月岡ツキのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
実際に産む側の人間(性)ではないので、すべてを理解することはできないけれど、男女の違いを越えて共感する部分が多かった。
自分も子供を持たずに生きてきたので、職場が子供をいる人を優先する空気があったり、特にクリスマスなどの大きなイベントが近付いてくると、家族揃って◯◯のようなキャッチフレーズが並び、それ以外の属性の人は排除、のような雰囲気になるのが心底腹が立つ。
だからと言って無責任に子供を世に産み出すのが正しいかと言うと、きっとそうでもない。
きっとこれから先も交わることのない問いなのだろうが、同じ思いを持った人がいてくれるというだけで救われる。
女性だけでなく、男性にも読んでほしい作品。 -
Posted by ブクログ
共感できる内容ばかりだった。
自分も子供を持つ気がないDINKSで、30代のいまは子どもの延長で実家に顔を出しているけど、これから先40代50代になったらどんなテンションで実家に顔を出せばいいのか、的なぼやきに激しく首肯した。
また、正論パンチを繰り出してしまうけど、自分もそこまでしっかりしているわけじゃないところとか、働いたお金で余計なものを買ってしまうムーブとか、シゴデキになりたいのに社会の歯車として機能しているかすら怪しいところとか、被るところがたくさんあってどんどん読めた。
30代の特に子を持つ予定のないOLにかなりおすすめの一冊でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私の気持ちを完全に言語化してくれた!と思ってしまった。
映画や小説で、感情移入したキャラクターに子供がいた時の、一線引かれたような感覚。その線を作っているのは、社会でもあり自分でもあること。育児にかかる時間もお金も桁違いなのに軽い感覚で、子供を勧めてくる人。「わかるわかる〜!」の嵐だった。
母親である一点だけで、求められることの多さを考えたら私はとても無理。それは私自身も、母親に求めてしまっていたが故だとは思うけども。
子供を産んだら戻れない。でも産まないと決めることはずっと選択し続けなければならない。産まない気持ちから傾くことはほぼないと思いつつ、ファイナルアンサーをかけていいのか迷って -
Posted by ブクログ
著者の月岡ツキさんは言葉を飾らずに、自身の気持ちをストレートに言語化して綴っていくので(あくまで一読者の主観)、その分、純度が高いまま読者の心に届くのだと思う。
読み進めるにつれ、生きにくく、決して安全ではないこの世の中で、もがき苦しみながら泳いでいく著者の生き様や考え方が、自身のそれとも重なる部分が大いにあることに気付いた。
なにかにつけ型にハメようとする社会。
番となり、繁殖できない者は社会のお荷物のように扱う政治家。
たった一度しかない短い人生、自分の幸せを追って、自由に生きることの何がいけないのか。
そんなもどかしい思いを抱えているような人には、月岡ツキさんはきっと刺さる作家であり、刺 -
Posted by ブクログ
既婚子なしの私が長年思ってきたことが書かれていて「うんうん」「そうそう」と頷きながら読んだ。
私も子供は嫌いじゃないし、近所の子と川遊びだってするけど、子供を産むことは怖かった。
著者が書いてる通り、この出産は不可逆だから、「やっぱり無理」ってわけにはいかない。出産適齢期の間悩みに悩んだ「産むべきか、産まないか」の問い。
当時の私は、将来子供を産めばよかったと思うかもしれないけど一生懸命考えて出した結論だから後悔しない、っと自分に言い聞かせたのをよく覚えている。
子供がいる人生も子供がいない人生どちらもありだよねー、と納得の一冊だった。 -
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ネタバレまさに…!!!という表現の連続で感動した。
子供が欲しい訳では無い、夫と2人で楽しく穏やかな関係のままいたい、自分のことと仕事でいっぱいいっぱいなのに子供を持つなんて…などという葛藤が素敵な表現で綴られており、激しく共感した。
特に刺さったのは、子供を持たないスタンスの人はその選択をしつづけていかないといけない、という箇所。
確かに、一度子供を持たないと決意したからって悩み続けるし、その問いに対して何度も何度も答えを出し続ける必要がある。これがつらいんだよな、、と言語化されてすっきりした。
激しい子供への嫌悪などの思想ではないところもとても共感できた。
私にとってお守り的な本になりそう。 -
Posted by ブクログ
文章に、ものすごくエネルギーがある。たぶん、他者から投げかけられた無遠慮な問いかけに、幾度となく傷ついて、怒って、そうやって書かれた文章ではないかと感じた。
読むときの状況によっては、判断の軸になってしまいそうな勢いがある。少し自分の感覚について整理しながら読む必要があった。
