R・F・クァンのレビュー一覧

  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    ネタバレ

    上巻で積み上げられた「翻訳の魔法」という独創的な舞台装置は、下巻に入ると一転して、救いのない破滅へと突き進む。

    全編を通して流れるのは、あまりにもダークで閉塞感に満ちた空気だ。最終的にロビンたちが選ぶ「自決」という結末にはほとんど希望が残されず、読み進めるのはなかなかに苦しい体験だった。

    読後、強く感じたのはこの物語が持つ重層的な「政治性」だ。
    銀のパワーで世界を牛耳るイギリスに対する「翻訳者たちの人生を賭けた儚い反乱」という構図。それは単なる歴史ファンタジーの枠を超え、現代における「アメリカ・英語・テクノロジー」という覇権に対する強烈なアンチテーゼのように映る。著者のルーツを思えば、効果

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    2026年04月01日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    ネタバレ

    「翻訳で失われる意味」を魔法のエネルギーにするというのは独創的な設定ですね。

    上巻の半ばまでは、正直なところ物語の運びが少し回りくどいと感じる部分もありました。著者自身のオックスフォードに対する強い思い入れや、アジア系学生としての複雑な視点が色濃く反映されているせいか、必ずしもストーリーに直結しない衒学的な描写も多く、もっと軽快なエンターテインメントを期待していた身としては、少し足踏みをしているような感覚があったのも事実です。

    しかし、主人公たちがイギリスを離れ、広東へと渡るあたりから物語の相貌が一変します。
    それまで「知識」としてしか知らなかった植民地主義やアヘン貿易の残酷な実態を、彼ら

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    2026年03月31日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    上巻終盤からの怒涛の展開で下巻は一気読みしてしまった
    なんかもう登場人物それぞれが運命に流されていく様が切ない

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    2026年01月07日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    言語を駆使した魔法システムがユニーク
    身内に翻弄される主人公の学園生活が上巻の大半を占めているのだが終盤の展開をきっかけに下巻になだれ込む勢いがすごい

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    2026年01月07日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    上巻と雰囲気が変わって争いの世界になってしまった。
    戦う理由が私にはわからなかったし、最後の決断もそれはどうなんだろう?と思ってしまった。

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    2025年12月16日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    もちろんおもしろかったし、ラストには一筋の希望もあったんだけれども……。

    自分が期待していた、上巻での斬新な発想や中華SF的な飛躍はなく、失速した印象を受けてしまった。ハリー・ポッターの終盤に似たつらさがあり、死ななくていいはずの人物が結末ありきのプロットのために退場させられているように感じてしまった。

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    2025年11月14日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    19世紀円半のロンドン、オックスフォード大学が主な舞台。中国、インド、ハイチなど、当時の大英帝国の支配下にあった国々から集められた言語能力に優れた子供達。オックスフォード大学の翻訳研究センター、通称バベルの塔で翻訳と銀を使った不思議な銀器を取り扱う。銀の力と言葉の力で魔法を起こすものだが、その力でイギリスは産業革命を成し遂げ、植民地支配を広げているというもの。アヘン戦争前後の下りは史実と一緒だが、一種のパラレルワールドになっている。主人公を含む4人の学生の友情や葛藤、愛国心、人種差別、奴隷制度、植民地制度をめぐる相剋が描かれている。オックスフォードという世界最高の学びやで、奨学金や生活費を支給

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    2025年11月03日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    どれだけ理解できているのか自分でもちと怪しい。中国語の知識が少しあるおかげで、助けられている部分もある。難しいとも思える。さて、大きな転換点にやって来たけれども、この後どうなるのか。歴史通りであれば余り後味が良くない結果となるのだろうが……やはり読み進めるしかない。

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    2025年10月16日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    魔法!ファンタジー!わくわく!と思って読み始めたらめちゃめちゃダークファンタジーで、 苦しい…悲しい…と思う場面が多くありました。けれど学生らしいふふっとするようなシーンもあり、読んでいてほんとうに色々な感情が芽生えました。 言葉を訳すことによって生み出される魔法の力。たくさんの言葉の意味が作中に登場して、それがどのような効果を生み出すのか、読んでいてとても面白かったです。しかし後半に行くにつれて、その力は正しく使われているのか。 そう疑問に思う主人公たち。その結末はとても胸が苦しくなりました。 ラヴェル教授が序章では想像もつかないくらいひどい(グリフィンとロビンをバベルに連れてくるための経緯

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    2025年10月13日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    これはSF?
    なにやら難しい言語小説を読み始めてしまったなぁ。と読み始めの感想。
    しかし、難しいことは難しいが、いくら考えても日本語以外はちょっとした英単語しか理解できないので、難しい言語の解説はさらっと読み飛ばし。
    上巻で470ページ、文字びっちり、でも読むペースは落ちない、後半は、なにこれ続きが気になってしょうがない。

