藍上央理のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
静かな恐怖が心にガツンとくる。
血みどろのホラーじゃない。けど、「完璧な家族って何?」って疑問が、ページをバンバン捲らせた。
最初は洗脳の話かと思った。人の心を操る策略の小説かと。
だが、こいつはちゃんとしたホラーだった。モキュメンタリーの偽りのリアルが、まるで夜中に聞こえる誰かの足音みたい。
普段、モキュメンタリーは避ける俺だけど、この物語は読みやすく、するっと心に絡みついた。
ただ、独身男としては、この本読んで、結婚とか家族への憧れがますます遠ざかった気がする。
完璧な家族。その言葉、今の俺にとって、頭の中で色んな意味で不気味にざわつく。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ怖かった…けれど、
とにかく、今昔いつの世も結局悪いのは人間なのだ。
ひとりの狂人の手によって歪に成らざる得なかったある家族、外への救いが望めない状況の中、内へ内へと進む中で子供たちは閉じた円環を結び、
その輪こそが完璧な家族となる。
やがて全員が死に絶えてもその輪は残り、新たな家族をその内に次々と取り込んでゆく。
そして、
そこで起こったそれらの事件の語り部こそが、我知らず円環の中央に座する者だったとは!
怖さは勿論、それ以上に気分の悪い物語だった。
作者自身も恐らくはそれを意図してこの作品を紡がれたのだと思う。
それも一つの悪意なのだろう。
2025年現在そしてその界隈、世界では