この本への筆者の覚悟を感じる。ヒリヒリするような感情、批判をされるかもしれない怖さ、自分でも受容できないのに自分の中にある観念、そういうものを晒して(もちろんこれが全てとは思わない)
最後に筆者なりに辿り着いた結論が書かれている。
だから、この本は絶対に最後まで読まないといけない。
書かれているテーマは、妊娠・出産だ -
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ネタバレ自分が感じているモヤモヤをすごく詳しく言語化してもらった気持ち。
積極的に子どもは欲しくない、でもバリキャリというほど仕事に全力な訳でもない。
社会への罪悪感がうっすらある。
読後、「私だけじゃないんだ」という安心感があってよかった。
【なるほどな、と思った話題・見出し】
・母になる=一度座ったら席を立てない椅子
→これに恐怖を感じる人もいれば、「もう席を立たなくていいんだ」と安心感を得られる人もいる
・子育てはエベレスト登山に似ている
→すごくいい、登った方がいいと言う人がいる一方、わざわざ大変な思いをして登らなくても…と感じる人もいる
・「産んだ方がいいのかな」という波が定期的に押し -
Posted by ブクログ
三宅香帆さん経由でたどり着いた一冊。読み始めると手が止まらなくて一気に読み終えてしまった。感想を一言で言うなら「よくぞ言ってくれた!そして、本にしてくれた!ありがとう!」に尽きます。昔から産まない選択をしており、20代後半からは周囲がどんどん母になっていく姿に勝手に寂しさや虚しさを募らせていた自分。そして、偶然にも著者の月岡さんと同い年で親近感が湧かないはずがありませんでした。きっと目の前にいたら固い握手を求めていたのだろうなと思います。この世に絶望しているわけではないけれど、新人を受け入れるほどに希望があるわけではない…わかります。ピカチュウになれるのにならないピチューみたいな気持ち…わかり
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Posted by ブクログ
大共感!!!
私と夫の会話を聞いていたのか?と思うほどだった。
子なし夫婦にも200色あんねんの、うち1色の私
同棲・結婚・結婚式の次に何となく来るとされている、妊娠出産。私も、そんな風に考えて疑わなかったし、月岡さんの様に考えていなかった。
だけど、不妊治療と流産と子宮外妊娠を経験して、一旦本当に私の人生どうしたいっけ?と整理した先に、(今は)子どもを産まない選択に行き着いた。
何で、みんな何年も不妊治療が続けられるんだ
私はたった1年で挫折した...感が拭えない
それって、私も子どもがいる夫婦が完全な形・結婚って子どもがいないと、同棲と一緒...と潜在的に思っていたんだと思う。
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Posted by ブクログ
私も子どもを産む気がない30代中盤なので大いに共感できるところばかりでした。
最近、こっち側(子供を持たない側)だと思っていた友人数人が立て続けに出産報告をしていたり、インスタが子供の写真で埋め尽くされていたりする中で、自分も産んでおいた方がいいのだろうか…とモヤモヤしていたので、そのモヤモヤを言語化してもらえたのが良かったです。
でも筆者もまだモヤモヤを抱えている最中のようで、あまりスッキリする回答はなかったように感じます。そもそも子供を持つか持たないか問題にスッキリする回答なんてものはないのかもしれませんが。
子供を産まないという選択をし続けている、という表現に、そうなんだよ!選択し続け -
Posted by ブクログ
私も作者と同じ30代子なし夫婦(妻)なので、共感することがたくさんあった。
今まで子供を欲しいと思ったことがない。
「子供が欲しくない」と思うことには理由が求められる。まさしくそう思う。
今の年齢だから子供を欲しいと思わない理由はたくさん理屈つけられるけど、欲しくないと思っている根本的理由は特に思い付かない。
昔から思ってるんだから仕方ないじゃないか!
「どうして?」と聞かれても困る!
子供がいる人いない人、産みたい、産みたくない、産めない、産まない…様々な立場の人が存在する世の中。
自由に選択して、理解し合える社会になるといいな。
男性に対しては結構辛辣に書かれていて、そこは痛快だった -
Posted by ブクログ
初めての月岡ツキさん。なにがきっかけなのかわからないのですが、たぶんSNSだった気がします。
今年、妊娠・出産をテーマにした小説を読んだことがある。
女性たちが妊娠・出産を経験した時の行動や考えをテーマとしていたが、自分の答えは物語にはあったものの、合致してたわけでもなく消化不良気味…。
で…月岡さんのように『選択子なし』と誓ってても、時折さざなみのようにやってくる「子どもがほしい」とジレンマを抱えてしまうのが自分。
世の中の社会不安や子どもがもしイジメや犯罪者になったとしたら…そう考えると自分自身責任が取れない恐怖と不安に苛まれること、社会維持するために母になることに強制されたくないこと…