月岡ツキのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「祖母の歌集」の短歌で涙。誰かに幸せを願われたことがあると自覚することは自分の存在を肯定できる大きな助けになると思った。
全体的に頷けるところが多いエッセイ。自分と違う人の頭の中を覗くことももちろん楽しいけど、自分と近い人が葛藤や悩みや気づきを言語化しようとしてくれている本は、やっぱり面白くて、読み終わった後に頭の中がスッキリする感じがする。
仕事脳に侵されるあまり他人に厳しくなってしまうこと、頑張っている自分のことしか認めてやれないこと、休職していたころの記憶が白くぼんやりしていて曖昧なことなど、特に働くこと周りのエピソードが自分に重なるところが多く、しみじみしてしまった。
がむしゃらだった時のことも、頑張れなくてお休みした時のことも、間違いなく私の一部なのに、頑張っていない時の自分は全く愛せないし、記憶から無かったことになって行く。
あの時のわたしが何をどう思っていたのか知りたい。日記をつけるという習慣をもっと早くにもてていたらよかったな。 -
Posted by ブクログ
「はじめに」を読んだ時点では、著者は繊細で内向的で生きづらさを抱えた人だと感じたのに、読み進めていくにつれて全然違ったイメージになっていって面白い。文体が少しこだまさんに似ている。
地方あるある、本家あるある、適齢期あるあるで大共感。
テーマの一つにフェミニズムを感じるけれど、それにとどまらず、世間一般から期待されるロールを演じきれない苦しさ、承認欲求に振り回されている偽物の自己肯定感、消費のために自らを消費(切り売り)する虚しさみたいなものが、飾らない言葉でかかれていて、読んでいると段々気持ちが楽になる。
癒されるのとは違うけど「親の、男の、会社の、世間の期待通り生きられない事の何が悪いのだ」と感じる自分を許せるような気がするのです。 -
Posted by ブクログ
初読みの作家さん。
世代は少し下になるけど、文章が読みやすく、大まかな価値観が似ているみたいで面白かった。
ただ、作者は見栄王で物欲が激しい。
真面目で完璧主義者なのに詰めが甘い、過剰評価で空回りをして自分を追い込んでいる節がある。
辛辣な表現が多いので、まわりを慮るような優しい人が読んだら傷つくと思う。
また同世代のいま頑張ってる最中の20~30代の人には受け入れられないものもありそう…。
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たくさんの『そういうもの』の圧(世の中の風潮)で生きていると、『そうじゃないもの』を選び取るためには理由を説明しなければならない。
人間は他人が住む世界でしか生きられないから、社会のルールは守らなきゃいけないけど、必要以上に他人の目を気にする必要はないと思う。
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Posted by ブクログ
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息をするのもしんどい
この世界で
ままならないまま生きる
「シゴデキ」を目指すも休職
地元と東京への愛と憎
結婚と産まない選択…
30代女性から圧倒的支持を集める書き手が送る、
もがきながらサバイブする私たちへのエール
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タイトルから柔らかい内容のエッセイを想像していましたが、ちょっと違いました。
日々感じる疑問、違和感、モヤモヤ。
うっすら感じる怒りから提議される感じというか。
著者は結構はっきりしていたり、
主張をちゃんと言葉にできる方だからこその内容という印象でした。
最近読んでるエッセイに言えるのですが、
こちらのエッセイもやはり子ども時代や、
家庭について触れられており、
そこは外せないポイントなんだなと改めて思いました。
そしてみんなそこに疑問や違和感を持っていて。
勝手な役割(母親や子どもも含めて)とイメージを押し付けられて、みんながみんな普通に生きてるだけで抑圧されたり傷ついたりして。
その時の選択を後悔しないように、
必死にこの世界を泳いでいけるようにと
後押ししてくれる一冊です。 -
Posted by ブクログ
初めて行った文フリで、初めてお見かけした月岡ツキさんの麗しさに吸い寄せられ(オタクの性)、購入したエッセイ本。
「傷つきながら泳いでく」というタイトル、すごく良くて、なんだかすごく切ない。
私は自分自身のこともそうだけど、大切な人たちにはできるだけ傷つかずに生きてほしいと願ってしまう。だから「傷つきながら泳いでく」というタイトルを見て、この世を生きる以上、傷つくことからは逃れられないという悟りのようなものを感じて、すごく切なくなった。
読んでいて共感したのは、
「コンビニやドラッグストアでの突発的な散財は、私にとっては暮らしのテコ入れなのだ。」
ってところ。分かるう!
