西村亨のレビュー一覧

  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    前作「自分以外全員他人」が素晴らしかった作者の二作目。相変わらず、「令和の太宰治的」な主人公を取り巻く環境は厳しく、極端な恋愛下手(というかコミュニケーション下手)により、いつでも「後悔先に立たず」という人生である。笑ってしまえる描写もあるが、実際には就職氷河期以降の世代には、少なからず存在するのだろうな。何とか出口を見つけるためにも、さらに書き続けていって欲しいな。

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    2025年07月21日
  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    本の雑誌が選ぶ2024年度ベストテンにランクインしていた本。

    アラフォーの柳田譲が姉の友達の友達を紹介され、焼肉を食べながらあれやこれや、と考えるところから始まります。
    なんというか、この柳田の感覚がずれていて、ツッコミどころ満載。笑っていいのか、同情したらいいのか、どう読めばいいのかわからなけれど、ページをめくる手かがとまりません。最後は過去の恋愛を回想して、彼なりの愛を説きます。

    真面目で、うだうだして、不器用で、全部自分が悪いと思う柳田。マイナスにしか向かっていけない哀しさがなんとも言えません。

    なかなか個性的で万人受けしない本だと思うけれど、私は大好き。読んで良かった!

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    2025年02月26日
  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    本の雑誌・年間ベストから。こじらせ男子の独白小説。かといってまったく人ごととも思えず、絶妙な既視感が味わえる。面白し。

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    2025年01月08日
  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    苦しい
    なんて苦しいのだろう
    本を閉じようと思いながら最後まで読んでしまった
    語り手が生きているからだろうか

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    2024年11月13日
  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    新作でとるやないかー!
    この柳田さんは、前作の柳田さんと同一人物という認識で良いのだろうか。そうだとすると過去のお話になる。

    自意識と厭世にまみれた男の語りで、読んでいて共感もあれば軽蔑も(ちょっとだけ)する。軽蔑は同族嫌悪かもしれない。あと前作もそうだったけどこの人の本は小説を読む気力がマイナス状態の時でも読めて、ありがてぇ。救いがない物語なのに自分には救いになる。文章がスルスル入ってくるのと、主人公の柳田が自分と同等かそれ以上に暗くて(笑)、人生を恐れているからだろうか。繊細さって、現実に何の役にも立たないし、それを盾にして過剰防衛(攻撃)してしまったりするよね。
    玉絵ちゃんのキャラが結

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    2025年02月26日
  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    表紙で踊る文字に目がチカチカして、なんだか気になり手に取った。
    主人公がすごくピュア。細かい、弱い、自分にも人にも厳しい。良い人だけれど困る人。
    この人は生きてることがこわいんだな、と思う。

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    2024年10月20日
  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    面白いか、と言うと、面白い内容では無かった。
    ただ、誰の心の中にも、こういう自分の一面はあるのではないかと思った。究極につきつめたら、こんな感じに自分もならななくも無い気がする。
    本当に同じ思いで死にたい人がいたら、この本でも読んで、アホらしくて止めようと思えばいいなと思う。
    結局、マイルールに縛られて、どんどん苦しくなって破滅するだけ。仕事も辞めればいいし、他人に何かを期待するから裏切られるんだし、言わないから伝わらないんだし、あちこちに、回避ポイントあったのにな。

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    2024年10月14日
  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    わからない。
    このアラフォーは一見すると何も間違ったことはしていない。
    だけどいつの間にか逃げたようになっている。
    俯瞰してみても気付けるものではないと思うので、自分はこうならないようになるべくいろんな人と関わりを持ちたいとおもった。
    そして、いつの間にか逃げていることに少しでも早く気付けるようにしたい。

    このアラフォーに今後救いがあるとしたらボランティアやカウンセリングのような、人を見れる活動で心から繋がれる他人と再度出会う事だろうか。

    おもちろだった!

