みくのしんのレビュー一覧
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とっても楽しかった!
本に対して「面白かった」と思うことはあるけれど、まるでアトラクションに乗った後のような「楽しかった」本なんて、今のところこの本にしか出会っていない。
元々web版の「走れメロス」を読む記事も大好きだったため、書籍化と聞いた時には飛び上がってしまった。
みくのしんの本の読み方、感受性、表現力、どれも豊かで羨ましい限りだ。かまども述べていたように「読書に正解はない」のだが、一つの文章で良い意味でも悪い意味でも心掻き乱され、夢中で読み進めていく姿には、もはや嫉妬してしまう。
みくのしんの表現力は、春の草原を走り抜けるような爽やかさがある気がします。(普段のオモコロ記事では微塵 -
Posted by ブクログ
やはり面白い。今回は定番の国語の教材を読むのだけど、同じ作品を読んでいても視点が違うので、新しい気持ちで読むことができた。
『やまなし』では宮沢賢治の表現力に気付かされ、『夏の日の思い出』では、すきなものだからこそ、魔が刺してしまった主人公の気持ちを理解することができた。登場人物にここまで感情移入できたのはすごいと思う。
『山月記』については、人に戻る選択肢にこだわるのが意外だった。個人的には、もう人間には戻れないだろ…という気持ちだったので。
多分、李徴は人に戻りたくないんだよ…とみくのしんに話しかけたくなった。この本のみくのしんと同じ格好になるのだけど…。
今回、一番よかったのは、『枕草 -
Posted by ブクログ
入り込む読書というものは新感覚だった。
前作と同様に、みくのしんさんの感性に驚かされた。
文章を受けて、「わかる!」とはなっても、「〜のとき〜だと〜だと思うよね!」みたいな、感覚の深掘りのようなことをよくされていて、そういう例えとかエピソードがポンポン出てくるのを見ると、この方は普段から自分の感じることを言葉にしているから、すっと取り出せるのだろうなーと思ったり。
ライターだから文章は書いてるとは思うけど、それとも違う、普段から感じること、考えることを積極的に人に伝えようとしてるのかな。
自分もこうやって自分の感覚をいろんな角度から言語化できるようになりたい。