西村亨のレビュー一覧

  • 自分以外全員他人

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    ネタバレ

    主人公がところどころ自分すぎて苦笑してしまった…性格が暗い中年独身男性って皆、似たような感じなのかも(いや、もしかしたら既婚中年男性も?)。
    しかし、ネット上に流布している「45歳独身狂う説」も、こういう小説から来てるのだろうなと妙に納得してしまった。
    狂わない方法も、安全に狂う方法も探せばあるのに、主人公は境遇なのか視野狭窄からなのか、それにアクセスできないのがキツイ。
    そして、ラストが...救いなのか絶望なのかが分からなかった。
    死ななかったのだから、またやり直せると思うと救いかもしれないけど、それもまた地獄としか思えない...やはり、甘っちょろい理想だとしても、自らで人生を終わらせた方が

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    2025年10月27日
  • 自分以外全員他人

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    創作された物語というところは感じないくらいの人間味溢れる柳田の生き様でした。
    何とかギリギリのところで生きてる人間の生き方を読んでるみたいな気持ちになりました。

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    2025年10月05日
  • 自分以外全員他人

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    主人公の柳田が抱える小さな苛立ちや孤独は、誰の心にも潜んでいる感情の延長だと感じた。正義感や寂しさ、あるいは他者への攻撃性として姿を変えるその感情に既視感を覚える。だからこそ、ふとした瞬間に「これ、柳田と同じじゃないか」と思い返し、辞書のように本をめくってしまう。
    人との関わりにおける無神経さや善意のすれ違いが、自分にどう響くか。その受け取り方次第で世界はまったく違う色を見せる。それが、この作品を繰り返し読み返したくなる理由だ。

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    2025年09月24日
  • 自分以外全員他人

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    人間はどこまでも社会的な動物であるのに、何故にこれほど自分本位な人間が増殖したのか。生真面目が故に社会との折り合いがつかない中年男が、コロナ禍に於いて、「生きること」に見切りをつける。明確な痛みや苦しみは無くとも、澱の如く沈殿していく感情。不満と諦観の間で揺れ動き、ついには暴発してしまう主人公に共感せずにはいられない。

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    2025年09月17日
  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    前作「自分以外全員他人」が素晴らしかった作者の二作目。相変わらず、「令和の太宰治的」な主人公を取り巻く環境は厳しく、極端な恋愛下手(というかコミュニケーション下手)により、いつでも「後悔先に立たず」という人生である。笑ってしまえる描写もあるが、実際には就職氷河期以降の世代には、少なからず存在するのだろうな。何とか出口を見つけるためにも、さらに書き続けていって欲しいな。

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    2025年07月21日
  • 自分以外全員他人

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    文学あるいは小説とは、本来こういう作品のことを言うのではないか。人がどのように人生のレールから外れて行き、徐々に狂気をまとっていくのか。そして家族や恋人、信頼できる人たちとの関係性が、そのプロセス(もしくはスタート)にどう作用するのか。
    なんて分析したくなるのは、この作品をまともに受けとめるのが辛すぎるからかも知れない。
    破壊力と静謐さをあわせ持った強力な一作。

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    2025年04月03日
  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    本の雑誌が選ぶ2024年度ベストテンにランクインしていた本。

    アラフォーの柳田譲が姉の友達の友達を紹介され、焼肉を食べながらあれやこれや、と考えるところから始まります。
    なんというか、この柳田の感覚がずれていて、ツッコミどころ満載。笑っていいのか、同情したらいいのか、どう読めばいいのかわからなけれど、ページをめくる手かがとまりません。最後は過去の恋愛を回想して、彼なりの愛を説きます。

    真面目で、うだうだして、不器用で、全部自分が悪いと思う柳田。マイナスにしか向かっていけない哀しさがなんとも言えません。

    なかなか個性的で万人受けしない本だと思うけれど、私は大好き。読んで良かった!

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    2025年02月26日
  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    本の雑誌・年間ベストから。こじらせ男子の独白小説。かといってまったく人ごととも思えず、絶妙な既視感が味わえる。面白し。

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    2025年01月08日
  • 自分以外全員他人

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    世の中には人に迷惑をかける人がいる。それを正そうとする人もいる。正すことが度を超えれば、正義感は濁ったものになり、加害者になる。
    だから我慢して生きているけど、我慢にも限界がある。
    主人公はそんな感情を常に持っているのだろう。
    人の生死について、長生きしたいと思うことが当たり前のことではないと知らされる。
    死生観を考えさせられる本だった。

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    2024年11月30日
  • 自分以外全員他人

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    日々の生活の中で、少しずつ溜まってゆく不満、鬱憤。それらを解消、いや折り合いをつけるために我慢をしてゆく…その日々の“ガマン”がいつか爆発してしまう…“隣の芝生”は本当に厄介だ…“青く”見えてしまうものを、何とか“水色”に変えようとしていく。そんな行程でさえ鬱憤は蓄積されてゆく…世の中、“自分が可愛い”奴らで満たされている。“他人のためになることが幸せ”なんて結局のところ幻想に過ぎないのでは…そんな思いに真正面からぶつかってくれた清々しい一冊。

