ニッコロ・マキアヴェッリのレビュー一覧

  • 君主論

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    私が読んだのは講談社版の2022年第31刷版なのですがこれがとにかくおすすめです。というのもまずこの本は「大文字版」ということでシンプルに文字が読みやすいです。文字の見やすさって意外と大事ですよね。特にこうした古典作品ですと小さな文字が並んでいるだけで「うっ!」となってしまう方がたくさんおられると思います。私もそうです。読み始めるのにもかなり覚悟が必要になってきます。その点でこの「大文字版」は非常にありがたいです。

    また、本書の冒頭に訳者による「まえがき」があり、そこで時代背景やこの本を読む際のポイントなどを解説してくれています。これもわかりやすく、挫折しがちな『君主論』を読み通す際に大きな

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    2024年08月21日
  • 君主論 ビジネスで役立つ人心掌握の智恵150

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    マキャベリを完全に理解しようとすると一生かかってしまうと思うけど、この本を読んでメッセージをキャッチするには1時間もあれば十分。
    適度に取捨選択、整理されていて、自分の身に引き付けてマキャベリの教えを考えるためには最適なのではないかと。
    「君主論」を厳密に解釈分析するのは学者の仕事。
    多くの人が実生活に叡知を役立ててこそ、マキャベリも浮かばれるのではないでしょうか。

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    2011年06月29日
  • 君主論

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    ヨーロッパの数々の君主たちの行動を冷静に分析することにより、統治する際のあらゆるケース、求められる君主像を論じている。君主論が古典の中でも色褪せないのは、現代でも通じる組織論でありリーダー論だからだと思う。帝王学の一端はいつか役立つ知識になるかと。

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    2011年03月02日
  • 君主論

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    理解しやすかった。
    必要に駆られて読んだからかな。
    分からないけど、読みやすくてよかったよ。
    権力者はなぜ権力者たり得るかという問いに
    力量があるからだという答えを出していたのは衝撃。
    今のエジプトとか北朝鮮とかがこれをそのまま採用しているなんてことはないだろうけど、視点として持っておいて損はない。

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    2011年02月03日
  • 君主論 ビジネスで役立つ人心掌握の智恵150

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    色々感想はあると思いますが、私はこの本が大好きです。この本を読むと基本に戻れる気がします。

    就活の面接などで最近読んだ本は、と言われたら「君主論」です。と答えるのが夢ですw

    内容ですが、正直解釈の仕方によって様々に解釈出来ます。詰まる所これを読んでどのような感想を得るか、と言うのは読んだ人間の人となりに関わってくる気がします。現代にも通じるビジネス書、人心掌握テクニック・・・となるかどうかはわかりません。実用的であるか否かではなく、ある意味冷徹なマキャベリの哲学が好きなのです。

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    2010年08月07日
  • 君主論

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    以前に岩波文庫のものを読んだが、二度同じものを読むよりは訳者が違うものを読む方がいいと考え、今回は講談社学術文庫のものを手に取った。
    改めて目次を見てみると、目次のすごさが目を引いた。目次を見るだけでマキャベリという人が対象をどれだけ明快に分類し、考察していたかがわかる。
    「本は目次が大事」はその通りかもしれない。目次が良くないものは、著者も明快に考察できていないと考えた方がよい。
    この本を読むのは二度目で、しかも『わが友マキアヴェッリ』や『マキアヴェッリ語録』を読んだ後なのでスーッと入ってくる。なんといっても一気に読み通せてしまう長さであるのが良い。訳は特別良くもなく、悪くもなく…。一章ごと

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    2010年08月14日
  • 君主論

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     なかなか上質なビジネス書でございました! ビジネス書じゃない? まっさかー(^^)

     んで、本書が書かれたのは1500年頃とのことですが、その理念は現在にも通ずるところがあります。君主を上司、リーダーと置き換えてみたり、臣民を部下と置き換えてみたりすると、意外としっくりきちゃうのです。今後、まったくの新天地にリーダーとして招きいれられた場合、どのようにふるまったらいいのか、そのヒントがここに記されています。
     もちろん、すべてが全て使えるというものでもないでしょう。さすがに、権力者を一同に集めて暗殺するなんてね。まあ、そのへんは比喩的に捉えてみたらいいのだと思います。

     繰り返しになりま

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    2010年03月01日
  • 君主論

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    西洋版の孫子の兵法でした。
    統治するには人を動かすには軍事とは、とても現代にも役に立つ内容と思いました。

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    2024年02月20日
  • 君主論 ビジネスで役立つ人心掌握の智恵150

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    会社の要職に就く方でもマキャヴェリの君主論を持ち出す方がいます。帝王学などの基本ともなる論は批判されることもありますが、実際の会社の縮図を表しているものもあり大いに役立ちました。

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    2023年02月09日
  • 君主論

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    訳が上手くてとても読みやすかった。

    なんとなく孫子と似ているな、と思う。
    ただ、孫子は主に軍事面から論じており、君主論は統治面から論じている点が違いだと思う。

    当時のイタリアの世相や社会情勢が本からよく伝わってくる。
    孫子はあまり感情的な記述が少なく作者の想いはあまり見えてこない教科書的な内容(これは善し悪しではなく)だけど、君主論は作者の感情面が伝わってきて面白い。
    自分のキャリアから得た経験を客観的かつ冷静に分析している著者マキャベリの頭の良さ、みたいなものがにじみ出てます。

    内容としては、思い当たる節が色々ある。


    【メモ】
    ところが人間は思慮が足りないために、あ

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    2019年02月27日
  • 君主論

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    立場によって読み取り方が異なる本。
    世間でいうマキャベリズムとこの本で本当に言おうとしていることは違うと思います。
    君主がどうあるべきかを述べた本であり、君主になるための方法論ではありません。
    エッセンスをビジネス書として読むことができます。

