井上先斗のレビュー一覧
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ネタバレ現代ならではの、現代を舞台とする必然性のある私立探偵小説だったように思う。また、著者のハードボイルド小説に対する造詣の深さが垣間見える短編集だった。最終話で「自己の暗い過去との対峙と決別」のきっかけを与えてくれたのは主人公より10歳ほど若い人物だったが、歳若い人物からそれを与えられた、すくなくとも主人公が彼女に影響されたということは、そのひとつ前の話に登場する中年の人物のような「大人」に主人公はなっていない、すくなくとも少女の目からは「decent」な(きちんとした)人物に映っていたからだろう。
付け加えると、「苗場です。伍動事務所の」というセリフは原尞の沢崎シリーズにおける「渡辺探偵事務所 -
匿名
購入済みグラフィティには
全然詳しくありませんが、作画している作者さんが好きで購入しました。この巻は、グラフィティとはという説明をライター通して読者に向けてしてくれてて、終盤に物語が動き出しそうな予感で終わっています。気になる〜!原作は未読なのですが、めっちゃ先が気になります。次巻は来年とのことで、楽しみに待ってます!
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Posted by ブクログ
ネタバレめちゃめちゃ面白かった。グラフィティのことなんか全然分かってなかったというか、自分とは住む世界が違うようなカルチャー。描くではなく書く、というのも知らなかったし。初めて知る世界で、実際のものを見てみたいなーと思いつつ読んだ。絶対映画化できなそうだ。素人には誰の作品か区別がつかないだろうから。TEELがホームセンターに勤めてたというのもびっくりした。そりゃ仕事しなきゃ生活できないんだもんな。ブラックロータスのやり方にTEELが世代の差を感じたのも分かるし。第一部はライター・大須賀アツシ目線で、第2部はTEEL目線の書き方なのもいい。これが松本清張賞受賞作というのもびっくり。こういう作品も対象とな
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Posted by ブクログ
ネタバレ初めて読む作家さん。
久しぶりに正統派のハードボイルドに出会った。
《伍動事務所》の探偵・苗場清志郎が主人公。
古着屋のヴィンテージジャケットと共に姿を消したアルバイト青年
デビュー直前に連絡が取れなくなった女性ボーカル
苗場の元恋人が依頼してきたストーカーからのボディガード
密室状態の雑居ビルから消えた男
家出した中学生の少女を見つけたその後
序盤は何となくこういうことかな、と思い当たる構図ではあったが、前向きになれるような話で新鮮な感じ。
だが中盤からテイストが変わってくる。
様々な構図を推理し、そこに向かって攻めの調査をしたり、タイミングを逃がさず対象者を炙り出したりという姿勢は原 -
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ネタバレボム=街にグラフティ(表紙のような絵)を描いたり貼ったりすること。特に違法に行われるものを指す。
クライムノヴェルの括りだけど軽犯罪。今どきの若者が躍動していて50代の私は新たな知見を得た気がします。若い作家さんだから書ける作品。
いつからか現れた街の落書き、「要らないなぁ」って思っていたけどバンクシーが登場してから意味合いが変わったもの、というイメージです。ただのヤンチャな人たちと思っていましたが、主張したいことがある人たちもいて知らない世界を体験できました。
いつも読んでいるものとは違う物語を読んでみたいと思って手に取ったけど話の筋はさほど複雑ではないので気軽に読めて面白かったです。 -
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2015年に町田市で中学生だった男子たちが、町田のあちこちで響さんという大学生くらいの女性に出会い、救われ、恋をし、なんとなくつるんで過ごしたものの、ある事件が起こり離ればなれになる。そして、10年後、仲間内で一番暴力的だった猪瀬が水谷誠を殺したというニュースを知った猪瀬以外の俺たち。そんなときたまたま町田の実家に戻り起こる(起こす)出来事。