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    2024年11月28日
  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    苦しい
    なんて苦しいのだろう
    本を閉じようと思いながら最後まで読んでしまった
    語り手が生きているからだろうか

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    2024年11月13日
  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    新作でとるやないかー!
    この柳田さんは、前作の柳田さんと同一人物という認識で良いのだろうか。そうだとすると過去のお話になる。

    自意識と厭世にまみれた男の語りで、読んでいて共感もあれば軽蔑も(ちょっとだけ)する。軽蔑は同族嫌悪かもしれない。あと前作もそうだったけどこの人の本は小説を読む気力がマイナス状態の時でも読めて、ありがてぇ。救いがない物語なのに自分には救いになる。文章がスルスル入ってくるのと、主人公の柳田が自分と同等かそれ以上に暗くて(笑)、人生を恐れているからだろうか。繊細さって、現実に何の役にも立たないし、それを盾にして過剰防衛(攻撃)してしまったりするよね。
    玉絵ちゃんのキャラが結

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    2025年02月26日
  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    表紙で踊る文字に目がチカチカして、なんだか気になり手に取った。
    主人公がすごくピュア。細かい、弱い、自分にも人にも厳しい。良い人だけれど困る人。
    この人は生きてることがこわいんだな、と思う。

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    2024年10月20日
  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    面白いか、と言うと、面白い内容では無かった。
    ただ、誰の心の中にも、こういう自分の一面はあるのではないかと思った。究極につきつめたら、こんな感じに自分もならななくも無い気がする。
    本当に同じ思いで死にたい人がいたら、この本でも読んで、アホらしくて止めようと思えばいいなと思う。
    結局、マイルールに縛られて、どんどん苦しくなって破滅するだけ。仕事も辞めればいいし、他人に何かを期待するから裏切られるんだし、言わないから伝わらないんだし、あちこちに、回避ポイントあったのにな。

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    2024年10月14日
  • 孤独への道は愛で敷き詰められている

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    わからない。
    このアラフォーは一見すると何も間違ったことはしていない。
    だけどいつの間にか逃げたようになっている。
    俯瞰してみても気付けるものではないと思うので、自分はこうならないようになるべくいろんな人と関わりを持ちたいとおもった。
    そして、いつの間にか逃げていることに少しでも早く気付けるようにしたい。

    このアラフォーに今後救いがあるとしたらボランティアやカウンセリングのような、人を見れる活動で心から繋がれる他人と再度出会う事だろうか。

    おもちろだった!

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    2024年10月08日
  • 自分以外全員他人

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    現代の純文学っていうのかな。
    主人公や取り巻く環境が、今の時代の苦悩を引き出しているのだろう。
    これを社会的に解決すべきと読むのか、どう受け止めるべきか悩んでしまった。

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    2024年08月25日
  • 自分以外全員他人

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    マッサージ指圧師として働きながら、自分が幸せになるための方法としてビーガン→不食の道へと進み、その結果死ねたら本望だと考えている男の話。
    自分以外全員他人、というタイトルが好きだ。このぐらい割り切ったマインドで生きたい。他人を思いやれる人ほど生きづらい世の中ですから。

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    2026年02月12日
  • 自分以外全員他人

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    他人の行為に強く正しさを求める柳田。
    少しHSPっぽいなと感じた。
    同僚や客の自分勝手さばかりが目についており、そうした心の身勝手さがテーマ。

    柳田は自己肯定感が低く、こんなダメな人間はいつ罪を犯すかわからないし、消えてしまった方がいいと思っている。
    ただし、自殺について他人に迷惑をかけないためとする考えには、私はどうしても賛同できない。
    柳田は他人のことは許せないのに、自分自身も人を傷つける行為をしており、結局は自分勝手だと思ってしまう。

    作者は本書を、死のうと思いながら書いたらしい。
    小説を書きたいという思いが救いになっている、という対談が印象的だった。

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    2026年01月28日
  • 自分以外全員他人

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    主人公はとても繊細な方だと思いました。手に職を持ち周囲に不満を抱えながらも他人に共感し思いやることできる方なのに死を選んで実行していく心理描写に共感はできないものの一貫しているところに読み応えがありました。最後の行動には驚き、読むのが辛くなってしまいました。

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    2026年01月20日
  • 自分以外全員他人

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    母親に自死を否定されてから終わるまでの疾走感がすごかった。柳田さんが最後執拗にまで人にイライラしていたのはシンプルに断食していて、栄養不足なだけなのと、狭い世界に閉じこもっている、というか自ら選択していると、視界が狭くなって、無駄にイライラするのかなと思った。人の行動にイライラするのって、エネルギーの無駄だなぁとコロナ中も何となく思っていたけど、今作を読んで改めて感じた。「自分以外、全員他人」ってタイトルから、もっと自分よがりな生き方をしている人の話なのかと思ったら、その逆で気にしいな人だったのが意外で面白かった。

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    2025年11月30日