杉全美帆子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
マンガ、イラストが多く、また最初に人物相関図と地図があるのでそれと照らし合わせつつ読んだら、旧約聖書の世界が楽しく、そして少し整理できたような気がします。
私はイタリア語好きから派生して、それと切っても切れない西洋絵画、学問としてのキリスト教に興味が出てきたので、整理できた知識をいつまでも頭に残しておきたいですね。
例えば次に『落穂拾い』を目にしたとき、ルツを思い出せるといいなと思います。
でも残念ながら先入先出法の要領で、すぐに忘れるんだわ。
今回印象に残ったのは、杉全さんも書いているように、旧約聖書の神はなかなか嫉妬深く、意にそぐわないものに対しては容赦ない、ひいきが露骨、というところです。
あれ、こういう人、身近にいるような…神というより、まさに人間ではないですか!
あの時代に生きていたら、台風や線状降水帯も、堕落した人間に対する神の怒りの表れのように思えてしまいそうです。
すみません、私の個人的な感想です。
新約聖書の方も読んでみます。
-
Posted by ブクログ
『少年少女世界の名作文学』で夢中になって読んだギリシャ神話を、大人の目でもう一度味わいたくなった。
「神話の大筋を理解しよう」をテーマに書かれたこの本は、神々のプロフィールや物語をイラストで紹介してありとてもわかりやすい。
まず「人物相関図」を見てびっくり!
姉弟関係にある父クロノスと母レアの間に生まれた末っ子ゼウスは、正妻ヘラ以外に多くの愛人を持つ。 おばにあたるテミスやムネモシュネ、姉のデメテルとも関係し子が産まれている。12神の中のアルテミスとアポロンの母レトは彼のいとこだった。これが"神話では普通のこと"だというから驚く。美しいとばかり思い込んでいた神話は愛憎渦巻く物語だった。
名画の謎や星座になったいきさつもコメントがわかりやすい。
ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」や
ティツィアーノ「ヴィーナスとアドニス」など、物語絵の背景を知っていれば名画鑑賞がより楽しめそうだし、彫刻の知識も少し増えた気がする。
「トロイ戦争」は最後にしっかり書き込まれてある。沢山の参考文献をもとに一冊の本にまとめられた著者の苦労がうかがえた。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ本作では旧約聖書をあらすじ+イラストでRetoldしてくれている入門書。
誤解を恐れずに言えば、マンガ以上新書未満、とでも言った体裁。やはりイラスト(マンガ風)があるので、イメージで理解しやすいところが素晴らしい。
・・・
で、ちょいちょい名画が出てくるのがいいのです。癒される。
この前、『図解とあらすじでよくわかる「聖書」入門』というのも読みましたが、あちらは硬派のナリに時々関連したを登場させるパターン。基本文字。
他方こちらは基本イラスト。私家版の、文字の多いマンガを読んでいる印象です。で、時々名画を登場させては、なななんと吹き出しでセリフを入れちゃう。ん?そう、これって中学とかでクラスでよく見かけた教科書への落書きですよ。ただ、吹き出しのメッセージが端的で、文字通り吹く笑 面白いし分かりやすい。
・・・
加えてですが、名画比べもちょいちょいあり、こちらも興味深かったです。
アダムとエバの絵は5作品あり、クリムトの絵とかはかなりキレがあるなあとか。バベルの塔の絵も4つくらい比較してくれています。実はバベルの塔も作者によって二階建てだったりタワマンみたいだったり色々。
そうした名画を見るたびに、ヨーロッパの美術館に行ってみたいなあとか夢想することもできます。
・・・
ということでイラスト系聖書入門でした。
筋を理解するにとどまらず、プチ美術入門にもなっており、旅行のお供にもなりそうな良書であります。
文字が苦手で旧約を勉強したい方にはうってつけかと思います。
5年に1冊も本を読まないうちの家内がふと10分くらい本作を手に取り、『これなら私もよめるかも』と言って数ページ読んでいました。辺見庸の『もの喰う人々』を貸して2年ほど戻ってきていませんが・・・。