ギギギガガガのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
毒親(母親)から逃げ出し、自ら人生を終わりにしようと思っていた主人公タカヒロが、目にしたアルバイトの募集広告。
条件は隣人と仲良くすること。
その隣人は管状の口に六本指を持ち、時々口から目玉を覗かせてくる怪異。
ホラーなはずなのにどこかほのぼのとした雰囲気が漂う不思議な小説でした。
でもきっと私だったら、そのほのぼのさに油断してあっという間に地雷を踏んで人生終わるんだろうな。
そもそも、ほのぼのする前に怪異の語る怪談話に飲み込まれて自滅するんだろうな…。
など考えながら、タカヒロと怪異のこんな平穏な日常が長く続くと良いなぁ。
とか考えてしまうあたり、完全に異界の雰囲気に飲み込まれてしまっ -
Posted by ブクログ
☆3.2
設定がなにより良かった。得体のしれない隣人の友人として過ごしてくれるなら、住んでいるだけで月給を得られる。この上なく怪しく、実際に危険な様子。甘々にならずシビアなとこはシビアなままなのが良い。
文体は淡々としていて、句点のリズムが大体同じなところが最初は怪談らしくて好感触だった。
が、主人公以外の人物にも視点が移るのにそのリズムがほぼ変わらず、語彙なんかも似てるというか、まぁ端的に言えば同じ人が書いてるなぁ(当たり前だけど…)と読みながら現実的な要因が頭を過ぎるので気持ちが冷める。
終盤の配信者とかもっと口調や語彙が乱れているキャラクタではなかろうか。あの人も、あんな段階ならあそこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ続編ということで購入。
前回と基本変わらず隣人が語る怪談とそれを聞く隣に住む主人公タカヒロを中心に話が進んでいく。前回の登場人物が少し出てくるので(主人公の母、澄江さん、ハヤト、神藤さん等)、前回から時間が経っていると一瞬「誰だっけ」となる。登場人物の紹介が簡単にあるといいなと思った。
読んでいるとだんだん隣人の毎回決まった「〇〇の話なんだけどね…」や「どうだった?」というような決まり文句だったり、グミが好きだけど少しこだわりがあるところも可愛く思えてくるが、少しずつ話が進んでいくと少し怖いところもあって良かった。
今回はタカヒロの前職の後輩が出てくるが、これがまたの変人。主人公の周りは怪 -
Posted by ブクログ
ネタバレおすすめ欄に挙がってきたため読み始める。
ジャンルがホラーとなっていたため、得意ではないがドキドキしながら読み進めていくと、意外にもホラーとコメディ要素が合わさっており、新感覚だった。
一体何に向かって物語は進んでいるのだろうと、ところどころ予想しながら読んでいたが、結局釈然としない終わりだった。続編があるのかな?もしあれば読んでみたい。
自殺を考えていた20歳の主人公が、路上でチラシを見つけたことから、怪奇現象が日常茶飯時に起きるマンションで暮らし始める。隣人は触手に目や口などがついており、入居者である主人公に怪談話を聞かせたり、雑談したりする。
主人公は、隣人との雑談の中で、返答を間違え