようになる。篤はそれが父の中に入るのを見た、と語っている。

    家の中では、父の暴力で母は気絶するほど痛めつけられ、姉も篤も殴られる。

    篤の手記を読むと、篤は満足な教育を受けていないのか、もともと知能が低いのか、判断力が弱く、状況を整理したり冷静に考えたりするのが苦手な人物に見える。

    ある日、父は首吊り自殺する。

    しかし宗教にハマっていた母は「父の魂をつなぎ止める」と言って、父の遺体を放置する。

    遺体が腐って溶けるまで、そのまま家に置かれる。

    篤は姉のことが大好きで、姉との間に子どもを作る。

    これについて篤も姉も知識がなかったんだろうか……。

    その子は母によって養子に出されてしまう。

    篤が姉とヤッたことを母に隠していたせいで、母が「完璧な家族の上で必要がない」と判断したんだろうと思う。

    姉はだんだん壊れていき、ついに母を惨殺して自殺する。

    篤は帰宅して二人の遺体を見つけるが、母の考え方の影響もあって、魂が戻ると思い込み、遺体と一緒に1か月暮らす。

    その後、逮捕されて入院する。

    退院して家に戻ると、そこには別の家族が住んでいる。

    でも篤にとっては「自分の家」なので、母と姉の死をなぞるように、その家族を惨殺し、遺体と2週間過ごす。

    また逮捕・入院し、再び戻った篤は、最後はその家で自殺したようだ。

    その遺体を発見したのが、冒頭でインタビューされていた当事者(=鷹村翔太)だった。

    全体としてかなり残酷で、資料形式でリアルっぽく見せている。

    ただ、私はリアルさが足りないと感じたし、終わり方もはっきりせずモヤモヤした。

    母の宗教も意味不明で、篤や姉も判断が幼く、読んでいてイライラする場面が多い。

    結局この物語は、誰も救われず、誰も幸せにならないまま終わる話だった。

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    2026年01月02日
  • 完璧な家族の作り方

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    ネタバレ

    サイコ+オカルトホラー。
    最低な親のせいで歪んだ子供たちが始まりかなと思ったけど、結局なんだった?と思ってしまう終わり方。
    「何か悪いもの」「建ててはいけない門」なのはわかったけど、それから???という気持ちになりました。
    内容は嫌な気持ちになる系のホラー。

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    2025年10月10日
  • 完璧な家族の作り方

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    ネタバレ

    初っ端からどろどろ嫌な感じの文体で、おどろおどろしい感じもじわじわ
    ホラーとミステリーはとても近いジャンルなのかな、なんて

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    2025年10月09日
  • 完璧な家族の作り方

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    静かな恐怖が心にガツンとくる。
    血みどろのホラーじゃない。けど、「完璧な家族って何?」って疑問が、ページをバンバン捲らせた。
    最初は洗脳の話かと思った。人の心を操る策略の小説かと。
    だが、こいつはちゃんとしたホラーだった。モキュメンタリーの偽りのリアルが、まるで夜中に聞こえる誰かの足音みたい。
    普段、モキュメンタリーは避ける俺だけど、この物語は読みやすく、するっと心に絡みついた。
    ただ、独身男としては、この本読んで、結婚とか家族への憧れがますます遠ざかった気がする。
    完璧な家族。その言葉、今の俺にとって、頭の中で色んな意味で不気味にざわつく。

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    2025年09月27日
  • 完璧な家族の作り方

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    「向日葵の咲かない夏」のような気味の悪さを感じる作品。
    最近流行っているモキュメンタリー形式のホラーの中ではかなり好みでした。

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    2025年09月17日
  • 完璧な家族の作り方

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    ネタバレ

    怖かった…けれど、
    とにかく、今昔いつの世も結局悪いのは人間なのだ。

    ひとりの狂人の手によって歪に成らざる得なかったある家族、外への救いが望めない状況の中、内へ内へと進む中で子供たちは閉じた円環を結び、
    その輪こそが完璧な家族となる。
    やがて全員が死に絶えてもその輪は残り、新たな家族をその内に次々と取り込んでゆく。

    そして、
    そこで起こったそれらの事件の語り部こそが、我知らず円環の中央に座する者だったとは!

    怖さは勿論、それ以上に気分の悪い物語だった。
    作者自身も恐らくはそれを意図してこの作品を紡がれたのだと思う。
    それも一つの悪意なのだろう。

    2025年現在そしてその界隈、世界ではあちこちで暴力とそれに伴う怨嗟が渦巻き、日々それらの情報は刷新されて地球上を席巻する。

    我々にとってセンセーショナルだったニュースはやがて耳慣れたただの情報へと変わり、心は麻痺を起こす。
    麻痺するという事は知らず知らずのうちにそれらを受け入れているに他ならない。
    静かに悪意と暴力を咀嚼しているのだ。
    かくして、新たな悪の胚芽が誕生する。

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    2025年09月12日