    主人公のロビンは悪者なのか、弱いのか強いのかよくわからない。頭がいいってことだけはわかったが、物語の最後にはわかるだろうか・・・。

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    2025年09月25日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    人種差別がかなり顕著にあらわれた印象。言葉が通じても通じ合えないことはある。
    どんどん事態は悪くなっていって、最後はそうならなければいいなぁ、、と思っていたけど、やっぱりそうなるよね。切ない。
    上下ともに読み応えあり。疲れた。

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    2025年09月21日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    銀の棒に刻まれた言葉について、2カ国の言語の微妙な意味の違いにより魔法が起きる。
    というなんとも不思議な設定だけど、それが現実のアヘン戦争に繋がっていく。
    語源に関する描写も詳しくて、好きな人にはハマりそう。
    私は海外文学をあまり読まないのでなかなか進まなかったが、なぜか後半から急に読みやすくなった。とりあえず下も読む。

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    2025年09月21日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    思っていた【ファンタジー】とは違った
    登場人物達も苦しんでいるけれど、読者も苦しい

    植民地、アヘン、そんな現実にもあった事柄をなぞっているので、困惑してしまう
    決して読みやすくはないけれど、それでも下巻も読もうと思う

    「さぁ、どうする?」

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    2025年06月23日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    上巻が467ページなのに対して、下巻は315ページ。でも、ここでしか区切れない、というところで分けられているのは間違えてない。
    そして、底に音をたてて流れる「英国への恨み」としか感じられないもの。
    特に下巻は、辛くて何度も読むのをやめた。だって終わりは分かっている。歴史は変わらないのだから。あとは主人公達がどうするのかだけだ。しばらく放置して仕方なくまた読み出した。それでも辛かった。
    読んだ後も苦いものが残る。あまり人には勧められない。

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    2025年08月28日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    翻訳の可能と不可能性、とでも言えばいいのか。言葉を翻訳によって力を得ているけれど、ただ写し変えているだけで、本当の意味=その言葉の持つ力までは分からない、と言えばいいのか。
    前半の学生生活の楽しそうな雰囲気は良かった。それぞれの苦しみはあっても、分かりあえているようにみえた。それでも、もう一度読みたいかといわれたらNOだろう。
    全体を覆う、重い満たされない情念のようなものが絡みついてくる。私は読書にそういうものを求めてないので、もう読まないと思う。

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    2025年08月28日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    ネタバレ

    差別や格差の構造的な問題を銀と翻訳の魔法の世界を使って読者に分かりやすいように表現したかったのかなと思った。あまりに分かりやすく説明されたため、この物語で重要なのはその問題を説明することであり登場人物たちや銀と翻訳の魔法は説明用に都合よく設定され用意されただけの存在に思えた。魔法は斬新な設定で登場人物たちも特殊な出自でどれも面白いのに、その魅力を味わえる話があまりなかった。語源の話は普通に面白かった。ロビン以外の主要キャラの退場がアッサリすぎて悲しい。いやほんと、世界観の作り込みはすごかったけど気持ちいい展開が無くてずっとストレス。ご都合主義な展開が好きというわけではないはずだが。普通に好みじ

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    2025年06月17日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    上巻と比べると冒険ワクワク感が足りない。
    政治的で観念的な内容が多くなり、塔に籠城してのストライキが延々と最後まで続く。クライマックスがない。

    下巻はやや蛇足で上巻だけ読めば魅力は十分わかる

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    2025年06月17日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    ある書評に、ハリーポッターで育った人が次に読む本、とあったけど、まさにそんな感じのファンタジーだった。

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    2025年06月02日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    ネタバレ

    ファンタジーと思って読み、
    めちゃ真面目な面もあるー現実も反映したような、お話でした。
    こういうのが歴史小説、というのか…
    そして、国際的でした。

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    2025年05月28日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    ネタバレ

    魔法!ファンタジー!わくわく!と思って読み始めたらめちゃめちゃダークファンタジーで、 苦しい…悲しい…と思う場面が多くありました。けれど学生らしいふふっとするようなシーンもあり、読んでいてほんとうに色々な感情が芽生えました。 言葉を訳すことによって生み出される魔法の力。たくさんの言葉の意味が作中に登場して、それがどのような効果を生み出すのか、読んでいてとても面白かったです。しかし後半に行くにつれて、その力は正しく使われているのか。 そう疑問に思う主人公たち。その結末はとても胸が苦しくなりました。 ラヴェル教授が序章では想像もつかないくらいひどい(グリフィンとロビンをバベルに連れてくるための経緯

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    2025年10月13日