藍上央理のレビュー一覧
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最近流行りのモキュメンタリーホラー。となるとサックリ気軽に読める方向性だろうから、あまりツッコミを入れるのは野暮だよなとは思いつつ、表題に惹かれた人間としては家族関係に執着する人間の狂気の話なのか、土着の心霊現象の話なのか、伝統軽視による祟りの恐ろしさなのか、歪な家族関係の話なのか、コンセプトを一貫させてほしかったという気持ちはある。取り合わせの悪いホラー要素が雑多に混在している印象。それと、狂人視点、過去の出来事の一人称視点はリアリティ面で無理があり、モキュメンタリー構成と相性悪げ。このあたりはNoteからの移植作品という経緯に原因がありそう。
最終盤の語りは狂気と正気の狭間を感じさせて非 -
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ネタバレ「△の中に●を書く」、そして「3つの教義を知る」。
それだけで、幸福な運命が約束される。私は著者からそう伺い、これを実行しました。本書はその正しい信じ方をまとめたものです。
ある宗教と、その聖典の成り立ちの物語。
悪意に満ちたホラー小説です。
これを読めば、あなたも●と繋がれます。……あくまで自己責任ですけどね?
なんか、語り手の一人ががちょっとクズ過ぎて、「奴が何かしらの報いを受けるまで納得できん……」の気持ちで一気読みしたんですが、あまりスッキリしなかったな……。
ここまで利己的に他人を利用し尽くして呪いの真相に迫ろうとする登場人物って、ホラーにはあまりいなかった気がするので、珍しい -
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久しぶりに読むホラー小説。
ある一家が越してきたのは、どんつきの土地。
昔から「忌み地」と呼ばれる場所であった。
一家の父親は、迷信も信仰も一切信じない暴君で、家族にも容赦なく暴力を振るう独裁者だった。
一家殺害事件は、忌み地だったから起きたのか。
それとも、父親という存在そのものが悲劇を招いたのか。
二つの不幸が重なり合い、最悪の出来事が連鎖していく。
物語はモキュメンタリー形式。
ある作家が事件を小説にするため関係者へ取材を重ね、少しずつ真相が明らかになっていく構成は面白い。
得体の知れない存在への恐怖と、人が壊れていく恐怖。その両方を味わえる作品ではある。
ただ、序盤で感じ -
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文学フリマで購入した1冊で、「近畿地方のある場所について」に似たモキュメンタリー形式のホラー小説。インタビューを受ける鷹村翔太は幼い頃、北九州市に存在する廃墟に足を踏み入れ、ある不気味な「家族写真」を拾う。直後に背後から「完璧な家族になろう……」という不気味な囁きを聞く。インタビュアーはこの廃墟の謎を探る中で彼がその家に足を踏み入れた「目的」や「宿命」に迫っていく。
呪怨 (家に起因)+リング (伝播する呪い)+モニュメンタリーをがっちゃんこした感じ。怪異が直接的に危害を与えてくる感じではなく精神蝕む系で恐怖感よりは不快感を与えるような作品になっていた。
クライマックスにかけて明かされる謎が弱 -
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ネタバレこの小説は、ホラー小説のネタを探す取材者が、九州にある一家惨殺事件の現場(廃墟)を訪れ、関係者である鷹村翔太にインタビューしながら進む。
物語はふつうの小説というより、音声の文字起こし、犯人の手記、取材メモなどの「資料」を読む形式で、モキュメンタリーっぽく作られている。
犯人は宍戸篤。最初は「こいつが全部悪い」と感じる。
でも読み進めると、篤がそうなるまでの家庭環境がひどく、同情できる部分もある。
父は会社社長だが借金を抱え、家族に暴力を振るう。
家は丁字路の突き当たりに建てられていて、風水的に良くない場所らしい。
さらに、呪いを鎮めるための石敢當を父が撤去してしまい、家に「黒い何 -
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静かな恐怖が心にガツンとくる。
血みどろのホラーじゃない。けど、「完璧な家族って何?」って疑問が、ページをバンバン捲らせた。
最初は洗脳の話かと思った。人の心を操る策略の小説かと。
だが、こいつはちゃんとしたホラーだった。モキュメンタリーの偽りのリアルが、まるで夜中に聞こえる誰かの足音みたい。
普段、モキュメンタリーは避ける俺だけど、この物語は読みやすく、するっと心に絡みついた。
ただ、独身男としては、この本読んで、結婚とか家族への憧れがますます遠ざかった気がする。
完璧な家族。その言葉、今の俺にとって、頭の中で色んな意味で不気味にざわつく。