西村亨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
理不尽な客やマナーのない人に対して常にイライラし続ける生活で、ネガティブで神経質な主人公。他人の行動を気にしすぎるのは自分が擦り減るだけで意味ないと改めて思った。自分が突発的に他者へ危害を加えてしまう可能性があると自覚して、そうなる前に自ら死を選びたいという気持ちは賢いことなのかと疑問に感じたし、断食してたらまともな判断はできないだろうなと思った。自分という存在を低く見積もっているのにプライドは高くて、他者とうまく関われない彼が、彼なりの幸せを見つけて穏やかに暮らして欲しいと願いながら読んだ。最後の行動は感情も行動も爆発的で凄まじかった。
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Posted by ブクログ
面白かった。スルスルと読めてしまった。
個人的には、最後のほうのどんでん返しは起こらない方が好みだった。
著者が説いている、死を自分で選ぶ権利や、周りに迷惑をかけないというある種の美学は、それなりに理が通っていて、美しかった。
心のどこかで、ほんのわずかでもそれを否定してほしいと主人公が思っていて、それに気づいてしまって自暴自棄になっていたのも印象的だった。
「自分以外全員他人」・・あくまで他人なのだから、理解できない部分、あいいれない部分がどんな人とも存在する。
そのことに、敏感な主人公は疲れてしまったのだと思う。
特に、「他人のために」何かすることが「良い」と教えられてきたために -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公がところどころ自分すぎて苦笑してしまった…性格が暗い中年独身男性って皆、似たような感じなのかも(いや、もしかしたら既婚中年男性も?)。
しかし、ネット上に流布している「45歳独身狂う説」も、こういう小説から来てるのだろうなと妙に納得してしまった。
狂わない方法も、安全に狂う方法も探せばあるのに、主人公は境遇なのか視野狭窄からなのか、それにアクセスできないのがキツイ。
そして、ラストが...救いなのか絶望なのかが分からなかった。
死ななかったのだから、またやり直せると思うと救いかもしれないけど、それもまた地獄としか思えない...やはり、甘っちょろい理想だとしても、自らで人生を終わらせた方が -
Posted by ブクログ
本の雑誌が選ぶ2024年度ベストテンにランクインしていた本。
アラフォーの柳田譲が姉の友達の友達を紹介され、焼肉を食べながらあれやこれや、と考えるところから始まります。
なんというか、この柳田の感覚がずれていて、ツッコミどころ満載。笑っていいのか、同情したらいいのか、どう読めばいいのかわからなけれど、ページをめくる手かがとまりません。最後は過去の恋愛を回想して、彼なりの愛を説きます。
真面目で、うだうだして、不器用で、全部自分が悪いと思う柳田。マイナスにしか向かっていけない哀しさがなんとも言えません。
なかなか個性的で万人受けしない本だと思うけれど、私は大好き。読んで良かった! -
Posted by ブクログ
新作でとるやないかー!
この柳田さんは、前作の柳田さんと同一人物という認識で良いのだろうか。そうだとすると過去のお話になる。
自意識と厭世にまみれた男の語りで、読んでいて共感もあれば軽蔑も(ちょっとだけ)する。軽蔑は同族嫌悪かもしれない。あと前作もそうだったけどこの人の本は小説を読む気力がマイナス状態の時でも読めて、ありがてぇ。救いがない物語なのに自分には救いになる。文章がスルスル入ってくるのと、主人公の柳田が自分と同等かそれ以上に暗くて(笑)、人生を恐れているからだろうか。繊細さって、現実に何の役にも立たないし、それを盾にして過剰防衛(攻撃)してしまったりするよね。
玉絵ちゃんのキャラが結