みくのしんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中盤コラムの作者を囲んでの座談会形式の会話はおもしろかった!特にニシダの読めない本との向き合い方はなるほどな〜と共感。読書の在り方について改めて考える良い気づきが沢山。個人的にみくのしんさんが一文ずつツッコミ入れながら読む経過は、私としてはストーリーが全く頭に入って来ず私の読書とは合わないと思った。本書に出てくる書籍を読んだことがある人はこういう読書の仕方があるのか、という視点もあっていいのかも。中1の読書しない息子にはこの対談形式は読みやすかったのでゲラゲラ笑いながら読んでいたので、とっつき易さとしてはとても良いと思う。特に最後の枕草子は懐かしい気持ちで古文を一緒に楽しんだ。
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Posted by ブクログ
すごい。
『枕草子』の四季のくだりは正直つまらないと思っていたので、ものすごく楽しそうに読書していたところにまずとてもびっくりした。私があまり景色に興味がなく、みくのしんさんが風景描写が好き、というそもそもの違いは大きいのでしょうが…。
清少納言とめちゃめちゃ気が合っている感じがして羨ましい。
山ぎはと山の端の違いなんて考えたこともなかったけど、言われてみてば確かにそうだし、冬だけ人の描写になっているというのも初めて気がついた。
他にも、宮沢賢治の光の表現の美しさを感じたり、水中の景色の想像力に想いを馳せたり、
『少年の日の思い出』の「彼はろうそくをつけた。」の一文が冒頭のシーンと重なって見 -
Posted by ブクログ
WEB記事発の書籍。
みくのしんさんの人間味がものすごく大暴れしている。本読むのが元々好きな人が、もっと自由に読んでも良いんだなって思える本。
本編だけ読んでると本当にみくのしんさんってあっけらかんとした、楽観的で何事においてもなんやかんや楽しむ人間味で生きてきた人なんだろうなって思うんだけど、あとがきまで読むと、それはそれで苦労や悩みもあるところが垣間見える。きっとそういうところを身近で見てきたからこそかまどさんはこの本を書こうと思ったんだろうし、雨穴さんは短編を寄稿しようと思えたんだろうなと。
1番の感想は「次の本読むの楽しみだな」で、2番目の感想は「みくのしんさんとかまどさんと友だちに -
Posted by ブクログ
ネタバレ走れメロス
何故これほどまでに私は何も覚えていないのだろう
いや、そもそも理解していなかったのだろう
中学校の国語の授業で扱われたということは記憶しているが、メロスが人間なのかどうかさえ知らなかった物語の内容はまるでわからなかった
きっとテストは暗記をして乗り越えた
本当に苦手だったなぁ
読書を始めて、少しずつ文章を理解できるようになったんだと実感できてよかった
みくのしんの感想も内容と直接関係ないところへだったりして、私も的外れなこと考えがちだからそれがまたうれしかった
一房の葡萄
罪悪感がすごく嫌だった
本当に自分のことのように嫌だった
先生やジムがいい人でよかった
杜子 -
Posted by ブクログ
『本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む』の後、みくのしんさんが本好きになってどんどん本を読んだというわけではなかった!今回は、学校で「授業についていけなくて、ずっと表紙を指でイジイジしてたから」表紙の感触を覚えている…というみくのしんが、かまどに見守られながら、宮沢賢治『やまなし』、ヘルマン・ヘッセ『少年の日の思い出』、中島敦『山月記』、清少納言『枕草子』を読む。
「段落ごとに読まされて緊張した」とか「うまく答えられなくて恥ずかしかった」とか「次、先生にあてられたらどうしよう」で頭がいっぱいだったって…切ない。こんなに文章の情景を豊かに読み取る力があるのに国語に強い苦手意識を持っていた -
Posted by ブクログ
とにかくタイトル通りで、会話と写真が多く、かなりファン向けだと感じた。本書には「変な家」の雨穴さんが、みくのしん氏のために書き下ろした掌編が掲載されており、それをテーマとして読む章もあるのだが、その書き下ろしを含めてやっと1600円が妥当になるかもしれない。
それでも、みくのしん氏は、たかが(というのもアレだが)「走れメロス」にも時間の正確性を求めたり、一文ごとに自分が意味を把握できない言葉について質問したりという、一見無駄な寄り道に感じられて、その実我々が読書をする際に無意識に効率化として切り捨ててしまった好奇心を存分に発揮していて、童心に帰ったような気持ちで一緒に名作を楽しめる。
また、