あらすじ
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西洋絵画では聖書を題材にしたものがたくさんあります。鑑賞する際に役に立つように旧約聖書を物語として楽しめるようまとめました。随所に絵の解説もあり、読み応え満載の大人気シリーズ。
「ああ、楽しかった。
旧約聖書でこんなに笑ったの、人生で初めてだ」
ヤマザキマリさん絶賛!
キリスト教、イスラム教、ユダヤ教と3大宗教の元といわれている旧約聖書。
世界一のベストセラー本でもあり、何千年もの長きに渡り読み継がれてきました。
そこにはいったいどんな物語が描かれているのでしょうか?
また西洋絵画や彫刻の題材として扱われることも多く、
「旧約聖書の物語を知っていれば、どんなシーンが描かれているのかわかるのにな…」
と感じたことがある方もいるでしょう。
本書では、物語の大きな流れをわかりやすくイラストで追いながら、
名場面を描いた絵画があれば同時に鑑賞する、というスタイルで書かれています。
聖書を物語として読むからこそ、名画の意味がいっそう深く理解できます。
わかりやすいと大人気の「イラストで読む」シリーズで、旧約聖書の世界をのぞいてみてください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
やはりこのシリーズ面白い。旧約聖書は単語は知っていれど全然エピソードを知らなかったので、これから絵画を見る時の参考になりそう。ユディトやエステルみたいな強い女が印象的。
Posted by ブクログ
ロマン主義あたりまでの西洋美術史はキリスト教美術史と言っても、そう遠からず。マイナーな事績に至るまで誰かが絵にしているので、紙芝居が簡単に出来てしまう。
ジェロームによるバテシバの後ろ姿(90P)、ダビデが惚れるのも無理はない。
サウル王やアブサロム王子の描写から推して、杉全さんも腐女子なのかな。
参考文献に里中満智子によるコミカライズが入っている。藤原カムイの「創世記」も読んで頂きたかった。未完だが、よい仕事なので。
Posted by ブクログ
マンガ、イラストが多く、また最初に人物相関図と地図があるのでそれと照らし合わせつつ読んだら、旧約聖書の世界が楽しく、そして少し整理できたような気がします。
私はイタリア語好きから派生して、それと切っても切れない西洋絵画、学問としてのキリスト教に興味が出てきたので、整理できた知識をいつまでも頭に残しておきたいですね。
例えば次に『落穂拾い』を目にしたとき、ルツを思い出せるといいなと思います。
でも残念ながら先入先出法の要領で、すぐに忘れるんだわ。
今回印象に残ったのは、杉全さんも書いているように、旧約聖書の神はなかなか嫉妬深く、意にそぐわないものに対しては容赦ない、ひいきが露骨、というところです。
あれ、こういう人、身近にいるような…神というより、まさに人間ではないですか!
あの時代に生きていたら、台風や線状降水帯も、堕落した人間に対する神の怒りの表れのように思えてしまいそうです。
すみません、私の個人的な感想です。
新約聖書の方も読んでみます。
Posted by ブクログ
本作では旧約聖書をあらすじ+イラストでRetoldしてくれている入門書。
誤解を恐れずに言えば、マンガ以上新書未満、とでも言った体裁。やはりイラスト(マンガ風)があるので、イメージで理解しやすいところが素晴らしい。
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で、ちょいちょい名画が出てくるのがいいのです。癒される。
この前、『図解とあらすじでよくわかる「聖書」入門』というのも読みましたが、あちらは硬派のナリに時々関連したを登場させるパターン。基本文字。
他方こちらは基本イラスト。私家版の、文字の多いマンガを読んでいる印象です。で、時々名画を登場させては、なななんと吹き出しでセリフを入れちゃう。ん?そう、これって中学とかでクラスでよく見かけた教科書への落書きですよ。ただ、吹き出しのメッセージが端的で、文字通り吹く笑 面白いし分かりやすい。
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加えてですが、名画比べもちょいちょいあり、こちらも興味深かったです。
アダムとエバの絵は5作品あり、クリムトの絵とかはかなりキレがあるなあとか。バベルの塔の絵も4つくらい比較してくれています。実はバベルの塔も作者によって二階建てだったりタワマンみたいだったり色々。
そうした名画を見るたびに、ヨーロッパの美術館に行ってみたいなあとか夢想することもできます。
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ということでイラスト系聖書入門でした。
筋を理解するにとどまらず、プチ美術入門にもなっており、旅行のお供にもなりそうな良書であります。
文字が苦手で旧約を勉強したい方にはうってつけかと思います。
5年に1冊も本を読まないうちの家内がふと10分くらい本作を手に取り、『これなら私もよめるかも』と言って数ページ読んでいました。辺見庸の『もの喰う人々』を貸して2年ほど戻ってきていませんが・・・。
Posted by ブクログ
旧約聖書を題材とした名画の背景やストーリーがイラスト(漫画)書かれており分かり易い。西欧の人々にとっては常識で絵画を見ると何を表しているのかすぐわかるのだろう。
先にこの本を読んでおけば、海外で美術館に行ってもより深く鑑賞できたのにと感じる。
Posted by ブクログ
ジャンルが分からない…。
旧約聖書の解説ではあるが、それをうまく多彩なイラストや名画で説明してくれているのは面白く、とっつきにくい聖書が分かりやすく解説されていて楽しめた。
何より、名画と結びつけているのが良い。有名な絵画も宗教的物語のバックボーンが分からないと単に”臨場感のある絵”で終わってしまうが、その背景にある物語を知ってみると実に奥の深い”物語”となる。
ただイラストの方は素人レベルで、これは作者が両方を担当しているからだろうが、別のイラストレーターだったらよかった。