藍上央理のレビュー一覧

  • 完璧な家族の作り方

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    ネタバレ

    怖かった…けれど、
    とにかく、今昔いつの世も結局悪いのは人間なのだ。

    ひとりの狂人の手によって歪に成らざる得なかったある家族、外への救いが望めない状況の中、内へ内へと進む中で子供たちは閉じた円環を結び、
    その輪こそが完璧な家族となる。
    やがて全員が死に絶えてもその輪は残り、新たな家族をその内に次々と取り込んでゆく。

    そして、
    そこで起こったそれらの事件の語り部こそが、我知らず円環の中央に座する者だったとは!

    怖さは勿論、それ以上に気分の悪い物語だった。
    作者自身も恐らくはそれを意図してこの作品を紡がれたのだと思う。
    それも一つの悪意なのだろう。

    2025年現在そしてその界隈、世界では

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    2025年09月12日
  • 完璧な家族の作り方

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    ホラーとしてはそこまで怖くはなかったです
    だけどずーっと不気味で気持ち悪い
    関係者へのインタビューでストーリーが進み、後半になるにつれ繋がっていく点と点
    その証言がまた不気味
    ゾワゾワしました

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    2025年09月08日
  • 完璧な家族の作り方

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    完璧な家族になれます。
    じわじわ押し寄せる恐怖がありました。精神的に来るものもあります。完璧な家族になれます。

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    2025年08月27日
  • 完璧な家族の作り方

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    もっきゅもきゅのモキュメンタリー。舞台があまりに地元すぎて「えらいファボが付いとーぞ」で笑ってしまった。しゃべり方に馴染みがありすぎる。話としては可もなく不可もなく。

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    2025年08月25日
  • 完璧な家族の作り方

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    とにかく怖い描写がしっかり怖い。
    中盤の家族の鬱展開はかなりキツく嫌な描写の連続でしたが、身内や家族という呪いをしっかり感じれてよかったです。
    家が呪われてる、家族ホラーである、など同じホラーだと呪怨に近い感覚の作品かもしれません。
    最近よく見るモキュメンタリー風の書き方がもう少ししっかりハマればより怖くなるなぁと思いました。

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    2025年08月23日
  • 完璧な家族の作り方

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    北九州市にある虎ロープの家。

    完璧な家族になろう…。
    そんな声が、きっとこの本を読めば、あなたにも聞こえてくるはず。
    完璧な家族、作れます。

    鷹村翔太、宍戸篤、そして小説家である私(藍上央理さんのことだよね…?)は、この家から逃げられない運命にあった。

    生かされた、選ばれた。
    きっと、この家で完璧な家族を作るため。

    ダイくんと呼ばれる誰かも、そう言えば途中でおかしな表記があったもんね…。
    理想の家族に会いたい人が、この家に呼ばれる…。

    先が気になりすぎて一気読みでした!
    巻末に載ってる写真、怖い。

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    2025年08月10日
  • 完璧な家族の作り方

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    ネタバレ

    2010年の時代設定で高校生が普通にiPhone持ってることになってるのに違和感を感じてしまってそこから世界観に入っていけなくなった
    あと子供の時に大トラウマになったはずの一軒家になんだかんだ何度も再訪してて、主人公が抱える恐怖がそこまで伝わらなかった

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    2025年08月05日
  • 完璧な家族の作り方

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    読みやすいし面白かった。
    モキュメンタリーを謳ってるけどしっかりホラー小説。
    心霊系かヒトコワ系かは読み手次第なのかな。
    作中のアレは巻末より冒頭にある方が読みながらイメージしやすい気がした。
    これは編集さんの問題だが。
    次作も楽しみにしてます。

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    2025年06月30日
  • 完璧な家族の作り方

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    ある新人賞に応募された『完璧な家族の作り方』。
    ホラー小説を手掛ける某編集部は、著者の目的のため、書籍化を決定した。
    北九州に現存する一軒家で起きた凄惨な事件。その家で増え続ける行方不明者と、取材記録の数々。応募原稿には、一枚の家族写真が添付されていた……。


    note主催創作大賞2024角川ホラー文庫賞受賞作のモキュメンタリーホラー小説。
    音声記録での証言や手記、雑誌の抜粋などからなる不気味なジャパニーズホラー。
    歪んだ家族をめぐる物語です。
    デビュー作とのことですが、じっとり湿度のあるホラー小説でなかなか怖い。

    でもなんかこう、機能不全家庭や死別などで素敵な家族を求めていた登場人物たち

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    2025年06月18日
  • 完璧な家族の作り方

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    福岡県北九州市に現存する一軒家で次々と起こる怪異。
    物語は音声記録、手記、新聞記事などを中心に進んでいくため鬼気迫る恐怖や、グロテスクな表現は少ないものの、少年が書いたとされる手記が年齢以上に幼く拙い文章なだけに内容の異常さと相まって薄ら寒い怖さを感じた。

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    2025年05月23日