    1.この本を一言で表すと?
    ・超現実的な政治手法

    2.よかった点を3〜5つ
    ・人間は寵愛されるか、抹殺されるか、そのどちらかでなければならない(p38)
      →人間の本質を見抜いている。
    ・すべての国にとって重要な土台となるのは、よい法律とよい武力とである(p105)
      →権力の根源をわすれてはいけないという戒め。
    ・賢明な君主は信義を守るのが

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    2018年12月30日
  • 君主論

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    さすがは古典の名著。読み応えあり。かつ、16世紀初頭の個別の事象を念頭に置いて書かれながら、いや、書かれているがために、21世紀においても意味を持つ書として捉えうる。必ずしも「こなれた」訳ではないが、気にはならない。

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    2018年04月04日
  • 君主論

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    中世ヨーロッパの専制君主制を時代背景とした持論展開なので、多少暴力的な面は否めないが、展開内容をビジネス論に置き換えると、現代にも充分通用する。忘れられないとある件がこれ→「良き助言というものは、誰から発せられても、必ず君主の思慮のうちに生まれるのであり、良き助言から君主の思慮が生まれるのではない。」職場の上司もそうありたい。

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    2015年01月06日
  • 君主論

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    当時のヨーロッパの歴史を知っていると非常に興味深く読めると思います。現代にも応用できる内容が多く含まれているのではないでしょうか。
    何回も読み返したくなるような本でした。

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    2013年02月25日
  • 君主論

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    もっと仰々しくて難解なものだと思っていたのですが、読んでみると各章が短めなおかげか、肩に力が入りすぎる事なく気軽に読めたのは驚きです。語られる統治論に現代との共通点が多く、応用も利くことからビジネス書のような側面に注目されがちな君主論ですが、中世にしてはめずらしく宗教的思想に縛られない統率論は人の上に立つ立場であろうがなかろうが、なにかと参考になると思います。世界史に疎い私としては、ローマ教皇の政治的権威の強大さに対する疑問や傭兵の台頭など、イタリア史に興味を持たせてくれたので意外な収穫のあった本でした。

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    2012年11月01日
  • 君主論

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    マキアヴェッリの代表作と言えば、この『君主論』か『マンドラゴラ』でしょう。後者は、最近はRPGで人の形をしたニンジンみたいなのの名前として有名になっちゃったりしましたが、たぶん関係ないと思う。

    彼の時代において、君主とはどうあるべきか、どんな君主ならば長く自分の治世を続けることができるのか、という点に関して持論が展開されています。さすがに、その内容を「現代の日本」に当て嵌めるのは難しいですが、それでも「上に立つ人間としてどんな美徳を備え、どんな欠点を修正していくべきか」という視点から見ると、いまだに参考になる部分も多いです。

    この講談社の『君主論』は、マキアヴェリについていくつかの著作があ

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    2012年07月20日
  • 君主論

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    ■君主論
    1.君主論は、マキアヴェリが書記官時代に体験した「政治の現実」を踏まえた統治術として執筆されている。従って、そこで描かれているのは、当時のフランスのような安定した王政の姿ではなく、「新しい君主」が権力を打ち立て、それを維持するための君主の有り方である。
    2.気前が良いという評判を維持しようとすれば、豪奢な行為を避けられなくなり、全ての資産を使い果たすことになる。そして最後には民衆に課税を課し、金銭を得るためにあらゆることをせざるを得なくなる。
    3.慎重であるようりも果敢である方が好ましい。

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    2012年01月21日
  • 君主論

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    読書会の課題本として読みました。

    今、なぜ君主論をよむのか。読んでみた後に、その質問をしてみたいですね。

    15世紀のイタリアを中心とした時代背景や、ローマ帝国についての知識を持ち合わせていないとなかなか読み解くのが難しいと感じました。

    いわゆる君主、としてではなく「第一人者」としたリーダー論として読むこともできるかもしれません。個人的にはあまりそのような読み方はできなかったですが。

    講談社の訳は比較的わかりやすいものとなっていますので、あまり読み切るのに自信がない方には講談社をお薦めします。文字も大きいですし。

    総論として読んだ場合、時代背景や価値観の違いが鮮明にですぎていて、なかな

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    2011年08月22日
  • 君主論

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    エッセンスだけなら、わかりやすい『よいこの君主論』だけで十分だと思った。ただ特筆すべきなのは、マキアヴェッリの記述は政治学的にシステム化されたものからではなく、フィールドワーク的な歴史的な君主の観察によって行われているという点で学問書というよりも実用性が高いハウトゥ本の趣きが強く、ユニークなものとなっている点だ。今もなお読まれているということが、マキアヴェッリの観察力の高さが裏打ちしている。

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    2010年12月02日
  • 君主論

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    ふむ、後半から面白くなってくるな。
    教会への対応の仕方とか今の世の中であまり役に立たないだろJK。

    性悪説に基づいて書かれている君主論。
    文章から若干怖さを感じる、何か辛い実体験があったのかなマキャヴェリさん(´;ω;`)ウッ…

    --気になった言葉--
    人は些細な危害に対しては復讐をするが、大きなそれに対しては復讐出来ないからである (P39)
    他人に勢力を得させる原因を作る者は自ら滅びる(P48)
    偉大な人物が新たに与えられた恩恵によってかつて受けた侮辱を忘れ去ると考えるのは誤りである。(P80)
    同胞市民を殺害したり、友人を裏切ったり、信義や慈悲心、宗教心を欠いていた人

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    2010年08月15日