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    2024年10月08日
  • 自分以外全員他人

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    太宰治の「人間失格」にインスパイアされた著者の自伝的な小説。人間の正義と悪意の捉え方、またその難しさが感じられる一冊。

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    2026年04月09日
  • 自分以外全員他人

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    他人の行為に強く正しさを求める柳田。
    少しHSPっぽいなと感じた。
    同僚や客の自分勝手さばかりが目についており、そうした心の身勝手さがテーマ。

    柳田は自己肯定感が低く、こんなダメな人間はいつ罪を犯すかわからないし、消えてしまった方がいいと思っている。
    ただし、自殺について他人に迷惑をかけないためとする考えには、私はどうしても賛同できない。
    柳田は他人のことは許せないのに、自分自身も人を傷つける行為をしており、結局は自分勝手だと思ってしまう。

    作者は本書を、死のうと思いながら書いたらしい。
    小説を書きたいという思いが救いになっている、という対談が印象的だった。

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    2026年01月28日
  • 自分以外全員他人

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    ネタバレ

    面白かった。
    文庫化されたというのに驚いて購入し、読んだ。
    太宰治賞受賞作ということだが、(あまりまともに読んでいないため偉そうなことは言えないが)かなり太宰治を感じた。
    文体がかなりオーソドックスで、陰鬱で、でも少し滑稽で、自意識を書いていて、何か自分を重ねてしまう。
    僕の好きなタイプの小説だった。
    だが反面、新しさは感じなかった。
    久々に太宰治も読もうと思う。

    P.18 独り身で大した苦労もなく、ただ生きているだけなのにしょっちゅう精神を病んでしまう自分が情けなかった。

    P.122 たぶんもう他に生きようがないというか。これ以上無駄に生きればきっと、いつか取り返しのつかないことをしてし

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    2025年10月18日
  • 自分以外全員他人

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    自己中過ぎだろ!と思う一方
    自分と重なる部分の多いこと。。。
    「そーだよなー」と「なんでそーなるんだよ」の絶妙なバランスが良かったです

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    2025年10月13日
  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    母を嫌悪する男性主人公の作品はよくあるけれど、明確に母の「呪い」を嫌悪する男性主人公は珍しいように思う。起こる事象すべてが母の呪いのせいで、人生に自分に否定することしかおぼえてこなかった人。

    この作品には3人の女性が登場するが、関係を頭でっかちに脳内のみで考えすぎて、優しさを先回りしすぎて、自分とも相手とも向き合えずに自滅してしまう。それも母の呪いというが、本当にそうなの?

    この自己憐憫はとてもよくわかるわりに重苦しすぎず、さくさくと読み進めてしまえるので、もっともっとほかの作品も読みたい。次作も読みます。

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    2025年03月05日
  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    ネタバレ

    タイトルが面白いと思って手に取った本だった。
    本当の孤独とは、敷き詰められた愛を全て踏み超えた先にあるらしい。

    本当の孤独にたどり着くことは愛によって憚られる話かと思っていたが、どうやらたどり着いてしまいそうな話だった。

    冒頭に登場する女性が、以降綴られる主人公に対して感じた違和感やある種の苛立ち、そして共感の正体を明確にしてくれていた。

    自分が卑屈であるのは幼少期の環境のせいであり、他人のために思考を巡らせた結果自ら身を引くことのできる優しい人間であろうとする、腹の底でそれを引き止められたいとも考えている。

    悲しいことに共感してしまった。

    聞こえは良くても実質は他人のために努力しよ

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    2025年03月03日
  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    希死念慮や自責の念を抱える主人公の話。
    その実言い訳がましさや、弱さが垣間見えるのも人間味があっていい。
    何をやっても上手くいかない、というのを文にした感じ。
    終始少し軽い。

    度々家庭環境でこうなった、という文言が出るが、その言葉が出る回数に比べると、あまり深堀されて居ないように感じる。
    若干ぼやっとした印象のままだけど面白かった。

    スラスラと読める

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    2024年12月17日
  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    前作同様、希死念慮のある主人公男性の一人語り。
    世の中に絶望し、何故そこに至ることになったのか?かつて、ある女性との幸せな日々があり、満ち足りた生活があったのだが…という話であるが、拗らせ系の話で、何もかも言い訳がましい主人公に頭にくると同時に過去の自分を見た。女々しいのである。厭世的な作品であるが、性的や暴力的描写はほとんどなく、淡々と進み、淡々と終わる。まだ今ひとつ作者のテーマや意図が読みきれないが、嫌いな作風ではない。少し軽いが。

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    2024年09月08日