めちゃくちゃ疲れたァ!という日ほど、書店やドラッグストアに行って生気を養うことが多い。私の場合は散財しなくても、あの場にいるだけでイキイキしてきて、ご機嫌で帰宅できてしまうので大変チョロいです!
読み進めていくうちに、月岡さんは、悩んでもがいて傷ついて苦しんで、たくさん考えながら日々を生き抜いているんだなということが分かった。
私もこう見えて(?)、色々考えながら生きてる方だと思ってたけど、上には上がいらっしゃるぅ!と思った。
私はなんだろう、そこまで何かを憎む労力がない。
怒りも恨みも割とすぐに消えてしまうから、反骨精神みたいなものが育ちにくいタイプ。恵まれた環境のおかげで、憎悪を育む必要がなかったのは有り難いことだな
傷つかずに生きていくのが無理なのなら、痛みも苦しみも糧にして、強く逞しく生きてやりたいと思います!
ちょっぴり可愛げを残しておくけどね笑 -
Posted by ブクログ
ネタバレ子どもがいない夫婦の形はそれぞれ。
東京と地方だと考え方が違うし、子供を産んだ時期によっても色々違うだろう。
子どもについてはかなりナイーブな問題で、簡単に発言できない中で著者は勇気があるなーと思った。
個人的には不妊治療中で他人の幸せに悪意を向けたり当たり散らす人や、子供がいない人の時間や責任、金銭的余裕などに嫉妬して嫌味を言いまくる人より、著者のようにみんな違うけど違うまま認め合おうよという人の方が好き。
私の中で刺さったのは、「耐無秩序筋」。私は例えば傘を横向きに持つ人(後ろの人に傘先が向くでしょ)、改札の前後で立ち止まる人(後ろの列に迷惑でしょ)、態度の悪い店員(客じゃなくても他人にその態度はないでしょ)、態度の悪い客(同じく他人にその態度はないでしょ)、ベビーカーをすごい速度で振り回したり、すごい速度で歩く人(危ないでしょ)、子どもが明らかに迷惑をかけている時に謝らない人(この親の元で育った子どもはどうなる?)、歩き煙草している人(周りの迷惑を考えないの?)など、本当にいつも細かいことが気になってモヤついてしまうので、日々生きづらいなと思っている。
私は耐無秩序筋をもっと鍛えたら、少しは生きやすくなるだろうか。 -
Posted by ブクログ
子供を産まない選択をする女性のお話
自分はポッドキャスト「隣の芝生はソーブルー」から、この本に辿り着いた、しっかりした女性と、月岡さんの自由奔放な感じのラジオで、すごく聞きやすい
あとがきの部分まで、
子供を産まない選択に後ろめたさを感じている、そんな雰囲気だったのだが、
個人的にはもっと自信を持って欲しい、
おそらく、その雰囲気っていうのは、社会がそう感じさせてしまっているのでは
子供を持たない選択をすることで、敵を作るかもしれない葛藤は逐一話題に上がっている
もっと子供は持たない!と主張しないのだろうかと思っていたけど、社会の視線を考えたら、さらに友人や両親などの気持ちを考えると、強く主張せざるをえないのかなと思った
あとがきに記されていた、
どの選択を取っても、唯一の選択であり、選択したからこそは幸せな道である、幸せな道にすると言い切ったところがカッコよかった
(メモ、自分は割と主観的な感想を持つタイプだと思う。客観的なことも含むように感想を述べていきたいと思った) -
Posted by ブクログ
私も産む気もない、何なら結婚願望も無いのだけれども、世の中の真相を知りすぎた結果なのかなとも思うと、世の中何も考えず、何も知らずに生きた方が生きやすい側面もあるよなぁと感じる。月岡さんがこうも考えすぎてしまうのも凄く共感した。
1番印象に残ったのは「少子化を課題にしない社会を作るためには」だったな。将来を今の子どもに担うのでは無い方法を模索する方が、子どもを産む側も産まない側も不安は減るんじゃ無いかな。これまで社会が存続できたのは先人の女性たちの人生が少なからず蔑ろにされたからであって、女性の社会進出に伴い少子化が進むのは当たり前よね。それなのに子育てを両立させようとするから、そりゃあ余計少子化は進むわ。何を思うとも、この問題を根本的に解決する方法が無いに等しいのかもしれないけれど、社会の価値観に呑み込まれず、既婚・独身、子持ち・子無しのどんな選択をしても自分の意志を持つことが1番大切!!