藤間麗のレビュー一覧
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冷静でクールであるが、一方で直情的な面を持つ、その二面性が藍月の魅力である。
ひょっとしたら後者こそが彼女の本質であり、前者は決意や体験が生み出した後天的なものなのかもしれない。
そう考えると運命が彼女に与えた影響の大きさを感じ、何だか途方に暮れてしまうのである。 -
らんげつが自分の気持ちに気づいてしまいましたね。この世界では身分違いどころじゃないほどに人間と獣人が恋するのはダメな事なんだろう。
そして第三皇子、やはり彼はシロだった。裏のこうがい様とてもいいね。 -
同族を救うため自己をも顧みず駆ける藍月。
駄犬と呼ばれる彼に弟の姿を投影しているのかもしれない。
復讐のため生きてきた彼女であるが、此度は生者の為に戦うのだ。 -
この巻は神回だと思う。個人的に大博を推していたので本当に素晴らしい回だった。さて、やはりりりんちゃんと墨は本当の意味で主従関係でしたね。面白い。
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状況は一難去ってまた一難といった様相であり心の休まる時が無い。
しかしそんな中にあってこそ藍月の美しさ、強さがより輝くのだ。
新しく登場した皇子も一筋縄ではいかぬであろうが、彼女の剣が折れることはないという信頼がある。 -
憎悪と友愛は相容れぬもののはずだ。しかし天燿の懸命と優しさは、ひょっとすると冷たく閉ざされた心を開くことが出来るかもしれない。
そう思えるほどに、月明かりの下、藍月を追う天燿の姿は美しかった。
多難な前途の予感に苦しくなりつつも2人の幸福を願わずにはいられない。 -
作中での主人公を含む亜人の扱いには憤慨させられるが、しかし亜人の活躍も描かれるのが上手いバランスであると思う。
亜人の優れた能力が描写されることで且つ溜飲が下がり、且つそれが評価されずにやきもきする。
感情が揺さぶられるとてもおもしろい漫画です。 -
復讐のため皇宮に参内した藍月であったが物事は単純さからかけ離れている。
誰が本当の敵であるのか、彼女はどう動くべきなのか、藍月の苦悩がありありと伝わってくる。
しかし困難に敢然と立ち向かう彼女の姿はとても気高く、そして美しい。 -
藍月の性別が暴かれそうになったり、天耀の過去の一端が明らかになるなど波乱の4巻。
ここまでとても良いテンポで進んでいるので臨場感を保ったままよめています。
昨今の漫画の潮流に反して引き伸ばしが無いのは良いですね。
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徐々に距離が縮まってきたかのように見える藍月と天であるが、その未来に待っているのは悲しい結末に違いないという考えが思い浮かんでしまう。
復讐と哀しみの果てに藍月はどのような場所にたどり着出あろうか? -
黎明のアルカナのスピンオフ作品。
主人公となるのは復讐を誓った美しき亜人、藍月だ。
老獪な佞人が跋扈し殺伐とした皇宮で懸命に、そして勇ましく戦っていく彼女の姿は必見である。 -
無料のおすすめだったので読み始めたが、面白くて続きが気になり無料後の有料版も購入して読み進めてしまった
また、その続きも気になり楽しみにしている -
絵がとてもきれいでドラマチックな話です。復讐劇から始まったストーリーが進むにつれ、これが最初に考えていたよりも簡単にはいかないおそらくはとても難易度の高い相手が敵であることに到達します。双子の弟の仇を取るという行動が仕える王子や王子の兄弟たちをも巻き込み自身の隠れた能力や読んでいるこちらまで顔が緩む...続きを読む