月岡ツキのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
三宅香帆さん経由でたどり着いた一冊。読み始めると手が止まらなくて一気に読み終えてしまった。感想を一言で言うなら「よくぞ言ってくれた!そして、本にしてくれた!ありがとう!」に尽きます。昔から産まない選択をしており、20代後半からは周囲がどんどん母になっていく姿に勝手に寂しさや虚しさを募らせていた自分。そして、偶然にも著者の月岡さんと同い年で親近感が湧かないはずがありませんでした。きっと目の前にいたら固い握手を求めていたのだろうなと思います。この世に絶望しているわけではないけれど、新人を受け入れるほどに希望があるわけではない…わかります。ピカチュウになれるのにならないピチューみたいな気持ち…わかり
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Posted by ブクログ
「祖母の歌集」の短歌で涙。誰かに幸せを願われたことがあると自覚することは自分の存在を肯定できる大きな助けになると思った。
全体的に頷けるところが多いエッセイ。自分と違う人の頭の中を覗くことももちろん楽しいけど、自分と近い人が葛藤や悩みや気づきを言語化しようとしてくれている本は、やっぱり面白くて、読み終わった後に頭の中がスッキリする感じがする。
仕事脳に侵されるあまり他人に厳しくなってしまうこと、頑張っている自分のことしか認めてやれないこと、休職していたころの記憶が白くぼんやりしていて曖昧なことなど、特に働くこと周りのエピソードが自分に重なるところが多く、しみじみしてしまった。
がむしゃら -
Posted by ブクログ
「はじめに」を読んだ時点では、著者は繊細で内向的で生きづらさを抱えた人だと感じたのに、読み進めていくにつれて全然違ったイメージになっていって面白い。文体が少しこだまさんに似ている。
地方あるある、本家あるある、適齢期あるあるで大共感。
テーマの一つにフェミニズムを感じるけれど、それにとどまらず、世間一般から期待されるロールを演じきれない苦しさ、承認欲求に振り回されている偽物の自己肯定感、消費のために自らを消費(切り売り)する虚しさみたいなものが、飾らない言葉でかかれていて、読んでいると段々気持ちが楽になる。
癒されるのとは違うけど「親の、男の、会社の、世間の期待通り生きられない事の何が悪いの -
Posted by ブクログ
初読みの作家さん。
世代は少し下になるけど、文章が読みやすく、大まかな価値観が似ているみたいで面白かった。
ただ、作者は見栄王で物欲が激しい。
真面目で完璧主義者なのに詰めが甘い、過剰評価で空回りをして自分を追い込んでいる節がある。
辛辣な表現が多いので、まわりを慮るような優しい人が読んだら傷つくと思う。
また同世代のいま頑張ってる最中の20~30代の人には受け入れられないものもありそう…。
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たくさんの『そういうもの』の圧(世の中の風潮)で生きていると、『そうじゃないもの』を選び取るためには理由を説明しなければならない。
人間は他人が住む世界でしか生 -
Posted by ブクログ
私も子どもを産む気がない30代中盤なので大いに共感できるところばかりでした。
最近、こっち側(子供を持たない側)だと思っていた友人数人が立て続けに出産報告をしていたり、インスタが子供の写真で埋め尽くされていたりする中で、自分も産んでおいた方がいいのだろうか…とモヤモヤしていたので、そのモヤモヤを言語化してもらえたのが良かったです。
でも筆者もまだモヤモヤを抱えている最中のようで、あまりスッキリする回答はなかったように感じます。そもそも子供を持つか持たないか問題にスッキリする回答なんてものはないのかもしれませんが。
子供を産まないという選択をし続けている、という表現に、そうなんだよ!選択し続け -
Posted by ブクログ
私も作者と同じ30代子なし夫婦(妻)なので、共感することがたくさんあった。
今まで子供を欲しいと思ったことがない。
「子供が欲しくない」と思うことには理由が求められる。まさしくそう思う。
今の年齢だから子供を欲しいと思わない理由はたくさん理屈つけられるけど、欲しくないと思っている根本的理由は特に思い付かない。
昔から思ってるんだから仕方ないじゃないか!
「どうして?」と聞かれても困る!
子供がいる人いない人、産みたい、産みたくない、産めない、産まない…様々な立場の人が存在する世の中。
自由に選択して、理解し合える社会になるといいな。
男性に対しては結構辛辣に書かれていて、そこは痛快だった -
Posted by ブクログ
初めての月岡ツキさん。なにがきっかけなのかわからないのですが、たぶんSNSだった気がします。
今年、妊娠・出産をテーマにした小説を読んだことがある。
女性たちが妊娠・出産を経験した時の行動や考えをテーマとしていたが、自分の答えは物語にはあったものの、合致してたわけでもなく消化不良気味…。
で…月岡さんのように『選択子なし』と誓ってても、時折さざなみのようにやってくる「子どもがほしい」とジレンマを抱えてしまうのが自分。
世の中の社会不安や子どもがもしイジメや犯罪者になったとしたら…そう考えると自分自身責任が取れない恐怖と不安に苛まれること、社会維持するために母になることに強制されたくないこと… -
Posted by ブクログ
割とずっと筆者側の思考で、スカッとした部分が多い。「産む機械」とか何遍読んでも聞いてもきもちわりー言葉だなとつくづく思う。女にだけクソめんどい生理のシステムを備え付けた神様絶対男だろ的なツイートを読んだことあったけど、ほんとそう思う。女はうっすら苦しんでてほしいみたいな。産む気が(ほぼ)ない女からしたら尚のこと傍迷惑でしかない。そんで男の身体の問題だったらすぐ色んな不都合は解決されてただろうねーっていうのも、そりゃそうだろうねー(笑)(怒)という感じ。生物学的な理不尽は1億歩譲ってまあ許すとしても、社会構造、特に我が国ヘルジャポンの社会構造に深く根付く女への・母への理不尽には、改めて怒りをおぼ