あらすじ
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西洋絵画では聖書を題材にしたものがたくさんあります。鑑賞する際に役に立つように旧約聖書を物語として楽しめるようまとめました。随所に絵の解説もあり、読み応え満載の大人気シリーズ。
「ああ、楽しかった。
旧約聖書でこんなに笑ったの、人生で初めてだ」
ヤマザキマリさん絶賛!
キリスト教、イスラム教、ユダヤ教と3大宗教の元といわれている旧約聖書。
世界一のベストセラー本でもあり、何千年もの長きに渡り読み継がれてきました。
そこにはいったいどんな物語が描かれているのでしょうか?
また西洋絵画や彫刻の題材として扱われることも多く、
「旧約聖書の物語を知っていれば、どんなシーンが描かれているのかわかるのにな…」
と感じたことがある方もいるでしょう。
本書では、物語の大きな流れをわかりやすくイラストで追いながら、
名場面を描いた絵画があれば同時に鑑賞する、というスタイルで書かれています。
聖書を物語として読むからこそ、名画の意味がいっそう深く理解できます。
わかりやすいと大人気の「イラストで読む」シリーズで、旧約聖書の世界をのぞいてみてください。
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このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
本作では旧約聖書をあらすじ+イラストでRetoldしてくれている入門書。
誤解を恐れずに言えば、マンガ以上新書未満、とでも言った体裁。やはりイラスト(マンガ風)があるので、イメージで理解しやすいところが素晴らしい。
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で、ちょいちょい名画が出てくるのがいいのです。癒される。
この前、『図解とあらすじでよくわかる「聖書」入門』というのも読みましたが、あちらは硬派のナリに時々関連したを登場させるパターン。基本文字。
他方こちらは基本イラスト。私家版の、文字の多いマンガを読んでいる印象です。で、時々名画を登場させては、なななんと吹き出しでセリフを入れちゃう。ん?そう、これって中学とかでクラスでよく見かけた教科書への落書きですよ。ただ、吹き出しのメッセージが端的で、文字通り吹く笑 面白いし分かりやすい。
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加えてですが、名画比べもちょいちょいあり、こちらも興味深かったです。
アダムとエバの絵は5作品あり、クリムトの絵とかはかなりキレがあるなあとか。バベルの塔の絵も4つくらい比較してくれています。実はバベルの塔も作者によって二階建てだったりタワマンみたいだったり色々。
そうした名画を見るたびに、ヨーロッパの美術館に行ってみたいなあとか夢想することもできます。
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ということでイラスト系聖書入門でした。
筋を理解するにとどまらず、プチ美術入門にもなっており、旅行のお供にもなりそうな良書であります。
文字が苦手で旧約を勉強したい方にはうってつけかと思います。
5年に1冊も本を読まないうちの家内がふと10分くらい本作を手に取り、『これなら私もよめるかも』と言って数ページ読んでいました。辺見庸の『もの喰う人々』を貸して2年ほど戻ってきていませんが・・・。