ギギギガガガのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
明かりのつかない五階。階段で通ってはいけない六階。謎めいたマンションの七階に住む主人公には、奇妙な隣人がいる。明らかに人間ではないその隣人と「友人」として過ごすことが彼の仕事だった。夜な夜なベランダで、実話なのか創作なのか分からない怪談を語る隣人。ベッドの中に時折潜む何者か。不気味だけれどどこかしらユーモラスでほのぼのしてしまうホラーです。
シチュエーションだけでいえば、こんなところ住みたくないです。いくらこれが仕事になるといったって、あまりに不気味。だけれど読んでいると、隣人はなかなかにフレンドリーだし(だけど対応を誤るとどうなるのか、は想像したくありません)。ベッドに住む怪異も無害ならばま -
Posted by ブクログ
毒親(母親)から逃げ出し、自ら人生を終わりにしようと思っていた主人公タカヒロが、目にしたアルバイトの募集広告。
条件は隣人と仲良くすること。
その隣人は管状の口に六本指を持ち、時々口から目玉を覗かせてくる怪異。
ホラーなはずなのにどこかほのぼのとした雰囲気が漂う不思議な小説でした。
でもきっと私だったら、そのほのぼのさに油断してあっという間に地雷を踏んで人生終わるんだろうな。
そもそも、ほのぼのする前に怪異の語る怪談話に飲み込まれて自滅するんだろうな…。
など考えながら、タカヒロと怪異のこんな平穏な日常が長く続くと良いなぁ。
とか考えてしまうあたり、完全に異界の雰囲気に飲み込まれてしまっ