町田市という絶妙に東京23区ではない街の雰囲気と、封印したけど淡い気持ちもあった夏の思い出がとけあう青春小説でしょうか。主人公の心意気が中途半端で、響さんの魅力が伝わりづらかった(私には)のと、響さんの家庭で起こったことがツラッと流れるだけなのがやや残念 -
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HIPHOP好きなのに恥ずかしながらグラフティなるものを知らず、そもそも"グラフティ"とは?という触りで入ったこの小説。用語や、文化の解説が細かくあり、理解が深まりました。
反骨精神、世の中から置き去りにされた自分を
表現する、誰にも見てもらえないことに対しての怒り、悲しみ。「俺はここにいるぞ」と強いエネルギーがこもったもの_____
そう見ると普段の街のグラフティも違ったものに見えてくる。一色単に"落書き"と一掃するのは視野が狭かった。
と、グラフティカルチャーに対するポジティブな印象も持ちつつも、
最後にブラックロータスくんも言っていた言葉、所 -
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ネタバレ街中で見かける"グラフィティ"を題材とした物語。
イリーガルでありながらも、抑えきれない熱のこもった叫びをスポットで書き残していくライターの物語に胸が熱くなっていきます。
グラフィティ、そして謎のライター『ブラック・ロータス』を取材する記者が主人公の第一部も良かったですが、特に好きだったのは第二部でしょうか。
とにかく自分の中にあるものをぶつけたいという初期衝動にスプレーを動かしていく主人公。しかし時は経ち、そんな主人公にもどこか"慣れ"のようなものを感じながらグラフィティを描き続けています。
そんな主人公に発破をかけるように『ブラック・ロータス』は勝負 -
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ネタバレミステリー小説だって勝手に思い込んでました。犯罪小説だって書いてるのに〜
1部の途中で合わないなぁって1回諦めてから何年か置いてたら美味しく感じた。
街中にグラフィティ?がそこら中に書いてるなって意識外でも覚えてて、道端の何か分からない箱とか電柱、橋の支え、どうやって書いたんやろって場所にもよく見る。
正直これを読んでもそういう場所に書いてしまう人達のことはまったく分からなかった(笑)
なんでかは分からないけどその衝動みたいなのを感じて面白かった。
第2部主人公のteelがアルバイトがお金をちょろまかしてるのを見過ごし、物語終わりには指摘しようとするとこが1番ささりました。
こういう場面は -
Posted by ブクログ
恵まれない家庭環境でなく、むしろ不自由なく暮らしている少年たちの憂鬱な記憶 #ノーウェア・ボーイズ
■あらすじ
町田で生まれ、育った少年たち。地元で平凡な毎日を暮らしながらも、どこか満たされない毎日を送っていた。少年根津光一は、リス園で女子大学生の桐原響と出会い、少年たちと奇妙で楽しい友人関係が始まる。しかしある日、憧れの響を街で見かけると、これまで見せてこなかった表情を浮かべており…
■きっと読みたくなるレビュー
少年時代のほろ苦い記憶、あの場所、あの頃、あの人物を思い出す青春ミステリーです。
こんな作品を読むと、自分の青春時代を思い出してしまいますよね。お金なんか全然なかったけど、毎 -
Posted by ブクログ
ネタバレグラフィティを題材にした犯罪小説とのことだが、個人的には青春小説のようにも感じた。
ブラックロータスという新進気鋭のグラフィティアーティストにまつわる一連の流れを追った物であり、一部と二部に分かれる。
一部はグラフィティという文化に乗っかって自ら成り上がろうとする記者を視点として、グラフィティとは何なのかというところに当たっていく。
二部はグラフィティライターTEELの視点からカウンターカルチャーとしてのグラフィティとその潮流を見る。
グラフィティを知るにあたって丁度いい一作といった感じで、これ一冊で有名どころの映画のガイドと考察を読める上にある程度の用語とグラフィティという文化の実像を掴む